大葉蛇の髭《襍木 ・/・古往今来211》

一瞬・・・あれぇ~! 季節を間違えた、って思った。

オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭) クサスギカズラ科(Asparagaceae)
学名: Ophiopogon planiscapus Nakai

時期はずれ???狂い咲き!!勝手におもうのだが、綺麗に咲いていた。
在来種(日本固有種)の野草。自生地と思える群落は、知らない。
葉は長さ30-50cm位、幅4-8mm,深緑色,扁平。花茎は高さ20-30cm位。
淡紫色から白色の花を付ける。花期は7~8月なのだが10月半ばにみえた。
寒暖の変化故か??画像でははっきりとしないが花弁6枚。
種子はコバルト色で径8-9mm。山地の林の中などに見える花。
葉が一年中枯れることがないので、庭園や庭にグラウンドカバーとして植えると良いかも。
オオバジャノヒゲの実は、 ジャノヒゲやチャボリュウノヒゲのような鮮やかな青ではない。
黒に近い濃い青。ジャノヒゲより葉が太く大きい。
花も大きく、ヤブランのようにすくっと立ち、ジャノヒゲのように葉の中に埋もれない。


10月29日誌「平塚市花菜ガーデン」


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初めての「花菜ガーデン」散策《襍木 ・/・古往今来210》

秋にふさわしいか! 薔薇の枝にトンボが止まりうごこうともしない。
きもちよいのであろうか??

最近、里山等、古来よりの自然環境を整備??した公園が増えている。
何処の里山・公園に参っても整備の仕方は、ほぼ同じだ。
神奈川県関連の施設で特徴のある公園は「相模原北公園」位か。
紫陽花に特化した植栽方法は、見応えある。
神奈川県内の「萼紫陽花」自然植生地が消えつつある!?!
これを思うと「相模原北公園」の対応に感謝したくも思う(仔細は略)。
観光地化している県内の社寺に少々? 僕には強く感じること。
かつて社寺林は、文化の根底を支えてきた。近在の子供達にとってもだ。
「鎮守の森」感覚が希薄になった。
「鎮守の森」「里山」が連なって動植物環境を整えてきたであろうに・・!
市街地に野生の動物が・・・と危惧するが人間の横暴が基ではないか。
そんな中で箱根山・仙石原にある湿生花園も特異な存在だ。
そして・・・最近、平塚市の田園地帯の中に・・・!
「花菜ガーデン」(神奈川県立花と緑のふれあいセンター)が出来た。
知ってはいたが、行く機会がなかった。
が先日、お誘い頂いて、訪園した。
参ってはじめてわかったことだが、園の設計意図が分かった。
長い年月が必要だが、植生態系に基づいた「人工の森」を造ろうとされてる。
其の中に「薔薇」の園芸研究も兼ねた場所もあるのが嬉しい。
「薔薇」の歴史的変遷を見事に訪問者に見せ魅了する。。
今ある農作物コーナーを将来的には周辺に広げて欲しくも思った。

暫くの間、園内で見れた植物を、一つずつ記録して行こうと思う。




10月28日誌「平塚市花菜ガーデン」


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特定出来ない花!?!《襍木 ・/・古往今来209》


フヨウ(芙蓉) アオイ科(Malvaceae)
学名:Hibiscus mutabilis L.
別名: モクフヨウ(木芙蓉)
それとも??
ヒトエスイフヨウ(一重酔芙蓉) アオイ科(Malvaceae)
学名:Hibiscus mutabilis L. cv. Hitoesuihuyou, Malvaceae.

ムクロジの実を見てその後、帰る路わき、日陰の中に一筋の日差しを見た。
陽に当たった林床に一輪の綺麗な花を見つける。
残念ながら近づけない、遠目に酔芙蓉か!!ってじっくり觀察もせずパチリ。
帰宅してPCで大きくして眺めるが花名を特定できない???
確認しようと夕方、再訪してみた。。ない???根本より土が掘られている。
人通りのある昼、子連れの親子が何組も近くにいて柵を越えるを控えた。

確認しようもない。あの花は・・・???

後日、泉の森のHPを見たら、ムクロジの実が沢山盗まれた、と報告されていた。
日時も同じ。。。午後のことらしい。殺生な事をする人間がいる。
一つ二つもぎ取るなら、まだ良いが・・・!
ムクロジの木から数百メートルの林床だ。一緒に盗まれた???
手慣れた土の掘り起こし、何か目的が!?!
情けない輩、きっと天罰がくだるだろう。


10月27日誌「大和市泉の森」


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無患子の実《襍木 ・/・古往今来208》


ムクロジ(無患子) ムクロジ科(Sapindaceae)
学名:Sapindus mukorossi Gaertn.

春に花びらがはっきりしない花が、花片を4~5枚付け咲く。
雌雄同株で雄花と雌花が別々に咲く。
だが、高木で且つ葉に邪魔されて中々見ることが出来ない。
先日、ムクロジの実がなっている所に出会った。
実の皮を水に溶かすと石鹸のように良く泡立つ、子供の遊び材料である。
これから初冬にかけて葉が綺麗に黄葉する。
黄葉は、上部から始まり序々に下がってくる。
高木のムクロジは、上部が枯れ始めても下部はまだ緑、そんな姿を見ることもある。
そんな頃薄くなった実の皮を剥くと中に黒い実を見ることができる。
以前は、この黒い種子を羽根突きの珠に使われていた。
「無患子」とは、「子どもが患うことが無いように」という意味。
『研究者ノート』
夏に枝先に淡緑色の小さな花を円錐状につけ、
果実は晩秋に径2センチほどになり中に黒い種子が1個あります。
種子は羽子板の羽の錘や数珠に使われ、また、食用にもなります。
果皮にはサポニンを含み、石鹸の代用になります。
学名Sapindusはsapoとindicusの2語からなり「インドの石鹸」を意味します。
木名の由来;
種子が黒いことから、実黒地(みくろじ)が変化してムクロジとなった。
(筑波大学・小西達夫)

