薔薇の花“さらさ”《襍木 ・/・古往今来221》


バラ(薔薇) バラ科(Rosaceae)
学名:Rosa“Sarasa”

“さらさ”日本で2009年作出。
花色は咲き進むにつれてやわらかな桜色に変化するらしい。
花弁数は10枚の半八重咲き。
「やさしい春風のイメージ」だとか。
秋晴れにも映えて、かわいくもあった。四季咲き。

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この風情は、その場におらないと感じ取れない。
花をながめながら・・・、
「秋きぬと目にはさやかにみえねども風の音にぞ驚かれぬ」
(藤原 敏行・・古今和歌集巻四)
意味を理解せずも、なんとなく脳裏をかすめた。
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11月08日誌「平塚市花菜ガーデン」


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薔薇の花“さざなみ”《襍木 ・/・古往今来220》


バラ(薔薇) バラ科(Rosaceae)
学名:Rosa“Sazanami”

“さざなみ”日本で1982年作出。ミニバラ。
ミニバラの中では、大きめの花に由。
花の大きさは3cm位。高さは40cm位。
花の中心がうっすらとピンク色だが色出しが難しい。
小さく凝縮した・・それでいて淡い色合い。清楚!!

11月07日誌「平塚市花菜ガーデン」


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薔薇の花“野の花”《襍木 ・/・古往今来219》


バラ(薔薇) バラ科(Rosaceae)
学名:Rosa“Nonoka”
“ノノカ”野の花(CL・・つるバラ、HMult ハイブリッドムルティフローラ)

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「平塚市花菜ガーデン」で和名・・日本産(作出)のバラを幾種類か見た。
つるバラで四季咲き。一重咲きで小輪だが趣がある。
作出年;1987年・作出者 鈴木 満男。
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11月06日誌「平塚市花菜ガーデン」


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薔薇の実《襍木 ・/・古往今来218》

“カルメネッタ”の実。
Rosa'Carmenetta'の花(6月)

バラ(薔薇) バラ科(Rosaceae)
学名:Rosa“Carmenetta”
“カルメネッタ” Carmenetta (HGlau)
1923 カナダ Central Exp,Farm
(R,glauca×R,rugosa)

春先に瀟洒な花を咲かせる薔薇の交配種“カルメネッタ”
ロサ・グラウカ(ロサ・ルブリフォーリア)とハマナス(ロサルゴサ)の交配種。
特長的には、片親のロサ・グラウカが色濃く表れている。
花径:4cm位、小輪一重で小さな棘が沢山、萼の外側にも棘毛がある。
香りは、弱い。1923年、カナダのIsabella Prestonが作出したバラ種。
花後の実にも棘状のものが!?!。。。。花より葉っぱが有名なんだとか??

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「平塚市花菜ガーデン」で散策し始め、オ-ルドローズエリアで真っ先に目についた!!
それが、‘カルメネッタの実’だった。どことなく惹かれた。
R,rugosa(ハマナス)といえば、昔ファルコンさんが、、、!!
ハマナスのローズヒップ(実)を紹介されて居られ、その画像を思い出した。
喰いじのはった僕には、「ローズヒップ(実)」と言ったら・・・!
ノイバラの花が落ちた後に出来る花の根元がふくらんだ部分(偽果)しか浮かばない。
あかね色でちょっと甘酸っぱくビタミンCを含む。カロチンや、グネシウムなどが含まれてる。
西欧の家庭では、古くからローズヒップをお茶やジャム、リキュール等に利用し楽しんでいる。
食文化の一端を担っているものだ。異国に居った時に学んだは、ノイバラの存在だった。
ノイバラは、観賞用灌木バラとは違い、バラ科落葉低木で高さは約2m位、枝には鋭利なトゲがある。
5~6月に白や淡紅色の花を咲かせ、その後、数ヶ月でローズヒップがあかね色に熟す。
今でこそハーブティーを極普通に頂きているが、30年以上前頃の僕には!!!
バラを見ながら、昔を思うた。。。!
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11月05日誌「平塚市花菜ガーデン」


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風車~~!《襍草 ・/・古往今来217》

カザグルマ
2014/06/02箱根湿生花園
“ヴィル・ド・リヨン”(クレマチス)
2014/10/25平塚市花菜ガーデン
“ドクターラッペル”(クレマチス)
2013/06/23相模原市麻溝公園

カザグルマ(風車) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Clematis patens C. Morr. & Decne.

