“繊細な樹の華「合歓」”《襍観・/・点描‘16-44》

ネムノキ(合歓木、コウカ、コウ... ネムノキ(合歓木、コウカ、コウカギ、ネブノキ、ネムリノキ、ネブ)
マメ科(Fabaceae/Leguminosae)学名:Albizia julibrissin Durazz.
英名;Silk tree(flower), Pink siris


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
梅雨期の樹木、やまあいにひっそりと魅せてくれる花があった。
先日、出先で出会った光景、じっくりと対話を持てた。

咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず 今を生きる

対峙した時、己の非力を痛感するも活力を授かる。
忘れかけた論理、三考を閃き気づかせてくれた、、、。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
  
ネムノキ(合歓木)
日当たりのよい山野に生え、高さ10m以上にもなる落葉高木。
葉は2回羽状複葉で、たくさんの小葉からなる。
夜になると小葉を合わせて閉じ、葉が垂れ下がる。
葉柄の基部に蜜腺をもつ。枝先に多数の花をつけ、夕方に咲く。
花弁は小さいが、雄しべが飛出して淡紅色になる。
扁平な豆果を付け、褐色に熟し裂ける。
名前の由来;夜になると葉が閉じるのでネムノキの名がついた。
漢名の合歓が転訛して別名のコウカ(合歓)となった。
花火のようなネムノキの花。
20~30本の赤い雄しべをつけた花が10~20個集まったもの。
雌しべはその一つの花に1本だけあり、色は白。
花からでは解らないが、実を見るとマメ科の仲間であることが納得できる。
夜に葉を閉じるが、葉をこすっても閉じる!!
近寄って観ると、何とも不思議な容姿だ。
『万葉集』にも登場する花、
昼は咲き 夜は恋ひ宿(ぬ)る 合歓木(ねぶ)の花 君のみ見めや わけさへに見よ
(紀郎女、ネムの花とチガヤの花を折り攀じて、大伴家持に贈って)
近代では;
合歓の葉に入りがたの日のひかりさしすきとほるこそ常なかりけれ
(1932,斎藤茂吉『石泉』)
うつせみのことわり絶えて合歓の花咲き散る山にわれ来(きた)りけり
(1943,齋藤茂吉『小園』)



「筑波山麓'16/06/28」
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“梅雨の華「あじさい」”《襍観・/・点描‘16-43》

アジサイ(ハイドランジア;ホン... アジサイ(ハイドランジア;ホンアジサイ) アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. var. macrophylla “frau kinue”
和名:フラウ キヌエ
アジサイ(ホンアジサイ) アジ... アジサイ(ホンアジサイ) アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. var. macrophylla “maikujyaku”
和名:舞孔雀
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)... カシワバアジサイ(柏葉紫陽花) アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea quercifolia
相模原北公園には、この柏葉紫陽花の大群落が見えて壮観である。


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
梅雨期の代表的な花「紫陽花」、今年は伊豆行脚を欠いてしまった。
それでも近間の公園で幾種類かの紫陽花を観ることは、出来た。
園芸種の数には驚かされるが、原種のアジサイに更に強く惹かれる。
今年は、近間の公園に植栽されてる園芸種に思いを馳せた。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※  
アジサイ(ハイドランジア;ホンアジサイ)
日本古来からの名称;
「集まった藍色の花」、集めるの意の「あづ」に「真藍(さあい)」
これが「アヅサアイ」から「アジサイ」となった、と云われてきた。
中央にある小さな花が両性花と呼ばれる本物の花。
花びらのように見えるのはガク片が変化した装飾花。
アジサイの両性花は実を結ばないため「中性花」と呼ぶのが正解か??
が、雄しべには花粉がつき、雌しべの子房も膨らんでいる、これは!?!
自生原種、ガクアジサイやアジサイ(ホンアジサイ)。
セイヨウアジサイ Hydrangea macrophylla Sieb. f. hortensia
《よく見る球状の日本原産のガクアジサイ(Hydrangea macrophylla)の改良品種》
ヤマアジサイ(サワアジサイ)Hydrangea macrophylla subsp. serrata (Thumb.)Makino
アマチャ(ヤマアジサイの変種)、
エゾアジサイ Hydrangea macrophylla subsp. yezoensis (Koidzumi) Kitamura
別種のアジサイ、アジサイに似た花、多種多様である。
今年目にしたアジサイ、ヤマアジサイ系や日本で栽培改良されたあじさい。
それらは、微妙に変化を以っており園芸大国日本を表しているようだ。
中でも記憶に残った紫陽花。


