《襍草・/・古往今来182》藪苧麻の実


ヤブマオ(藪苧麻) イラクサ科(Urticaceae)
学名:Boehmeria longispica

夏に地味な密集花を付けるが、林の中では花って感じない。
マオ(苧麻)という植物の皮(繊維)を原料にした物を苧麻と呼ぶ。
同属で藪に見えることでヤブマオ(藪苧麻)の名前がついた。
画像は、実になった状態。人の背丈ほどのの高さになる。
小さく花の穂が細く葉も薄いメヤブマオ、蔓性のものをツルマオという。


9月30日誌「大和市泉の森」
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《襍草・/・古往今来181》白山菊


シラヤマギク(白山菊) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Aster scaber Thunb. ex Murray
別名: ムコナ(婿菜)

温帯から暖帯にかけてみられ、高さ1-1.5m位。根出葉は卵心形で長柄があり、花時には枯れる。
上部の葉ほど小さく、葉柄も短い。花期は8-10月。白色の頭花を散房状につける。
頭花は径18-24m位、筒状花の花冠は長さ5.5mm位。
ムコナ(婿菜)とは、ヨメナ に対して付いた名前で、若芽は、春の山菜である。
ヤマギクと呼ばれる如く、高山でも見ることができる。
谷川岳登山道、標高1,600mあたりでも散見される。



9月29日誌「大和市泉の森」

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《襍感・/・古往今来180》林床を見てると。


昭和39年の東京オリンピック、たのしい思い出だが。。。!
時を同じくして、公害問題・自然保護・都市環境破壊、と苦々しい思い出もある。
歴史的環境・都市環境・ナショナルトラスト問題もこの時代が始まりか!?!
鎌倉の自然環境保全に尽力された方々の多くが各分野の専門家だった。
理系学問の専門家・文系学問の専門家・記録的には、写真家も参加されている。
専門家の指導のもと、一般市民は楽しく多くを学べた。
秋と言えば、植物もさることながら「キノコ」の季節だ。
丹沢・地元(鎌倉・逗子)で「ムラサキシメジ」を狩るのが楽しみだった。
この「ムラサキシメジ」桜の木と関係ありそうな!!
思い出せること、忘れてしまったこと。。。?

色々と思いだされるが、身近には「松茸」の自生地を知らない。。。
知人の実家が松茸山を所有!!京都北部に松茸狩りに連れて行って頂いたことがあった。
最近、ムラサキシメジの生える山も立ち居入り禁止区域なってしまった。
自分で採ったキノコ、久しく口にしていない。もう20年近く!?!
はるか昔に教えて頂いたキノコの種別、すっかり忘れてしまった。
身近な里山にも菌類・キノコを見かけるが名前が分からない。
ごくごく一般的なのだろうが???


9月28日誌「大和市泉の森」

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《襍草・/・古往今来179》166-花のあと


ノブキ(野蕗) 学名:Adenocaulon himalaicum

“166”9月14日誌に「野蕗」を記した。
花期が過ぎて、実が結実した所を見ることが出来た。
花姿とは大層異なるノブキの実。
集合花の周りに雌花があり、真ん中に両性花があったが両性花は結実しない。
雌花だけが結実する。これは、そう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)。
綿毛はなく、先に突起状の腺体があり、粘り気のある粘液が出る。
これが、衣服などにくっついて種子が運ばれる。
学名の意、Adenocaulon はギリシャ語の「adenos(腺)+caulos(茎)」。
himalaicum は「ヒマラヤ山脈の」という意味。
葉が蕗(フキ)に似ている!?!ことで名がついたようだが、フキ属ではない。

9月27日誌「大和市泉の森」
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《襍草・/・古往今来178》秋の田村草


アキノタムラソウ(秋の田村草) シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名:Salvia japonica Thunb. ex Murray

夏のケナツノタムラソウ、春のハルノタムラソウもある(よく分からない?)。
秋の田村草、梅雨頃から咲き始め秋の初めに終わる、花期は長い。
秋、周囲の草花が消え寂しくなった草地に頑張る姿は、しおらしい。
茎は短い地下茎から直立し、高さは20-80cm位で上部で分枝する。
葉は3出葉または1-2回の羽状複葉、単葉を付ける事も、と変異が多い。
小葉は広卵形-狭卵形で縁には鋸歯がある。
茎の先に青紫色の唇形花を何段かに輪生する。
花冠は長さ1-1.3cmで上唇はやや直立、下唇は3裂する。
萼は内側に毛がある。
中々識別できなくて、仔細に觀察メモを残し記録した。