花の大きさ、径約10cmと遠目でも目立つ日本固有種の花。
クレマチス類の原種の一つ。それにしても童(わらべ)のように見える。
日本の中部以南、四国・九州・琉球で自生がみられる由。
しかし、近年、絶滅が危惧される程、減少。準絶滅危惧 (NT) 指定種。
同属とは言え、テッセン(中国原産)にとてもよく似ている。
テッセン(学名:Clematis florida Thunb.)
シーボルトが西欧に持ち帰ったカザグルマやテッセン。
それを基に品種改良されたものが「クレマチス」として日本に戻ってきた。


『研究者ノート』(筑波大学;松本定)
一般的に「クレマチス」と「テッセン」は同じと考える人が多いようですが、
分類学的には「クレマチス(Clematis)」は属(園芸種をも含み約2800種類)を指す。
ラテン語の学名で 和名のテッセン(鉄線)はこの中の1種(学名:Clematis florida)。
つまり、テッセンは学名にするとクレマチス家のフロリダさんで、
クレマチス家は約2800人の大家族です 。

感慨、「風車」。
この春、箱根湿生花園で風車が楚々と咲いているのを見る事ができた。
白花カザグルマは、我が子供時代の遊具、風車を想せる。
古代の人々もこの花の存在を知っていただろうが??
不思議と、江戸時代以前の文献にその名を見ない。
室町時代に近縁種のテッセン(中国原産)が渡来、茶花としてもてはやされている。
元禄8年(1695)出版の『花壇地錦抄』
そこには「風車には白、薄紫、薄桃色等の花色がある」と記されている。
現代では目にする機会は、植物園程度で自生の原野生地は知りえない。
先月、偶然に「平塚市花菜ガーデン」を散策する機会を頂いた。
野生的に見せる「薔薇」の数々。それに共演している野草の数々。
其のバランスは、自然植生のようで、誠に喜ばしく感じ入った。
驚きの連続の先に、「風ぐるま迷路」なるエリアもあってたのしい。
野のカザグルマなんて!!自生群落をこの目で見て見たいものだ。探すか!!
そんな迷路の入り口に瀟洒なクレマチスが堂々とこちらを見ていた。
“ヴィル・ド・リヨン”(クレマチス ジャックマニー系)
学名:Clematis‘Ville de Lyon’原産地:フランス 1884年;四季咲き。
耐寒性多年草;華やかさと、強健さを兼ねそろえたジャックマニー系品種。
四季咲き強健クレマチス。初夏から秋まで赤紫色の花を多数開花させる。
仏蘭西で100年来続くクレマチス(画像花は、テキセンシスの血が混ざっているか??)。
英国のジョージ・ジャックマンが作出した『ジャックマニー』は誉れ高いが、
それを基に交配種として作られた由。
バラと競演でイングリッシュガーデンの雰囲気を醸し出していた(平塚市花菜ガーデン感)。

以前、相模原市の麻溝公園に紫陽花を見に行ったおり見かけたクレマチス。
クレマチス・パテンス&ラヌギノーサ系;花径は10cmを越える大輪種。
“ドクターラッペル”学名:Clematis‘Doctor Ruppel’ 
キンポウゲ科クレマチス属;原産地:アルゼンチン 1975年
ミステリアスで独特な雰囲気を持つパテンス系品種と資料にあったような・・!
花色はピンク色で開花すると、花弁の縁が細かく波状になる!?!
淡いピンク色の花弁に濃桃色の筋が入り黄色の花芯とのコントラストが抜群に良い。
カザグルマを交配の親とした系統で、『パテンス』とは、『聞く』という意味。
西欧では、ヴィチセラ等の小輪咲きしかない。カザグルマが品種改良に大きく貢献してる。

 

