“梅雨の花・紫陽花”《襍崋 ・/・拈華微笑18》

アジサイ(紫陽花) アジサイ科... アジサイ(紫陽花) アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名;Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. var. macrophylla
別名;ホンアジサイ、テマリバナ、オタクサ、ヨヒラ(四葩)、ガクノハナ(額花)
“梅雨の花・紫陽花”《襍崋 ・...
“梅雨の花・紫陽花”《襍崋 ・...

アジサイの季節到来。梅雨に入ったのだが、、、。
今年は、アジサイ探訪の旅ができそうにない。
所用の合間を縫う時間が持てないのだ。
春先に下調べと思って伊豆に参った。
伊豆半島の東側から南にかけてガクアジサイ系は、種々見られる。
そんな中で海岸近くでホンアジサイ(自生種?)が見られるところが一ヶ所あった。
楽しみに生育状況を見に立ち寄ったが・・・!!
周辺は綺麗に!?!整地???樹々・草花が全く無い。
まるで法面を見ているようだ。ショックで、言葉もない。
行政は、自然を如何に考えているのか???
稀少な植物を一掃するなんて、後の祭りである。
万が一に生きていたとしても数年は花は咲かないのではないか。
だが、根が生きていることを祈りたい。
このようにして、野生・自生種は・・・消えていくのか。怒り心頭だ。

此処に記しているアジサイは、上の画像の通りの手毬形アジサイ(紫陽花の姿)。
アジサイ(ホンアジサイ)H.macrophylla f.macrophyllaは、
ガクアジサイ f.normalis から自然交配した品種と言われる。
(アジサイ科の植物について、川島榮生『アジサイ百科』アポック社、2010を参照。)
花序は殆どが装飾花(装飾花は大きな花弁の様な萼で雄蕊と雌蕊が退化し実を結ばない。)
古くから国内に自生していたと思われる(万葉集等)。
日本から中国へ渡ったとも言われている。
西欧へは、1789年、イギリスのバンクス卿が中国からキュー植物園にもたらした。
1800年頃にはイギリス国内にかなり普及し、多くの園芸品種が作られた。
第二次世界大戦後、日本に逆輸入したものをセイヨウアジサイと呼んでいる。
かつて、シーボルトはこの品種を H. otaksa と命名したが、学名として使われてはいない。

よく云われる花色、、、!
アジサイの花色は、アントシアニン(色素)に金属のアルミニウムが関係して青色花になる。
酸性の土壌では藍色になり、アルカリの土壌では紅くなると言われる所以。
日本の多くの土壌中にはアルミニウムが沢山含まれており、
土壌が酸性だとアルミニウムは植物に吸収され、アルカリ性だと水に溶けないので吸収しない。
酸性でアルミニウムが多い土壌では植物の生長は妨げられてしまうが、
アジサイは、アルミニウムを吸収できる植物として知られ、生育障害も起こさない。
土壌の酸性度によって変化、土壌中のアルミニウムが吸収されて青の色素が作られ、
アルカリ土壌だとアルミニウムの吸収が少なく、赤色色素になる。


和名の語源は、一説に「集(あづ)真(さ)藍(あい)」(『大言海』)。
漢字で紫陽花と書くは、白居易(772-846)「紫陽花」詩の自註に、
「招賢寺(浙江省杭州の霊隠山)に山花一樹あり、人の名を知るもの無し。色は紫にして気は香し。
芳麗愛すべく、頗る仙物に類す。因りて紫陽花を以て之を名づく」とある(『白氏文集』)。
ただし、この紫陽花がいかなる植物であったのかは不明という。
日本では、源順『倭名類聚抄』(ca.931-938)に
「白氏文集律詩に云ふ、紫陽花、和名安豆佐為」とあり、
平安時代以来 紫陽花はアジサイを指すものと考えた。
属名 Hydrangea は、ギリシア語の「水の器、水差し」。
果実の形から(一説に、よく水を吸い上げることから)。

「平成20年6月、飲食店で料理の飾りに出されたアジサイの葉を食べたことによる中毒事例が発生した。
厚生労働省は、飲食店及び消費者に対し、アジサイを食品とともに提供及び喫食しないように注意を喚起し、
また販売者に対し、食品又は料理の飾り用に販売しないように通知を出した。」

シーボルト P.F.B.von Siebold(1796-1866;滞日1823-1829)は、
アジサイを『日本植物誌』に Hydrangea otaksa と名づけて紹介し、
オタクサは、この植物の日本名であるという。
しかし、後に牧野富太郎はそのような和名はないと否定した。
オタクサは、シーボルトの日本人妻、楠本お滝の名前と記している。
シーボルトが呼んでいた「おたくさん」に因んだものと解釈した。
長崎鳴滝の史跡シーボルト邸跡には多くのアジサイが植裁され昭和43年から長崎市の市花である。