「相模原市・相模原北公園'16/06/12」




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“梅雨期の林床”《襍観・/・点描‘16-42》

ギンリョウソウ(銀竜草) シャ... ギンリョウソウ(銀竜草) シャクジョウソウ科(Monotropoideae)
学名:Monotropastrum humile (D.Don) H.Hara
別名・別読み: ユウレイダケ
《画像は、果実(子房)になったもの》
画像では見難いが、枝で囲った所... 画像では見難いが、枝で囲った所に顔を見せていた。
辺り30メートル四方位に広がっている。
数年前には、見られなかった。見落としていたか?!?!
一寸、不気味。。。! 一寸、不気味。。。!


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
昨年は、花の盛りを見れなくて、今年こそは!?!と散策に出かけてみた。
所がどうだ、昨年より1週間以上も早いというのに盛りは過ぎていた。
気温、表土辺りの温度が高くなっているのだろうか???
残念なことに今年も花を観ることが出来なかった。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ギンリョウソウ(銀竜草)
エングラー体系ではイチヤクソウ科に、APG分類体系ではツツジ科に属るが、
最近では、ギンリョウソウモドキと同様、シャクジョウソウ科に分類される。
6、7月頃、山地のやや湿り気のある所で落葉が多い所からにょきにょきっと出ている。
全体が「白(乳白色)」。葉緑素をもたず、腐植土に生えることから「腐正植物」と呼ばれる。
名前も、見た通りのネーミング「馬」の顔のようにも見えるし、キノコのようでも在る。
房が膨らみ、この中に数千個の種が入っている菌根植物で、れっきとした草の仲間。

花が開くと、ちゃんと雄しべと雌しべが顔を出す。花びら7枚以上。
ふちは紫色を帯びる。雄しべの花糸には白い毛が多い。
果実(子房)は、球形で白色。下を向いたまま熟し茎が倒れるとつぶれて種子をまき散らす。
ゆっくりと道の両脇を探しながら歩かないと、
普通に歩いていてはこういうものを見つけることはできない。
顔を見せる場所は、公表出来ない。静かに見守りたい場所で在る。
よく似た仲間のギンリョウソウモドキは、秋に咲く。



「大和市・西鶴間周辺'16/06/12」


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“入梅・・花々”《襍感・/・点描‘16-41》

ムラサキカタバミ(紫片喰・紫酢... ムラサキカタバミ(紫片喰・紫酢漿草) カタバミ科(Oxalidaceae)
学名:Oxalis corymbosa DC.
Oxalis debilis Kunth var. corymbosa (DC.)Lourteig
Oxalis martiana Zucc.
(咲き始め)
ヤマボウシ(山法師) ミズキ科... ヤマボウシ(山法師) ミズキ科(Cornaceae)
学名:Benthamidia japonica(Sieb. & Zucc.) H. Hara ,
   Cornus kousa Hance
別名:ヤマグワ、ヤマグルマ



