《 雅羅・/・襍録〝定点観察Ⅶ〟❖ ’24-133 》

サイハイラン(采配蘭) ラン科... サイハイラン(采配蘭) ラン科(Orchidaceae)
学名:Cremastra appendiculata
Syn.Cremastra variabilis (Blume) Nakai
ラン科の花、と感じさせる風貌。 ラン科の花、と感じさせる風貌。
各部を改めて見ると、美しい。 ... 各部を改めて見ると、美しい。

《 泉の森に見られる草花〝5月草花Ⅴ  5/10〟》

サイハイラン(采配蘭);
泉の森を通り抜ける途中いつもの所に采配蘭が見えた。
結構地味で俯いて花を咲かせる。健気・・健気!!
山林内の林床で見られる地味な花。
葉は、1〜2個、3脈が目立ち、花茎は直立する。
花は、淡緑褐色で下垂して弁は余り開かない。
萼片および花弁は線状倒披針形。
唇弁は、細長く基部は少し膨らみ中に蜜を分泌する。
先は3裂して側片は紫色を帯び、先は外にそり返る。
髄柱は棒状で花粉塊は4個。


「令和陸年(皇紀2684年)5月12日、記」


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《雅羅・/・襍録〝備忘録 '24-12〟❖ ’24-132 ❖》

以前の画像。泉の森東舟翁の山・... 以前の画像。泉の森東舟翁の山・2023/4/24
フデリンドウ(筆竜胆) リンドウ科(Gentianaceae)
学名:Gentiana zollingeri Fawcett.

《 泉の森に見られる草花〝5月草花Ⅳ  5/5〟》
泉の森・キャンプ広場に昨年2株の茎が見えた。
一株は、囲いを設けて注意書きが添えられていた。
もう一株は、囲いを設けた場所から数メートル離れる。
目撃したときは、花はつけていなかった。
そんな状況だったが、今年は囲い内外ともに確認できない。
泉の森には、他に3箇所に自生しており其々花をつけた由。
一般人は、入れない場所。保護状態にある。
散策路からでは、目が届かない。それ故に増え続けていた。
たが、今年は減少。伐採等の環境変化が影響したか。

フデリンドウ(筆竜胆);
直立する茎の上部に花が集まって咲く。
山野の日当りのよい所に生育する。
春先に明るい林床で落葉の間から顔を見せる。
リンドウの花は日が当たると開き、曇ると閉じる。
フデリンドウの蒴果は、雨が降ると開く。
雨の雫と一緒に飛び散る種子散布と考えられている。
面白い生態だが、其の過程を観察したいものだ。
今年は、実際に見ることはできなかったが来年は見たい。

「令和陸年(皇紀2684年)5月11日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝5月木花Ⅵ〟❖ ’24-131❖  》

コクサギ (小臭木)  ミカン... コクサギ (小臭木)  ミカン科(Rutaceae)
学名:Orixa japonica Thunb. 
別名:ケナシコクサギ、ビロードコクサギ
小臭木の実。 小臭木の実。
《 泉の森に見られる樹花〝コクサギ(小臭木)'24/5/5〟》
日本各地、北海道の西南部、本州、四国、九州で自生する落葉低木。
樹高1~5mの在来種。幹は灰褐色。縦の縞模様と横長の皮目が目立つ。
葉は、枝の左右に2枚ずつつく特殊な互生(コクサギ型葉序と呼ぶ)。
同様な葉序にサルスベリがある。又、カラスアゲハが好む葉である。
葉身は5~12㎝の倒卵状長楕円形で、全体に腺点がある。縁は全縁。
葉を揉むと強い臭気がある。この点が和名の由来となっている由。
葉の長さは、5~12㎝の倒卵状長楕円形。葉には油点があり雌雄異株。
雄花は、前年枝の葉腋から総状花をつける。花弁は4枚、淡緑色。雄蕊も4個。
雌花は、長さ1~2㎝の花柄の先に1個ずつつく。
花弁、萼片、子房はそれぞれ4個あり、雄蕊は退化している。
 