「伊東市川奈にて2014・6」
 

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“面白い形の樹の実”《襍樹実 ・/・拈華微笑17》

トウカエデ(唐楓) カエデ科(... トウカエデ(唐楓) カエデ科(Aceraceae)
学名:Acer buergerianum Miq.
別名: サンカクカエデ(三角楓)
英名:trident maple

成長が早いので街路樹・公園の林の中などでよく植裁されている。
春先に淡黄色の長さ2~3㎜と小さい雄花と両性花が同じ花序に混生してつく。
花後に見せる実は翼果、翼は逆さU字形で余り開かないとされるが綺麗な翼を見つけた。

「大和市・泉の森」

 
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“庭の花暦2015・5_4”《襍草 ・/・拈華微笑16》

“庭の花暦2015・5_4”《...


エゾスカシユリ(蝦夷透百合)
今年も健気に姿を見せてくれた。
だが咲く時期が2週間も早い。おまけに小ぶり。
こうして微妙に季節・気候は、変化していくのだろう。
植物の成長にも微妙なる変化が!!

「自宅2015・5・25」

 
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“林床の小さな植物”《襍草 ・/・拈華微笑15》

“林床の小さな植物”《襍草 ・...

イチヤクソウ(一薬草)  ツツジ科(Ericaceae)
学名:Pyrola japonica Klenze ex Alefeld
(かつてはイチヤクソウ科とされたが、旧イチヤクソウ科は新しいAPG植物分類体系では全てツツジ科)
一薬草を古くは、日本鹿蹄草( ri ben lu ti cao )などとも呼んでいた由。
古い文献、小野蘭山『本草綱目啓蒙』12(1806)には、
「鹿蹄草イチヤクサウ ノアフヒ若州 アタゴゞケ加州 カゞミサウ淡州 カゞミグサ江州
ヤマサイシン河州 キツコウサウ江戸 スゞラン同上 ベツカウサウ同上 マキオモテ和州」とある。
一つで多くの病気に効く薬草ということで名付けられたとも言われている。
雑木林(クヌギ等)の林床にひっそり・・と言った風情で、健気にも楚々と立っていた。

「大和市・泉の森2015・5・24」

 
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“田園風景”《襍観 ・/・拈華微笑14》



“田園風景”《襍観 ・/・拈華...


一寸離れた、横浜市北西部に広がる里山。
雑木林の丘陵に挟まれた谷戸田(細長く伸びた水田が幾筋も)。
水田用にいくつもの溜め池が、、昔ながらの田園風景が残っている。
今の季節田植えの準備が始まっていた。
稲田の助っ人!?!水鳥がのんびりと泳いでいる風情。。。のどか。
だが稲田の畦を整備しすぎ??かつての野草が姿を消した。残念である。


「横浜・寺家ふるさと村2015・5・23」


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“庭の花暦2015・5_3”《襍観 ・/・拈華微笑13》


ムラサキカタバミ(紫片喰) カ... ムラサキカタバミ(紫片喰) カタバミ科(Oxalidaceae)
学名:Oxalis corymbosa
容姿が似ている仲間にイモカタバミがある。
どちらも帰化植物。イモカタバミは、色が濃く、花の中心が濃い赤。
ムラサキカタバミは花の中心が薄い黄緑色でおしべが白と違いがある。


自宅を2週間程、留守にした。昨日の昼間に帰宅。
久し振りに我が家の主を探すと、庭の片隅で居眠りを!?!
以前植木鉢を置いていたすのこの上がお気に入りのようだ。
今年は、勢力を拡大した「ツタバウンラン」・・・!
その花見をしながら居眠りか・・・春うららの「主」
一瞬目を開けたが・・・どこをほっつき歩いていた??
そんな眼差しでこちらを見て、再び・・すこやかに。。。!
昨今の我が家の生活リズムは、主たる猫の周りを回っているようだ。

すのこの前に陣取るツタバウラン、徐々に数が増えていた。
その脇には、紫酢漿草も妖艶な姿を見せる。
小さな花達、猫がガリバーのように大きく見えた。



「自宅2015・5」


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“庭の花暦2015・5_2”《襍観 ・/・拈華微笑12》