梅雨期でも色々な花が咲いている。身近でも楚々と咲いてる花々。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ムラサキカタバミ(紫片喰・紫酢漿草)
道端、庭の空き地、畑、林床等に群生するごく普通に見られる草花。
観賞用に輸入され、野生化した由。実はつかず、地下の鱗茎で増える。
葉は、ハート形で3小葉。葉の裏に淡黄赤色の小斑点があり、両面有毛。
花は、淡紅色、英名でピンクとかライラックと称されるように花色は薄い色あい。
花弁は5個、幅は狭く、基部に濃色の条線が見える。
雄しべは10個、5個が長く、5個が短い。葯の色は白色。雌しべの柱頭は5個、緑色。
日本では結実しないのが普通。萼片の先端に橙黄色の2個の小点がある。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ヤマボウシ(山法師)
花の集合体を坊主頭に、総包片を白頭巾にみたてて山法師の名がついた。
ハナミズキの白花種と見間違う(ハナミズキはアメリカヤマボウシという別名を持つ)。
幹(樹皮)は、暗赤褐色で老木は不規則に樹皮が剥がれる。横枝は水平に広がる。
枝は滑らか長い皮目の線がある。葉は対生、楕円~卵円形で縁が全縁で波打ち葉脈が深い。
葉裏は淡緑色、脈腋に毛藪がある。葉柄は長さ5~10㎜。花弁のようにに見えるのは総苞片。
白い花弁のような4個の大きな総苞片の中心に小さな淡黄緑色の花が集まって、球状につく。
総苞片は先が尖り開花初期には緑色、次第に白色になる。
雄しべ4個、雌しべ1個。果実は、球形の集合果であり、秋に赤く熟すと、甘くて美味い。
総苞片が紅色のものはベニヤマボウシという。
公園によく植えられているハナミズキは北アメリカ原産。
総苞片の先が凹み果実は集合果にならず長さ1㎝ほどの多数の赤い果実がつく。
「研究者ノート(筑波大・岩科司、八田洋章)」
『初夏に咲くヤマボウシの花は白色ですが、実は花びらのように見えるものは苞と云われるもの。
苞は“がく”に似ていますが、真ん中にあるのは花ではなくて花の集まり、すなわち“花序”。
この苞は見た目には白色ですが、中には多量のフラボノイドという物質が入っています。
これは紫外域に色を持っており、人間に見えませんが、昆虫には見え、花に集まってきます。
《紫外域・・・人の目に見える領域は光の波長約400~700nmで「可視域」といいます。
それより波長が短く、人間には見えない400nm以下の領域を「紫外域」といいます。》
花序を囲む大きな4片を総苞といい、本来は小花群の保護器官と考えられます。
分布域を広く採集して歩いた結果、
箱根ほど個体密度が高く総苞片に見る変異の著しい場所は他にないと思っています。
大きさ、色、形、展開の様子など総苞片が個体ごとに全部異なります。
圧巻は済州島で見つけた黄色い個体でした。
ヤマボウシを総苞片の変異の大きさから個体識別の可能な、稀有な植物だと思っています。
植物園の個体群では変異は少ないでしょう。
なぜなら園内の多くは1個体から採種し育てた苗を植えたものですから。
ヤマボウシの紅葉が始まると、一枚一枚の葉に緑、黄色、赤が複雑に混ぜ合わさって、
だんだん赤一色に変わっていく。
カエデやモミジ等のように木全体がグラデーションで変化していくのと異なり、非常に興味深い』
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※  



「大和市・西鶴間周辺'16/06/15」




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“火垂袋!!”《襍感・/・点描‘16-40》

ホタルブクロ(蛍袋,火垂袋) ... ホタルブクロ(蛍袋,火垂袋) キキョウ科(Campanulaceae)
学名:Campanula punctata Lam. var. punctata
別名:トックリバナ, ツリガネソウ, チョウチンバナ


梅雨の季節と言えば紫陽花をイメージするが、僕は、蛍・蛍袋が先に出てくる。
ホタルブクロ(蛍袋,火垂袋)
日当たりのよい山地の道ばたや林縁の草地に生え、地下にツル枝をだして繁殖する。
茎全体に粗い毛が生え直立。茎葉は互生、三角状卵形~披針形で先は尖り基部は茎を抱く。
下部の葉には翼のある葉柄があり、根生葉は基部が円形~心形。
長い葉柄があり、花茎が出ると花期に枯れる。花は穂状に1個~数個、下向きにつく。
花冠は、釣鐘形、先が浅く5裂し、赤紫色又は白色で内面に斑点があり、長毛が密生する。
雄蕊5個、蕾の中で花粉を出す。雌蕊の花柱に花粉をつけて開花し開花後に柱頭を開く。
萼は5裂、萼片は狭い長三角形、萼片の間の湾入部分に反り返った付属体があり縁に毛が多い。
変種のヤマホタルブクロは萼に毛がない。萼片の付属体もなく、湾入部分がふくらむだけ。
花名の由來は、花の形を提灯に見立て、古語である火垂(ほたる)を当てたという説。
又、花の中に螢を入れて遊んだ、が花名の由來という説等々。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
子供期の体験、捕まえたホタルをこの花で包んで持ち帰えりホタルを蚊帳の中に放し就寝。
後で、親・大人は其のホタルを生息地に戻す。それほど身近にホタルは生息してた。
首都圏(三浦半島周辺)でも極普通に身近で見ることが出来る環境であった。
又、子供は夜8時頃には、就寝する生活環でもあった。今とは生活環境が違うのは分かるが。
「寝る子は育つ」と言われる通り今でも孫世代(幼児・小児期の子)には、早寝を言うのだ。
平日の夜9時過ぎて大型スーパーの遊戯コーナー!に沢山の子供達を見ると!?!
これって・・・???疑問に想うは、爺の戯言か。