「令和陸年(皇紀2684年)5月10日、記」


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《雅羅・/・襍録〝備忘録 '24-11〟❖ ’24-130 ❖》

《 里山緑地に見られる貴重な植... 《 里山緑地に見られる貴重な植物。〝5月草花Ⅲ  5/5〟》
センダイタイゲキ(仙台大戟) トウダイグサ科(Euphorbiaceae)
  学名:Euphorbia sendaica
センダイタイゲキ(仙台大戟)はトウダイグサ科トウダイグサ属に属する植物。
分布・生育地の中心は関東地方以北である、と資料にあった。
国のレッドデータブックに掲載された準絶滅危惧種。
ここ泉の森に二級河川引地川の原点がある。
引地川の源泉に大池と小池がある。
水源地は、神奈川県水道局の管理で立ち入り禁止区域。
それ故、この池周りは金網で囲われ、池の縁には入れない。
そんな池の縁に最近希少植物が生育してるのが確認された。
長い間、閉鎖的環境で育った植物、この季節に花が咲く。
泉の森水源地のセンダイタイゲキは、野生生育地の南限に由。
自生地環境を整備・観察されてる人々が最近、看板を立てて下さった。
調査観察の一環で、散策路近くの金網内(水道局敷地内)に数株移植。
実際に見れる場所。感謝に耐えない。泉の森の4・5月が楽しみだ。

「令和陸年(皇紀2684年)5月9日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝5月木花Ⅴ〟❖ ’24-129❖  》

クマシデ (熊四手)  カバノ... クマシデ (熊四手)  カバノキ科(Betulaceae)
学名: Carpinus japonica Blume
今年は、早くも花期はおわってい... 今年は、早くも花期はおわっていた。
早くも果穂状態。 《 里山緑地... 早くも果穂状態。

《 里山緑地に見られる樹花〝5月木花Ⅴ  5/5〟》
和名の由来は葉が硬く、風にそよぐと音を立てることから。
落葉高木、高さ10~15m。在来種(日本固有種)。
若木の樹皮は平滑だが、成長につれ皮目がミミズ腫れ状の模様が縦に並ぶ。
老木になると、黒褐色で浅く縦に裂け剥がれる。
葉は互生し、長さ5~10㎝の長楕円形、幅がやや狭く、先が尖る。
葉の質は、薄く葉脈が深く裏面に出っ張り縁は重鋸歯。葉表は無毛。
葉裏の脈上には帯褐色の長毛があり、脈腋に毛叢がある。雌雄同株。
同属のイヌシデやサワシバ、近縁のヒメヤシャブシ等と、葉が似ている。
側脈の数や、葉の形、鋸歯の形などで区別する。
開花は葉の展開と同時。雄花序、雌花序ともに垂れ下がる。
雌雄同株、雌雄異花。5月頃、雌雄それぞれの尾状花序を出す。
雄花序は、前年枝に束生して下垂する。雌花序は、新枝に頂生する。
果穂は長さ5~10㎝、果苞は長さ1.5~2㎝、縁に粗い鋸歯がある。
果穂は、種子を抱いた果苞(葉の変形)が、房状になったもの。
夏まで緑色をしているが、秋に熟すと茶色になる。
シデ名の由来は、
この実を四手(しめ縄や玉串に下げる、紙を折ったもの)に見立てた。
堅果は長さ約4㎜の扁平な長楕円形、果苞の基部につく。

「令和陸年(皇紀2684年)5月8日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝5月木花Ⅳ〟❖ ’24-128❖  》