カタバミ(片喰) カタバミ科(... カタバミ(片喰) カタバミ科(Oxalidaceae)
学名:Oxalis corymbosa DC.
野草の中で・・雑草・・と言われる程に繁殖力ある草。
でも生活に役立つ野草でもある。
葉で金属を磨くと輝きピカピカになる。葉や茎にシュウ酸が含まれるから。
普通6枚の花びらのカタバミだが、7~8枚、さらに八重のものもあるらしい。
テッセン(鉄線) キンポウゲ科... テッセン(鉄線) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Clematis florida Thunb.
我が家の花は、調べたら鉄線と風車の自然交配?したものらしい。
園芸種的にクレマチスと総称されているが、
学名分類的には、確かにソウだが「風車」は、日本古来からの自生種。
多くの園芸種の祖先に当たる「風車(かざぐるま)」をもっと大切に保護したい。
ドクダミ(毒痛み、毒溜み) ド... ドクダミ(毒痛み、毒溜み) ドクダミ科(Saururaceae)
学名:Houttuynia cordata Thunb.
強い臭いを持ち、かつ厄介者と扱われる如く繁殖力が強い。
しかし、この花が見え始めると梅雨が近いってかんじさせてくれる。


野放図に手入れをしないで数年経っただけなのに植物の自然植生が見れる。
単に無精だけなのだが、自然に教えられる日々だ。
留守がちな昨今、訪問先で植物と出会える機会が持てない。
そんな中で自宅の狭い土壌で繰り広げられる植物社会。
小さな花を見てるだけでリフレッシュできる。
この植物諸君に感謝である。
 
「自宅2015・5」


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“庭の花暦2015・5_1”《襍観 ・/・拈華微笑11》

春紫苑と紫蘭 春紫苑と紫蘭

ハルジオン(春紫苑) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Erigeron philadelphicus
ヒメジョオンと良く似るが、ハルジオンが先に咲く!?!
ハルジオンとの違いは、ハルジオンは、蕾の頃は下を向いているのに対し、
ヒメジョオンは上向きのまま(これも色いろあって??)
よくよく見るとハルジオンの花弁は、千切りの様に細かい。
ヒメジョオンは、細いが花弁の体をなしている!?!
やはり鮮明に違いを見分けられるのは「葉」や「茎」だ。
茎は、折って見ないと分からない、折るのも忍びない。葉は、外見で分かる。
ハルジオンの茎葉基部は、耳状にはりだして茎を抱いている、茎は中空である。
ヒメジョオンは、葉の基部が茎を抱かない、つぼみがうなだれない、舌状花の冠毛が短い。
そして茎は、中実である。こんな事を思って見ると、おもしろおかしい。

シラン(紫蘭) ラン科(Orchidaceae)
学名:Bletilla striata (Thunb. ex Murray) Rchb. f. f. striata
花びらは、ラン形。
鮮やかな赤紫色の花、、、西洋から持ち込まれた園芸種と思ってしまう。
が、本州中部以西に自生する国産の野生ラン。
栽培の歴史も長く、万葉集にも「蕙」という名で登場する。
いわき市の海岸沿いの丘陵地帯にシランが自生しており、そこが自生地の北限か。
現地は、湿った斜面一面にシランが咲き乱れ、そのすがたは、瀟洒。
アカマツの低木がまばらに生え林床に光がよく差し込む。
シランの生育環境としては、最良の条件が備わっているようだ。
此処にしても乱獲が激しいと聞いた。
シランは繁殖力旺盛な自生ランだが、乱獲のスピードに勝てず著しく減ってしまった由。


 
「自宅2015・5」




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“庭の花暦2015・4”《襍観 ・/・拈華微笑10》

ハナニラ(花韮) ユリ科 別名... ハナニラ(花韮) ユリ科
別名:セイヨウアマナ、スプリングスターフラワー、ピンクスター
ニラのような匂いがあることから、ハナニラと呼ばれている。
サギゴケ(鷺苔) ゴマノハグサ... サギゴケ(鷺苔) ゴマノハグサ科
別名: シロバナサギゴケ(白花鷺苔)
ムラサキサギゴケの白花だが、シロバナサギゴケとは呼ばず、ただのサギゴケ。
野にあってムラサキサギゴケは何処でも見られるが、白花はめったに見られない。
ところが、我が家では、シロバナばかり!!何とも不思議。
ツタバウンラン(蔦葉海蘭) ゴ... ツタバウンラン(蔦葉海蘭) ゴマノハグサ科
別名: キンバラリア、ツタガラクサ(蔦唐草)
ウンランやホソバウンラン、マツバウンランと同属、葉がツタの葉の形をしている。
地面に這うムラサキサギゴケやトキワハゼとは見間違うが、葉の形が違う。