我が子の子供期、6月に入ると地元の祭りの準備、お囃子の練習が始まった。
小児のわが子たちは、6月は遅寝できホタルも見れる楽しい季節であったようだ。
保護者も季節感を感じていた。ホタルは、梅雨の風物詩でもあった。
蒸し暑い雨のない夜は、ほたる日和である。
6月中旬ころ陽が沈だころからホタルは、飛び交い・見え始める。
最初見えるのは、源氏ホタル、1~2週間後に平家ホタルが出てくる。
子供達に注意していたことは、草むらに光るものを観た時は、その場を離れなさい、と!!
特に懐中電灯を照らした時、動かない・点滅しない灯は、間違いなく蛇だ、と教えていた。
宅地化で田畑、小川がなくなり限られた場所でのみ観ることができる。
半世紀前にとある谷戸に高校生たちがホタルを大規模開発地から移し観察し始めた。
高校教師が指導して始まった観察だが、今も続いている。
此の谷戸辺りは、昭和の風情が残っている心地良い場所でもある。
その場所にホタルブクロも花開いているが、
ホタル自らがこの袋状の花に入り込むことは、今まだに観察されていない。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※  



「大和市・西鶴間周辺'16/06/05」

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“花に想う”《襍感・/・点描‘16-39》

“ジュビレ・デュ・プリンス・ド... “ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ” バラ科(Rosaceae)
学名:Rosa“Jubile du Prince de Monaco”
英名:Jubile du Prince de Monaco
系統:Floribunda Roses (Fl)
親種:Jacqueline Nebout × (tamango×matangi)
(画像は、花弁の裏側から観たもの)
エゾスカシユリ(蝦夷透百合) ... エゾスカシユリ(蝦夷透百合) ユリ科(Liliaceae)
学名:Lilium maculatum Thunb. subsp. dauricum (Honda) Hara


花を見つめていると色々なことが走馬灯の様に脳裏をかすめる。
又、名付けられた花名の由來が!?!時として奇異に感じることも??
和名のつけ方って、独特。日本人の感性でもあるのだろうか!!

過日、薔薇園で観た“ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ”
クリームホワイトとローズピンクの覆輪が、華やか。四季咲き、微香性。
小国モナコを国際的リゾートに育てたレーニエ3世即位50周年に捧げられた薔薇。
華やかな国、グレース王妃の名声の方が我々年代には印象深い。
モナコ公国の色(赤と白)が鮮やか、この王室の華やかさを表しているみたいだ。
此の薔薇の系統“フロリバンダ”とは多花の意。
系統を遡ると、日本の野生種ノイバラとコウシンバラの交配種(ポリアンサ系)が最初。
そのポリアンサ系とハイブリッドティー系のバラを掛け合わせ、
ハイブリッドポリアンサ系のバラが誕生した。
それが後にフロリバンダローズと紹介され、世界中にその名前が知られる様になる。
フロリバンダは中輪房咲きで多花、四季咲き性で長い間花を楽めるのが特徴。
花壇やグランドカバー等のガーデン用としても重宝され、広く植栽されている。
帰宅して資料を読むと欧米の花の命名は、わかりやすい、とおもった。
“Jubile du Prince de Monaco”花の裏側から観ると「荘厳」とも映った。

