初開花の庭花!?!《襍草・/・古往今来200》



サガミジョウロウホトトギス(相模上臈杜鵑草)  ユリ科(Liliaceae)
学名:Tricyrtis ishiiana (Kitagawa & T. Koyama) Ohwi & Okuyama
又は、スルガジョウロウホトトギス(駿河上臈杜鵑草)
T.ishiiana (Kitagawa et T.Koyama) Ohwi et Okuyama var.surugensis Yamazaki

* ! * ? * ! *
自然自生地が、絶滅すると危惧されてる山の沢筋・岩場に見られる貴重、且つ稀有な花。
相模上臈杜鵑草と駿河上臈杜鵑草は、兄弟のような本家と分家のような関係。
この稀有な花が突然、両親が手入れをしていた庭の片隅に10月2日に開花した。
母が倒れる前から茎・葉だけは見ていたが百合の種類程度で、気にもとめず、
両親にも聞いたことがない。母亡き後、父を介護すべく同居した以後も、
父に特段、花名を聞かなかった。それというも花を付けた事がなかったから。
両親と同居していた我が妹も初めて見たと言う。
長い間の土壌での同化で花まで咲くようになったのか???「めでたい花」だ。
とりわけ僕自身にとっては、感慨深い。この10月に40年にも及ぶ、
僕自身、そして仲間と収集・研鑽してきた史料集が纏まった。
己の人生での一つの区切りが、これでできる。
又、ここにあるはずのない花が咲いてる(両親は、園芸種を嫌っていた)。
雑草と呼ばれる野の草を好み集めていた。そんな雑然とした庭に咲いた花。
相模上臈杜鵑草か、駿河上臈杜鵑草と推測してる。
外観・葉の形状からすると駿河上臈杜鵑草に近いか??

母亡き後、温室にあった鉢植えの草花は、お仲間が引き受けてくださった。
残った庭の花の中で、カザグルマ・テッセンが数年前に突然、開花。
そして今回の杜鵑草、喜ばしい出来事。感謝に絶えない。

杜鵑草の詳細は、別項にて記してみたい。

10月19日誌「大和市・居所」



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百合の木の葉《襍木・/・古往今来201》


ユリノキ(百合の木)    モクレン科(Magnoliaceae)
学名:Liriodendron tulipifera L.
別名: ヤッコダコノキ、グンバイノキ、ハンテンノキ、チューリップの木

ユリの花に似ていると云われるが、チューリップに近い。学名もtulip tree。
日本に渡来した明治時代には、日本ではチューリップがなかったので、ユリとなった!?!
葉は黄葉する。葉の形がやっこ凧や軍配、半纏(はんてん)に似ることから別名がついた由。
原産の北米で自生する木の中には50~60mもの巨木もあると聞く。
インディアンは、この木を削りくり抜きカヌーを作っていたと記録にある。

公園の片隅にそびえるようにして立っているユリノキ、そして枝・・葉。
スッキリと晴れ上がった空が清々しかった。  秋本番。


10月17日誌「藤沢市長久保公園」


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《襍木・/・古往今来198》苗代茱萸


ナワシログミ(苗代茱萸) グミ科(Elaeagnaceae)
学名:Elaeagnus pungens Thunb. ex Murray

庭木として用いられるが、暖地の海岸近くに自生している。
樹高約2.5m位の常緑低木。密に分枝し短枝の先がトゲになることがある。
葉は互生し、長楕円形で革質。葉腋に数個の花を開く。
見た通り花弁がなく、銀白色の萼筒の先が4裂する。
果実は長さ約1.5cm位の長楕円形で、翌年の初夏に赤く熟す。
果実は食用、薬用。花名の由来は、苗代を作る頃に果実が熟すことから。
実もナシ地の色模様、花も同じような模様。地味だが面白い。



10月16日誌「藤沢市長久保公園」


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《襍草・/・古往今来197》沖縄雀瓜

熟したら食べれるか??西瓜みたい^^)。

オキナワスズメウリ(沖縄雀瓜) ウリ科(Cucurbitaceae)
学名:Bryonopsis laciniosa

公園の管理センタ-前でかわいい実を見つけた。
沖縄を含む南西諸島に自生するとあった。
今の時代は、現地に行かなくとも実物と出会える。感謝、この上ない。
つる性の植物で、センターではグリーンカーテンとしていた。
これも夏の名残・・・実は、熟すと赤くなるという。
ここは、紅葉シーズンに再訪しなければφ(..)メモメモ。
カラスウリに似るが、ずっと小さくかわいい。