今年は、芝地にサギゴケが沢山、顔を見せてくれた。
それにも増して多いのは、このツタバウンラン。
そんな中でこの花色は、少ない。

「2015・04_自宅」


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“森の「躍動感」”《襍観 ・/・拈華微笑9》

キンラン(金蘭) ラン科 別名... キンラン(金蘭) ラン科
別名;キサンラン、オウラン、アリマソウ、アサマソウ
生き活きと野に立ってる。
いきものそれぞれが、生活を営ん... いきものそれぞれが、生活を営んでいるやに見える。
ギンラン(銀蘭) ラン科 ギン... ギンラン(銀蘭) ラン科
ギンランの別名を知らない。どなたかご存知なら教えてほしい。
ササバギンラン(笹葉銀蘭) ラ... ササバギンラン(笹葉銀蘭) ラン科
画像は、植林されたブナ林。ブナ... 画像は、植林されたブナ林。ブナの成長はとっても緩やか。
そんな林縁に金蘭達は、静かだが・・踊っているように躍動感をみせる。
春から秋にかけて、色々な「顔」がわが目を楽しませてくれる。
他人には教えたくない、とっておきの空間。
高原の避暑地で散策してる感覚におちいる場所である。





今年は、4月半ばから5月の連休にかけて、沢山の金蘭・銀蘭と出会えた。
蕾の時、開花した時、見せ場を終えた時と、、、!
それぞれの表情は豊かで「花の命」を強烈に、躍動感を以って魅せてくれた。
立ち姿は、バレリーナが舞っているように、姿勢よく楚々としている。
年々増え、広がりを見せてる彼らの生き様は、何か訴える感さえ伝わってくる。
今や全国では絶滅危惧Ⅱ類(VU)、埼玉では絶滅危惧ⅠB類(EN)である。

《キンラン属》
キンラン属(Cephalanthera)は,東アジアを中心に広く分布する地生ランの仲間。
日本にはキンラン・ギンラン・ササバギンラン・ユウシュンラン・クゲヌマランの5種が自生。
身近な環境に生育する植種で野草好きには春を満喫、感受できるののプリマドンナである。
ランらしい草姿と丹精な花色を持つ魅惑的な植物。
野草愛好家には栽培できないと語られ,野に置くべき花と伝えられて来た。
しかし、人里近くに自生するため自生地からの移植・盗掘が後を絶たず減少(自生地)している。
更には、宅地開発で自生地も減少、今や絶滅危惧種となってしまった。
ラン科植物の殆どは "ラン菌" と呼ばれる共生菌から栄養を得て生きている。
落ち葉の腐葉土も重要である。菌への依存度が高いほど栽培が難しいのだが。。。!
国内産キンラン属における種毎の共生菌への依存度の高さは,大方次のような順。
ユウシュンラン > ギンラン > ササバギンラン > キンラン ≒ クゲヌマラン?
左に行くほど菌への依存度が高まる。つまり性質が腐食ランに近づいている。
キンラン属の共生菌は、樹木の外生菌根菌で鉢栽培では上手く育たない。
ラン科植物の共生菌は腐食菌(落ち葉や枝を腐らせる菌)や菌根菌(生きた植物の根に共生する菌)。
キンラン属植物を栽培するには、依存している共生菌(イボタケ・ベニタケ等)が、
共生している相手の樹木(ブナ科・マツ等)を同時に育てる必要がある。
ラン・菌根性樹木・菌根菌の三者共生関係を構築する必要があるのだが!?!
人間は、わがまま身勝手だと思う。、而して都合よく園芸的に創作してしまう!!
最近、ランの生産業者が、 "キンランの無菌培養苗を作ってしまった。
この "無菌培養キンラン" 山野草と同様に育てられると言われている。
混植には,キンランの共生菌の依存相手であるブナの仲間(コナラ・シイ・カシ)、
あるいは、マツの仲間(クロマツ・アカマツ)も用いられている。
※キンランの共生菌は樹木の外生菌根菌であり,腐食菌ではない。※
キンランは、この仲間で唯一商業生産が為されている種。
早春に他の植物に先駆けて,鮮やかな黄色の花を多数咲かせる。
この仲間では共生菌への依存度が低い方であるのだが、、,?
典型的な里山の植物,大切に見守りたい。庭ではなく森の精であってほしい。
ギンランは、キンランに少し遅れて白い花を咲かせる種。
花に苞葉は無く,通常の根とともに太い紡錘状の根を多数持つ。
菌への依存度が高く,自生地での観賞に尽きる。

ササバギンラン、ギンランに似るが、長い苞葉を持ち全体にギンランより大きい。
個体数が比較的多い種で,環境適応能力が、他種に比べて高いか???
様子。 ギンランより幾分か依存度は低いが,こちらも栽培は難しい。

クゲヌマラン。ギンランに似るが,葉に光沢があり,花に距がない。
本来,太平洋側海岸の限られたクロマツ林にのみ分布する種!!だが,
最近、日本各地で大群落が確認されている。

ユウシュンラン、日本に自生するキンラン属の中では最も共生菌への依存度が大きい種。
葉が非常に小さく,炭素同化の殆どを菌に頼っていると考えられている。
近間の里山では、金蘭・銀蘭しか出会っていないが見落としているかもしれない。



「大和市泉の森」


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