マユミ(檀、真弓)  ニシキギ... マユミ(檀、真弓)  ニシキギ科 (Celastraceae )
学名:Euonymus sieboldianus Blume var. sieboldianus 
別名:ヤマニシキギ(山錦木)
ひっそりと佇んでいるようだ。 ひっそりと佇んでいるようだ。
小さな花だがアップしてみると、... 小さな花だがアップしてみると、可愛い。
《 里山緑地に見られる樹花〝5月木花Ⅳ  5/5〟》
山野にはえる落葉小高木で、雌雄異株(しゆういしゅ)。在来種。
和名はこの木で弓を作ったことからと云われている。
材は緻密でよくしなり、こけしの材料としてもよく使われている。
樹皮は灰色で、成長すると縦に裂け目が入り縞模様になる。
若枝は緑色で、縦に白いすじがあるものが多い。
葉は対生し、無毛、長さ5~15㎝の長楕円形、縁に細かい鋸歯がある。
葉柄は長さ5~20㎜。淡緑色の花を今年枝の下部にまばらに1~7個つける。
花は直径約1㎝の4弁花。雄蕊は緑色の四角形の花盤の上に4個つく。
花柱には長短の2型あり、花柱の長いものは雄蕊が短い。
※「マユミは、雌雄異株とされるが、雌蕊が短い花をつける個体がある。
結実しにくい傾向があり、雌雄同株とするのが妥当」
(みんなの趣味の園芸『マユミとは』より。※
マユミと云えば秋にできる赤い種が、花が咲いたように美しい。
春の本当の花は、ちょっと地味。花を観賞する人は少ない。
 
「令和陸年(皇紀2684年)5月7日、記」


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《 雅羅・/・襍録〝5月木花Ⅲ〟❖ ’24-127❖  》

ホオノキ(朴の木) モクレン科... ホオノキ(朴の木) モクレン科 (Magnoliaceae)
学名:Magnolia obovata Thunb.
別名:ホオガシワ(朴槲)
花は、樹木の上部で咲くので間近... 花は、樹木の上部で咲くので間近で見れない。
葉は、ともかくでかいって感じ。... 葉は、ともかくでかいって感じ。

《 里山緑地に見られる樹花〝5月木花Ⅲ  5/5〟》
日本樹木中最大の葉は、朴葉味噌や餅を包むのに使われる事で知られる。
幹は灰白色、皮目がまばらにある。
葉は互生、長さ20~40㎝の倒卵状楕円形やや波打ち全縁、枝先に集まってつく。
葉表は緑色、葉裏は粉白色を帯びる。托葉は膜質、早落性。葉柄は長さ3~4㎝。
花は枝先に上向きにつき、直径約15㎝。花も日本の樹木の中で最大。
萼片は3個つき、早落性、淡緑色で紅色を帯びる。
花弁は6~9個つき、白色、後に黄変する。
雌蕊は多数。雄蕊は雌蕊を取り巻いて固まって多数つく。花糸は赤色を帯びる。
別名のホオガシワがもとの名。カシワは、食物を盛る大型の葉、炊葉(かしきは)が語源。
枝が少なく、まっすぐな樹形となる朴ノ木。全体に芳香がある。
又、薬用植物で咳、痰、胃炎、利尿等に効く。生薬名は「厚朴」。
樹皮を日干し乾燥させたもの。成分はアルカロイド、リグナン、精油など。

「令和陸年(皇紀2684年)5月6日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝子供の日〟❖ ’24-126❖  》

ショウブ(菖蒲) ショウブ科(... ショウブ(菖蒲) ショウブ科(Acoraceae)
学名:Acorus calamus L. var. angustatus Besser
全国各地の湖沼やため池、水路、湿地などに生育する抽水植物。
特有の香りがある。多年草で茎高30~60㎝。根茎は太く、横に這う。
葉は地下茎の先端部から根生して立ち上がる。剣状で質は堅く光沢がある。
長さ50〜120cm、幅1〜2.5cm、鋭頭で中央脈は隆起して明瞭。
葉間から花茎がのび、長さ4〜8cm、直径6〜10mmの肉穂花序をつける。
その先に葉状の長い苞がつくので、葉の側部に花序がついているように見える。
花は花序に密生しており、花被片6、雄蕊6、雌蕊1からなる両性花。
結実率はきわめて低いが理由は不明。
端午の節供の菖蒲湯などに利用されている。が、自然分布は不明。
あやめや花菖蒲花とは全く別種で華やかさはない。
〝5月草花Ⅱ 5/5〟