10月15日誌「藤沢市長久保公園」


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《襍葉・/・古往今来196》葉団扇楓

紅・黄・・・どちらに染まるか、再度散歩せねば^^)。

ハウチワカエデ(葉団扇楓)  ムクロジ科(Sapindaceae)
別名;メイゲツカエデ, アカバナハウチワカエデ
学名:Acer japonicum Thunb. ex Murray

若葉が開くと葉の形・大きさからハウチワカエデの花であることがわかる
緑から黄色、黄色から赤へと変わるカエデ類の最も美しい時期。
紅葉の始まる頃の色あい変化が好きだ。
モミジとカエデの仲間の中では最も葉が大きい。
なお形がそっくりで葉が小さいものは コハウチワカエデ。
カエデの仲間は雄花と雌花が別、コハウチワカエデの花は薄黄色で色で区別ができる。
同じ種類でも気候条件、地理的条件などにより、紅葉になったり黄葉になったりするらしい。

研究者の目(筑波大)
民家や公園にある個体の葉裏には、毒針を持った黄緑色のイラガの幼虫がよく見られます。
この毛虫は別名「電気ムシ」と呼ばれており、刺された瞬間にビリッ!とした強い痛みが走ります。
その後10分ほど何かが刺さっているようなイライラした感じが続きます。
また、枝の又などに直径1cm程度のまるで鳥の卵のような質感をもった土色の繭がみつかります。(二階堂)
春の新葉、秋の黄葉はハウチワカエデが最も美しい季節です。
しかし新葉が展開したとき何やら真っ黒いものが葉全体に付いていることがよくある。
正体はアブラムシの集団。新葉が展開する前にカエデの幹を見て、
アリがいるようなら薬剤散布をしておきましょう。
せっかくの新葉と少し後に花を愛でる気持ちもなくなりますから。(中野好基)

花名の由来;
ウチワカエデは葉が天狗の羽団扇(はうちわ)に似ることから名がついた。
また、メイゲツカエデは秋の名月の光で美しい紅葉のおちるのも見られるという意味。

10月14日誌「藤沢市長久保公園」


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《襍木・/・古往今来195》天の川!?!

けなげ・・・!

ツバキ(椿)園芸品種「天の川」(Amanogawa) ツバキ科(Theaceae)
学名:Camellia japonica cv. Amanogawa
(純白中~大輪八重咲き、抱え咲き、筒蕊)

公園にあったツバキの葉に、またまた夏の置き土産を見つけた。
もっとしっかりとした幹にて脱皮してもよいだろうに^^)。
それでいてなんとも微笑ましく見えた。
「天の川」を渡る蝉等と思う。
荒海や 佐渡(さど)に横とう 天の川―松尾芭蕉―

裏日本は、厳しい冬に向かう。
荒れ狂う「日本海」の荒波の向こうには佐渡ケ島がある。
そこに見ゆる海・・・やはり「日本海」!?!


10月13日誌「藤沢市長久保公園」


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《襍木・/・古往今来194》幻のフルーツ!?!


フェイジョア(Feijoa)  フトモモ科(Myrtaceae)
学名:Feijoa sellowiana

公園で出会った若い実(果実)だが、どこぞで聞いた名前??
資料によれば、“幻のフルーツフェイジョア”とあった。
南米ウルグアイ原産の熱帯果樹。
現在は、ニュージーランドが最大の生産地らしい。
ヨーグルトやアイスクリームなどに加工される他、
乾燥させた果肉を使ったフェイジョアティーが広く飲用されていろ由。
日本には、1980年代にキウィフルーツと同じ時期に新果樹として紹介されたが、
栽培等の難しさからあまり普及しておらないのだとか。それ故、幻のフルーツ!!
「果実の外見は、グリーン色の卵形。大きさはキウイフルーツほどです。
果実には食物繊維が多く、又ポリフェノールは「チョコレート」と、
ビタミンCは「みかん」と同等ぐらいに豊富です。
果肉はクリーム色で柔らかく、内側のゼリー質の触感、独特の甘い芳香、
まろやかな風味は従来のフルーツには無いものです。
酸味と甘みのハーモニーがさっぱりして大人の味を堪能できます。」
資料より~ー。