9月26日誌「大和市泉の森」
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《襍感・/・古往今来177》林床の野草


里山を散歩していると、どこにでも見られる眺めの中に!!
面白おかしく想像できる光景に出くわすことがある。
世人は、雑草とけ嫌いする植物だが、森の大切な構成者。
そんな植物が見せる姿、偶然の重なりだが、
細い竿先に浮きの如くに見ゆる枯れ葉。
小さく、地味な花がいっぱいだ。愛おしく見える植物諸君。


9月25日誌「大和市泉の森」
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《襍草・/・古往今来176》数珠玉


ジュズダマ(数珠玉) イネ科(Poaceae/Gramineae)
学名:Coix lachryma-jobi

高さ1m位になる湿地を好む植物。株は葉をつけた茎の集合によってなる。
栽培されてもいるが日本固有種ではなく帰化植物が野生化自生した。
原産地は、インドシナ・インドネシア。
ハトムギとよく似るが、ハトムギの実は茶色のみ。
ハトムギはジュズダマの栽培品種ともいわれている。
数珠玉の実、色は白や赤、灰色や黒と色々ある。
我々の子供時代には、実に糸を通してネックレスや数珠にして遊んだものだ。
お手玉などの材料にもした。こうした遊びは伝承して欲しいものである。
植物の葉等で色々な遊びをしたものだが・・・!?!

9月24日誌「大和市泉の森」
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《襍木・/・古往今来175》御柳


ギョリュウ(御柳) ギョリュウ科(Tamaricaceae)
学名:Tamarix chinensis

学名のように中国原産で江戸中期に渡来したとされる落葉低木。
細い葉にびっしりとピンクの花を付けよく公園や庭に植えられている。
老木になると枝が垂れ下がり、シダレヤナギやロッカクヤナギ風になるとか。
数mmほどの小さい花をたくさんつけ優美だがあまりにも小さく穂にしか見えない。
例年春に花つけるが、今年は今の期に顔を見せた。
「御柳」は麻疹(はしか)の薬に供されたと我が家の資料にあった。
親爺は一応医者だったので其のへんは知っていたのだろう。
如何に用いたか聞き漏らした。ちょっと残念である。

9月23日誌「鎌倉市稲村ヶ崎」

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《襍感・/・古往今来174》夏の名残


身近の里山を散策してるとまだ蝉の声が聞こえてくる。
先週末も散歩がてら出かけてみた。
年に幾度か発症する「腰痛」、秋が一番酷い!?!
ひどくならないように、ゆっくりと身体を動かしながら。
定期的に定点觀察してる場所では、2ヶ月以上もの間、
次々と「マヤラン」が顔を見せてくれてる。
秋を実感するのだが、イマイチ季節感が狂ってるようにも感じるのだ。

「蝉」といえば夏・・・なのだが、健気に最近抜けだした!?!
とみえる・・・蝉の抜け殻を見つけた。
近寄ってみると、しっかりと植物に爪を食い込ませて。
抜け出る準備を髣髴とさせる。
生命の営みを強く見せられた一瞬だった。


9月22日誌「大和市泉の森」

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《襍木・実・/・古往今来173》鎌酸実

美味しそうに見えるガマズミの実。
酸っぱいと云われるが、完熟すると結構、美味!!
どことなく「秋」って感じ!!

ガマズミ(鎌酸実、莢迷;アラゲガマズミ) レンプクソウ科(Adoxaceae)
学名:Viburnum dilatatum Thunb. ex Murray

春先に白い花を沢山つけたガマズミだが今頃になるとムシカリとうりふたつの赤い実が付く。
房状の果実は、観賞に耐える、食べることもできる(鳥もよく食べる)。
鎌酸実名の由来は、実が酸っぱい、漢名の莢迷(きょうめい)が→かめ→がまに訛ったとも云われる。
枝は柔軟性があり、折れにくいので道具類の柄にする。枝をねじれば薪類を束ねるのに使える。
雪国では、かんじき(雪の上を歩くための道具)にも使われる。魔除けとして杖にする地方もある。
「ズミ」とは、染めを表し、果実を染料に用いられてると聞く。
ガマズミの葉は、晩秋には地味だが紅葉する。
いつの間にか秋模様。植物は、それを実感させてくれる。

9月21日誌「大和市泉の森」

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