一方、庭に咲いた「蝦夷透百合」
花壇のどくだみ群の脇に、今年も開花していた(5/22-昨日、開花・・家族談)。
エゾスカシユリ(蝦夷透百合)は名前の通り北海道地方に多いスカシユリの仲間。
海岸の岩場やがけに生える多年草で母種のスカシユリより大型、高さ90cm位になる。
スカシユリは花びらの根元が細くなって透けてみえるので名付けられた由。
庭の花は、先日来、報道されてた行方不明児童(保護された)七飯町近くで採取したもの。
温暖な神奈川県に移植され、茎は余り高くならない(50cm位)。
  


「大和市・居所'16/05/22」

#ブログ #花
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“春の薔薇!!”《襍感・/・点描‘16-38》

デンティ- ベス(Dainty... デンティ- ベス(Dainty Bess)
イギリス アーシャー(Archer) 1925
ハイブリッドティローズ Hybrid Tea Roses (HT)
1925年NRS金賞、恋人Elizabethに捧げた薔薇。
波打っている花弁の縁、エレガン... 波打っている花弁の縁、エレガントこの上ない。
シンプルだが、好みの薔薇。


ハニーブーケ(Honey Bo... ハニーブーケ(Honey Bouquet)
アメリカ J&P 2000
フロリバンダローズ Floribunda Roses (Fl)

アメリカの明るさが・・・! 綺麗な薔薇。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
春咲き薔薇も盛りは過ぎてしまったが、所用の途、薔薇を観に寄った。
そこは、僕等年代では「日大・農獣医学部」と言ったほうがわかりやすい。
今は、生物資源科学部と言う。広大なキャンパスの一角に薔薇園がある。
薔薇は、原種からオールドローズ、モダンローズ、250種約900株
時期的に遅かったが、中に健気に咲き誇っている薔薇もみえた。
そんな中で、2種の薔薇が事象に併せて心に残った。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※  



「藤沢市・日本大学生物資源科学部付属薔薇園 '16/05/22」



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“花に寄る!!いきもの達”《襍観・/・点描‘16-37》

アメリカシャクナゲ(亜米利加石... アメリカシャクナゲ(亜米利加石楠花) ツツジ科 (Ericaceae)
学名:Kalmia latifolia
別名:カルミア、ハナガサシャクナゲ(花笠石楠花)
蕾は、コンペイトウに見える!?!
イボタノキ(水蝋の木) モクセ... イボタノキ(水蝋の木) モクセイ科(Oleaceae)
学名:Ligustrum obtusifolium Sieb. & Zucc.

撮影がヘタで、樹・花、蜂?もボケてしまった。




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
都市公園といえどもそこには生きものが見られる。
小動物、蝶や蜂類!?!が花々を訪れてた。
其々が、共存してるんですね。蝶や蜂の名前は全く判らない。
こんな片手落ちの観察者ではいけないって思うが・・・!
時すでに遅し、、、いまさらって、覚えない・調べない。

童心に帰って、レストランにお弁当を頼んで、
ベンチでのんびり食した。たまにはいいものだ。
目の前で、昆虫たちも食しているんだろう。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※  


アメリカシャクナゲ(亜米利加石楠花)
日本のシャクナゲとは全く花の形が異なり、星型のつぼみが面白い。
別名の、ハナガサシャクナゲは、花の形を花笠に見立てたもの
明治時代に桜をアメリカに寄贈したお返しとして渡来。
園芸用として栽培されているが、アメリカでは自生植物。
米インディアンが、根からスプーンを造っていたので「スプーンの木」と呼ばる。

イボタノキ(水蝋の木)
山麓や平地の林縁に生える落葉低木で高さは2-3mになり、よく分枝する。
枝は灰白色で若枝には細毛がある。葉は薄く光沢がなく長楕円形、縁は全縁。
本年枝の先に白い花が総状に多数咲く。花冠は筒状漏斗形で、先は4裂。
面白い名前の語源は、カイガラムシの仲間のイボタロウムシという昆虫が樹皮に寄生し、
分泌した白いロウ状物質であるイボタ蝋が取れることから。
家具の艶出しや織物のつやづけ、薬品にも使われていた。
黒く熟したイボタノキの実は、小鳥たちが食べるという。
此の樹(花)には独特の匂いがあるからか虫達がよく訪れている。