11月04日誌「平塚市花菜ガーデン」


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白蝶草《襍草 ・/・古往今来216》

周りの薔薇に溶け込み瀟洒に魅せていた。

ハクチョウソウ(白蝶草)   アカバナ科(Onagraceae)
学名:Gaura lindheimeri
別名: ヤマモモソウ(山桃草)、ガウラ  英名: Bee blossom

漢字花名で分かる通り鳥の白鳥に由来するのではなく蝶をイメージしたものとある。
蝶の羽根を広げたような姿、というが??北アメリカ中南部原産の帰化植物。
繁殖力は強く、観賞用から自生・野に転じたようだ。
明るい林内や草地、最近は道端でも散見され、春から秋までと花期は長い。
茎は細くて直立し、花の時期には弓なりになる。
根際から生える葉は披針形(笹の葉のような形)で、ロゼット状。
茎につく葉は互い違いに生える(互生)、葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い4弁花をつける。
園芸品種には花の色が桃色のものや、白から桃色に変化するものもある由。
花径は2、3cm、一日花で、下から順に咲き上がる。雄しべは8本。
雌しべは1本で、柱頭は4つに裂ける。
ヤマモモソウとも呼ばれているが、園芸界では、属名のガウラの方が通りがよい。



11月03日誌「平塚市花菜ガーデン」


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藤袴《襍草 ・/・古往今来215》

3裂する葉・・腺点がない。将来的に野生化で群落になるか??

フジバカマ(藤袴) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Eupatorium fortunei Turcz.(Eupatorium japonicum Thunb.)


白花フジバカマ、マルバフジバカマ、ヒヨドリバナ、サワヒヨドリ、ヨツバヒヨドリと酷似。
秋の七草の一つ。中国原産で万葉時代に渡来と解説書にある。
河原等に自生するが、護岸工事で絶滅が危惧されている。
ヒヨドリバナと似るが、葉の形状で識別できるともあるが、稀に全く同じ葉形のものが見受けられる。
よくよく觀察すると、葉にヒヨドリバナにみられるような腺点がないので区別できる。
絶滅危惧ランク、準絶滅危惧 (NT)
藤袴・・[中国名]白头婆 bai tou po
栽培種の花色は藤色だが、野生のものはほとんどが白色である。
古くは「蘭草」と呼ばれ、乾燥させると芳香があり衣料の薫蔵に使われた。
茎に赤みが差すようなものは本当のフジバカマではなく、雑種か園芸品種。
「野辺揺らす花火のごとく藤袴」(作者不明)

草丈が、100cm以上もある・・・今年はじめて会えた。。。!
俳句の季語では「秋」風流感欠如の僕には俳句は詠めない。
天高く・・肥える秋、花菜ガーデンのランチ・・・美味だった。


11月02日誌「平塚市花菜ガーデン」

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風露草科の植物《襍草 ・/・古往今来214》

「ゲラニウム・ロザンネイ」(画像1)
「アケボノフウロ」(画像2)

植物界(Plantae),被子植物門(Magnoliophyta),
双子葉植物綱(Magnoliopsida),バラ亜綱(Rosidae)
フウロソウ目(Geraniales),フウロソウ科(Geraniaceae)

植物分類って意外と覚えていないものだ。
先に訪ねた「平塚市花菜ガーデン」で、花を見ながら思った。
フウロソウ科の植物で僕自身、真っ先に脳裏をかすめるは、「曙風露」だ。
アケボノフウロ(曙風露);フウロソウ科(Geraniaceae)フウロソウ属(Geranium)
だが、園芸店でよく見かける表示「ゲラニウム」
これは、フウロソウ科ゲラニウム属(フウロソウ属)の総称!?!
「アケボノフウロ」は、学名:Geranium sanguineum L.の和名である。
色も似ている、花スタイルも似ている!!
目の前で魅せてくれてる花は、間違いなく「ゲラニウム・ロザンネイ」(画像1)
学名:Geranium 'Rozanne'で、観賞用に栽培された園芸品種では??
青みが強い品種として知られている。
この花を見ている訪問者は、「ゲラニウム」「曙風露」と口々に言っていた。
微妙な違いを一色単に「ゲラニウム」??間違いではないが・・・?
これは、ネット社会の弊害であり混乱でもある。
僕を含めて、おぼろげに記してそれぞれのHP、ブログで記している。
見せる側(公園等)もしっかりと記録公開、データを表示してほしく思う。
アサマフウロ、ハクサンフウロ、カイフウロ、タチフウロ とよく似る花がある。
種小名の sanguineum は「血紅色の」を意味し、基本種の花の色は濃い桃色。
しかし、花の色は白、青紫色、赤紫色等々、ますますこんがらがってくる。
ちなみに属名の Geranium はギリシャ語の「geranos(鶴)」に由来する由。
長いくちばしのような果実を鶴のくちばしに例えたものだとか・・・。