10月26日誌「大和市泉の森」


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奥紅葉白熊《襍草 ・/・古往今来207》


オクモミジハグマ(奥紅葉白熊) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Ainsliaea acerifolia Sch.Bip. var. subapoda Nakai

首都圏の山岳地等でごく普通に見られる地味な植物。
山地の木陰に見られ、葉がモミジに似ている事で名付けられた。
ハグマ(白熊)とは、ヤクの尾の毛のことだとか。
仏具の払子(ほっす)や槍、兜などの飾りにする。
オクモミジハグマは、全国に自生してるらしいが、
モミジハグマは近畿地方以西に分布し葉が掌状に浅裂~中裂する。



10月25誌「筑波山麓」

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筑波平江帯??《襍草 ・/・古往今来206》

花期が終りに近い?もっと瀟洒だったように記憶する。

アサマヒゴタイ(浅間平江帯) キク科(Asteraceae)
学名:Saussurea nipponica subsp . savatiri
別名: ツクバヒゴタイ(筑波平江帯)

花の和名は、複雑怪奇!?!発見場所が、浅間・・筑波・・は分かるが、
「平江帯」となると??  貝原益軒の大和本草にあるが意味不明。
「肥後躰」(肥後細川家写生帖)にも記載があるとか。。。!
キク科トウヒレン属のアサマヒゴタイは、長野県や茨城県で見えるが準絶滅危惧種。
ちなみに、ヒゴタイも近畿~九州で見られるが自生地は極端に狭いらしい。
生なく滅なし・・今見れれば良いのではあるまい。
動植物の生存環境を狭め悪化させてるは、我々、人間であろう。
共存共栄をねがって止まない。


10月24日誌「筑波山麓」

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福王草《襍草 ・/・古往今来205》


フクオウソウ(福王草) キク科(Compositae)
学名:Prenanthes acerifolia (Maxim.) Matsum.

花弁の倍位の長さある雄蕊が特徴的か!!
三重県・福王山で発見された古都で名付けられた由。
山地の薄暗い林内に見える慎ましい花だ。
茎や萼など全体に腺毛あり、葉は互生、翼がある長い柄につく。
掌状に3~7裂し、基部は心形。
細長い花序の花柄の先にまばらに頭花を下向きにつける。
そして10個前後の舌状花が集まっている。
在来・日本固有種。
神奈川県内では、丹沢山登山道、堂平周辺で見られる。
がしかし、この辺りには山蛭が沢山生息している。
どなたにでもお薦めとはいかない。

訪問先で久し振りに出会えた花である。

10月23日誌「筑波山麓」


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団扇大文字草《襍草 ・/・古往今来204》


ウチワダイモンジソウ(団扇大文字草)ユキノシタ科(Saxifragaceae)
学名:Saxifraga fortunei Hook.f. var. obtusocuneata (Makino) Nakai

ユキノシタ属で沢沿いに多く見られるダイモンジソウの変種。
他のダイモンジソウ等の葉は、深く切れ込んでいるが、
この種は、切れこみが浅く、団扇の形のように見えることから和名になった由。
静かに咲き誇る、10月も半ば、あたりは紅葉し始めていた。


10月22日誌「筑波山麓」


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箒木《襍草 ・/・古往今来203》


ホウキギ(箒木) アカザ科(Chenopodiaceae)
学名:Kochia scoparia
別名: ホウキグサ(箒草)、コキア

訪れた公園入り口で目を引いた紅葉!?!したホウキギ。
実まで赤くなる。その後、紅葉が進むと実は落ちてしまう。
葉の落ちた細い茎を束ねると、箒になる。
秋田県の郷土料理「とんぶり」の素材だとか。
ホウキギの成熟果実を用いる由。
畑のキャビアとか称されるようだが!!
食したことはない。
赤に染まる・・・って感じの光景だった。

10月21日誌「藤沢市長久保公園」


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七変化《襍木・/・古往今来202》

中々の雰囲気ではないか!?!
摂食中なのか?? 同系色で・・・名前分からずの虫さん??

シチヘンゲ(七変化)  クマツズラ科(Verbenaceae)
学名:Lantana camala
別名: ランタナ、コウオウカ(紅黄花)

花の色は様々だが、実の色は同じで黒く熟す。
鳥たちは、種子に毒ある為か?果肉だけ食す?
実際には、種子が硬くて噛み砕けないらしい!!
ランタナ・イエロー・スプラッシュと呼ばれる黄色一色の品種もあるが、
この花の特徴は、花の最初は黄色で次第に内側からオレンジ、赤に変化する。
それ故、シチヘンゲ(七変化)の和名がついたらしい。
ランタナと呼ばれる方が普通か??中南米原産の常緑低木野生種。
日本では、露地栽培できることから、園芸用として流通している。
白花のランタナ(園芸種)もあったりで結構人気があるらしい。
日本には江戸時代後期に渡来。野生化もしている。
だが、オーストラリアや東南アジアでは有害帰化植物とされる。
世界の侵略的外来種ワースト100と言われるが、
人間の身勝手、と思える。


10月20日誌「藤沢市長久保公園」


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