「藤沢市・長久保公園 '16/05/14」


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“花名の妙”《襍観・/・点描‘16-36》

ヒトリシズカ(一人静) センリ... ヒトリシズカ(一人静) センリョウ科(Chloranthaceae)
学名:Chloranthus japonicus Siebold
Tricercandra japonica (Siebold) Nakai
別名:ヨシノシズカ(吉野静)、マユハキソウ(眉掃草)
花穂の拡大図。 花穂の拡大図。
ジュウニヒトエ(十二単) シソ... ジュウニヒトエ(十二単) シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名:Ajuga nipponensis Makino


ヒトリシズカ(一人静)
別名:ヨシノシズカ(吉野静)、マユハキソウ(眉掃草)
「静」とは静御前のことで、白い清楚な花穂が1本で、この名前がある。
ヒトリシズカには花びらがなく、白いブラシのように見えるのは雄しべで、
雌しべは雄しべの根元にあり、と変わった花だ。
近縁種にキビヒトリシズカ(吉備一人静)がある。
ヒトリシズカ(一人静)が群生するとヒトリシズカとは言えない!?!
山野の林内や草地に生え、高さ10~30cm。
茎は直立し、はじめ赤紫色を帯びるものが多い。
茎の下部の節には膜質の鱗片状の葉がつく。
上部には2対の葉が十字形に対生するが、節間がごく短いので、
4個の葉が輪生しているように見える。
葉は光沢のある濃緑色で、長さ6~10cmの楕円形~卵状楕円形。
先は短く急にとがり、縁には鋭い鋸歯がある。
葉がのびきる前に葉の中心から白い花穂を1個(まれに2個)のばす。
花には花弁も萼もなく、雌しべ1個と子房の横腹に雄しべ3個がつく。
雄しべの花糸は白色でよく目立つ。
外側の2個の雄しべは基部の外側に黄色の葯があり、
中央の雄しべには葯がない。芳香が、ある。
果実は核果で長さ2.5~3mmのゆがんだ倒卵形。

静(しづか)の舞;吾妻鏡 巻6 文治2(1186)年4月8日の条にでてくる。
源義経(1159-1189)は、兄 源頼朝(1147-1199)の挙兵(1180)に呼応し、
平家を一之谷・屋島・壇ノ浦に破ってこれを滅ぼした(1185.3)が、
頼朝から驕恣の行いを咎められ、謀反人として追捕せられ、京都から逐電した(1185.11)。
義経に従った妾 静(静御前)は、吉野山で義経とはぐれて捕えられ(1185.12)、
鎌倉に引かれ(1186.3)、厳しい取り調べを受けた。
その間一日、静は頼朝から鶴岡八幡宮に召しだされ、舞を舞うことになる『岩波文庫』本(1940)。
  「よし野山みねのしら雪ふみ分ていりにし人のあとそこひしき」


ジュウニヒトエ(十二単)
ジュウニヒトエは、丘陵地に見れる高さ10-25cmの植物。やや明るい場所を好む。
白い毛で全体が覆われ、花はやや白色で紫がかってるが環境で花色が変化する。
近年、同属のセイヨウキランソウをジュウニヒトエと称し花壇などに植えている。
園芸品の十二単は、ジュウニヒトエと同属異種。
ジュウニヒトエは日本固有種であり、本州と四国に自生する。
山際などのやや湿った場所を好むようだ。
十二単という和名は、花が重なって咲く様子を十二単に例えたと言われるが清楚。
平安時代の女官の衣装「十二単」とされるのが一般的だが、
江戸時代の本草学者小野蘭山は、漢名に夏枯草(かこそう)をあて、
夏に新旧の葉が入れ替わる様子からの命名であるとしている。
見分け方;
在来種のジュウニヒトエは花色が淡紫色で、葉の表面に毛が多い。
セイヨウジュウニヒトエは、花が濃い青紫色で葉の表面に照りがある。
キランソウは、茎を地面に張りつけるように伸ばして葉腋に花をつける。  

セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)、シソ科キランソウ属(学名:Ajuga reptans)
江戸時代に欧州から渡来した外来種。よく植栽されていて、時に半野生化している。   
草丈20cmほどの多年草で1本の茎をほぼ直立させ、
高さ8cmに及ぶ円錐塔状の花穂を立て濃い青紫色の花を花穂の周囲に多くつける。
葉は、長さ3~5cmほどの長楕円形で葉先は丸みを帯びる。
在来種の十二単によく似ており、外来種なので「セイヨウ(西洋)」と付いた!?!