11月01日誌「平塚市花菜ガーデン」


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柳花笠《襍草 ・/・古往今来213》


ヤナギハナガサ(柳花笠) クマツズラ科(Verbenaceae)
学名:Verbena bonariensis L.
[別名] サンジャクバーベナ(三尺バーベナ)
[英名] purpletop vervain(verbenaと表記する書籍もある)

似た花にアレチハナガサがあるが、一般的に雑草と言われる。
対してヤナギハナガサは観賞用だとか??
確かに観賞用として持ち込まれ、一部が野生化したとあるが、差別だ^^)。
南アメリカ原産の帰化植物。長い茎を出し頂上に小さな花が集まって咲く。
葉がヤナギの葉のように細いことからヤナギの名がつけられている。
草丈が高く「三尺バーベナ」と別名がつけられているが、はるかに大きくなる。
茎は直立し断面は四角形で中空。葉は対生し長さ7~15?、
葉の幅は先までほとんど変わらず、葉の基部が茎を抱く。
若葉では中央部の幅が最も広い。穂状花序は5~15cmと短い。
花冠は長さ5~6mm、幅4.3~5.5mm、花冠が花序から長く突き出る。
花冠、萼、苞、花柄には長い白毛と短い腺毛が密生し、粘る。
萼は長さ3~3.5mm、苞も長さ3~3.5mm。果実は4分果。分果は長さ1~1.5mm.
花期は、初夏~初秋と解説書にはある。10月半ばに見れた。



10月31日誌「平塚市花菜ガーデン」


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間違って付いた花名《襍木 ・/・古往今来212》


メドウセージ(メドウセージ) シソ科 分類:草 学名:Salvia guaranitica
別名: サルビア・ガラニティカ、[英名] Anise scented sage
[特徴]  南アメリカ原産のサルビアの仲間の常緑低木です。
高さは約1.5mになります。 葉は10cm~13cmになります。
茎の先端に長さ約25cmの穂状花序をつけ、多数の花を咲かせます。
花は長さ3cm~5cmで、濃紫青色です。

以上のような解説が一般的だろう。
だが、英名のメドーセージ(medow clary)は、学名でのSalvia pratensisを指し別種。
資料によると画像の花の正式名は・・・;サルビア・ガラニチカ
[別名] サルビア・グアラニティカ、日本だけだが、メドーセージ
[英名] blue anise sage , Anise-scented sage,Brazilian sage。
[学名] Salvia guaranitica A.St.-Hil. ex Benth.
シソ科(Lamiaceae) アキギリ属。

花を一見すれば園芸種!?!半野生化した画像では凛々しいサルビアの仲間って感じ。
花茎にツルが絡まって(たぶんクズのツルだと思えるが)強く見える茎??
原産地では常緑低木とされているが、日本では多年草として扱われている。
園芸店での流通名「メドーセージ」、セージの一種であることはまちがいないだろうが、
園芸品種といえども正式名に基づくべきと思う。
英語圏での品種名“Black and Blue”は萼が黒で花弁が青、簡潔明瞭だ。
サルビアには、たくさんの種類があり、似たものも非常に多い。
中にセージも含まれているのだが、セージという名前自体が一人歩きしておる。
うまく整理されていないのは如何なものか。
目の前に見るサルビア・ガラニチカ、
強くたくましく感じるこの花は、水切れするとすぐに葉を落とす。
それなのにやたら態度がデカく、豪快にこちらに向かって吠えているように見える。


10月30日誌「平塚市花菜ガーデン」


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