生で食べられるチャンスは毎年11月、12月のわずかな期間。
1つ1つの果実を軽く手のひらで触り、
自然に樹から離れるものを収穫する(タッチピック)方法で収穫する。

初夏に咲く花は、花弁内側が赤褐色、外側が白色で分厚く、糖分を含んで甘みがある。
ハチドリ等の小鳥がこの花弁を摂食するときに花粉が運ばれるとか。
多数ある赤い雄蕊が目立つが、芳香はほとんどない。
果実は、パイナップルとバナナの中間の様な芳香がある。
生食またはジャムやゼリーなどの加工食品、果実酒などにも利用される。
果実の中には石細胞を含むため硬い部分とゼリー質の柔らかい部分が存在、
断面はゼリー質が花のような形をしており、果皮は硬い。
ニュージーランドは、世界最大の生産量を誇り、
ヨーグルトやアイスクリームなどに加工される他、
乾燥させた果肉を使ったフェイジョアティーが広く飲用されている。
最近日本でも認知度が上がっているようである。

目の前の実を見ながら12月頃に、熟した果実となった姿を見てみたい、と思った。




10月12日誌「藤沢市長久保公園」


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《襍木・/・古往今来193》槐の実


エンジュ(槐)     マメ科(Fabaceae)
学名:Styphnolobium japonicum
別名: アカシア

公園を散歩してると立派な豆が沢山ぶら下がっていた!?!
街路樹に使われているが、夏の薄緑色の花、これ又人気がない。
だが、これからの季節、冬の黄葉は、見応えがある。


10月11日誌「藤沢市長久保公園」


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《襍木・/・古往今来192》檀の実


マユミ(檀、真弓) ニシキギ科(Celastraceae)
学名:Euonymus sieboldianus Bl.

秋にできる赤い種、遠目に見ると赤い花が咲いているように見える。
春咲くまゆみの花は、とても地味で余り関心が持たれないようだ。
今どき、一寸・・山間に登るとオオツリバナやこのマユミの赤い実が見れる。
秋を実感できる風景だ。マユミは、字のごとく弓を作る材料に使われた由。

10月10日誌「箱根仙石原」

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《襍草・/・古往今来191》特定できない黄色い花!?!

この花名は???

アキノキリンソウ(秋の麒麟草) キク科(Asteraceae)
学名:Solidago virgaurea subsp. asiatica
別名: アワダチソウ
又は、
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草) キク科(Asteraceae)
学名:Solidago vigaurea ver. leiocarpa 
別名: コガネギク

秋の麒麟草、深山秋の麒麟草共に個体の変移が大きく断定できていない。
どちらとも言えず・・・?
山間の草原にぽつんと一株、楚々と立っていた。

高さ30cmほど、時に80cmほどになる多年草です。
アキノキリンソウの高山種がミヤマアキノキリンソウといわれても???
背が低く、花が大きいのが特徴(ミヤマアキノキリンソウ)との解説書。
更にわからなくなる。
「葉には変異が多く、長さ7~9cm、幅2~5cmの卵型から長楕円形!!
葉先は鋭三角形状です。葉の縁に小さな鋸歯(葉の縁のギザギザ)があり、
葉柄には葉の延長のような翼があるのが特徴です。
根生葉(地際に葉)は花の時期には枯れてなくなっていることが普通です。
秋に、径1.3cm前後の黄色の小さなキク型の花を円錐塔状にたくさんつけますが、
花数が少ない個体もあります。   
海岸に近い場所から高地まで、日当たりのよい場所から明るい林床まで、
環境の違う場所にも生育します(秋の麒麟草解説)。」
深山秋の麒麟草にも当てはまる!?!

花がベンケイソウ科のキリンソウに似ていて、秋に咲くのでアキノキリンソウとなった。
又、キリンソウは黄色い花が輪生状につくことから「黄輪草」となったようだ。
「麒麟」の字をあてることがありますが、伝説上の動物、麒麟とは無関係のよう!?!
言葉遊びが出来てしまう、花名の由来。どちらにしてもかわいい秋の花。


10月9日誌「箱根仙石原」


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