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
花の名前を命名する方の感性・個性なのだろうが、面白い名前・奇異な名前等色々。
そして、在来種の花名は、歴史・文化的背景を知らないと妙味がうすれる。
ヨシノシズカ(吉野静・吉野山で舞った静御前)。
マユハキソウ(眉掃草・白粉(おしろい)をつけたハケに見立てた)。
どちらの呼び名も薄幸の美女の代名詞「静御前」の舞姿に例えられている。
偲ぶ・・・日本的花名と思える。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※  


「大和市・泉の森 '16/04/10-05/01」




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“庭の花暦=4月”《襍観・/・点描‘16-35》

シラン(紫蘭) ラン科(Orc... シラン(紫蘭) ラン科(Orchidaceae)
学名:Bletilla striata (Thunb.) Rchb.f.
マーガレットコスモス キク科 ... マーガレットコスモス キク科
学名:Steirodiscus euryopoides
別名: ユリオプス、イエローエンジェル
タツナミソウ(立浪草) シソ科... タツナミソウ(立浪草) シソ科《Lamiaceae (Labiatae)》
学名:Scutellaria indica L.
マメグンバイナズナ(豆軍配薺)... マメグンバイナズナ(豆軍配薺)の実
アブラナ科《Brassicaceae (Crucifera)》
学名:Lepidium virginicum
テッセン(鉄線) キンポウゲ科... テッセン(鉄線) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Clematis florida Thunb.
もう5年以上も庭の家側や花壇の... もう5年以上も庭の家側や花壇の脇等々、野放ずにしてきた。
タツナミソウやマメグンバイナズナなどが顔を見せてくれるようになった。
テッセンは、鉢上のままだが毎年花を持ってくれる。
其れも此処5年位の話。手入れをしないと自然に返っていく。
楽しい限りだ。そんな脇にすのこと、ダンボールを敷いて??
爪とぎと昼寝に勤しむ3男(猫)バニュー、9月で16歳。
未だに元気!!

シラン(紫蘭)
鮮やかな色あいで西洋から持ち込まれた園芸種と思ってしまうが、
れっきとした日本固有種。本州中部以西に自生する野生のランである。
栽培は、歴史的に古くて万葉集にも「蕙」という名で登場する。

マーガレットコスモス
フランスギク(マーガレット)とキバナコスモスが一体となった名前だが、
キク科ユリオプス属でいずれとも別種。南アフリカ原産の常緑多年草。
暑さにも、寒さにも強いので園芸用として多用され人気がある。

タツナミソウ(立浪草)
ヒノキ林等でひっそりと咲いている可愛い草花。
北斎などに描かれる波頭に似ているというのが名前の由来。

テッセン(鉄線)
茎はつる性で細く、木質。中国原産。
花弁は、普通7枚。今、鉄線と呼ばれるものは、殆どが園芸種。
カザグルマなどを原種としたクレマチス属の園芸品種。
原種のカザグルマは、日本の固有種。
シーボルトによって西洋に渡ったカザグルマが、
品種改良されたものがテッセン(クレマチス)として里帰りとも言われている。 
川沿いなどの湿った場所に自生するつる性植物。
今は、自生地が殆どなくなって来た。準絶滅危惧 (NT)種。

マメグンバイナズナ(豆軍配薺)の実(種子)。
アップで見ると丸い軍配の形をしているのがわかる。
グンバイナズナよりずっと小さく4~6mm。
葉の大きさも形も良く似るウロコナズナは縁が盛り上がるスプーン状。









「大和市・居所 '16/04/30」



#ブログ #花
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