泉の森・民家園では、昭和時代の玩具で遊ぶ催しがあった。
《 雅羅・/・襍囈〝子供の日〟...
《 雅羅・/・襍囈〝子供の日〟...
地元の大人手作りの甲冑を実際に... 地元の大人手作りの甲冑を実際に付けてもらったり!!
楽しんでいる!! 「令和陸年(... 楽しんでいる!!


「令和陸年(皇紀2684年)5月5日、記」




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《 雅羅・/・襍録〝5月木花Ⅱ〟❖ ’24-125❖  》

ミズキ(水木) ミズキ科(Co... ミズキ(水木) ミズキ科(Cornaceae)
学名:Cornus controversa Hemsley.
別名:クルマミズキ
《  泉の森・中池〝5月木花Ⅱ... 《  泉の森・中池〝5月木花Ⅱ 5/4〟 》
ミズキ(水木)は、落葉高木の在来種。
和名の由来は枝を切ると樹液が水のように出ることから。
高木で枝の上が平らに広がり段になっているように見える。
これが別名の由来のようである。
枝を大きく横に張り出し、独特の樹形になる。
白い花が咲くと、その樹形が遠くからでも目立つ。
本種によく似ている仲間にクマノミズキがあるが、
大きな違いは、葉の互生/対生、花の時期が異なる。
クマノミズキ(熊野水木)は葉が対生、
両面にT字形の伏した毛状突起がある。
ミズキは、名前の由来のように、
春先に枝を切ると切り口から水が滴るとされる。
一定期間水が滴るのはカエデ科に多い。
ミズキは成長が早く、樹木自体が柔らかい。
加工し易く丹沢周辺では玩具の独楽やコケシを作っている。
ミズキの樹皮は、汚灰色で縦に浅く裂け目ができる。
若枝は無毛で丸く、冬は赤みを帯びる。
幹は灰褐色~灰黒色、樹皮に浅い縦溝がある。
葉は互生し、長さ6~15㎝の広卵形~広惰円形。
枝先に集まってつく。葉脈が深く、脈が目立つ。
葉表は、無毛。裏面は、粉白色(やや白身を帯びる)。
又、裏面には、T字形の伏した毛状突起がある。
ミズキ属で、葉が互生するのは本種のみ。
クマノミズキ、ヤマボウシ、ハナミズキ等は対生。
花は、枝先に上向きに出る散房花序。白い小花を沢山付ける。
仲間のクマノミズキは、開花が、1か月ほど遅い。
花弁は白色、4又は3個つき、長さ5~6㎜。
*       *       *
泉の森・しらかしの家庭園のミズキは、植栽されたものだが、
木の全体像を間近に見れ、見学者は然と認識出来る。
生活環境等の学習ができるのは散策者としてはありがたい。

「令和陸年(皇紀2684年)5月4日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝5月3日〟❖ ’24-124❖  》

再整備された東京駅周辺。日本の... 再整備された東京駅周辺。日本の玄関。

富士嶽の夜明け・・静寂と日本ら... 富士嶽の夜明け・・静寂と日本らしい!?!光景。


《憲法記念日に思う》
過去の因を知らんと欲せば、其の現在の果をみよ
未来の果を知らんと欲でば、其の現在の因を見よ
反観合一・・・に然り。
 
1947年(昭和22年)の今日、日本国憲法が施行された。
日本国憲法は「主権在民」「戦争放棄」「基本的人権の尊重」
この三つの柱とし、平和憲法を謳って今に至っている。
基本的理念は、素晴らしいが国の安全保障は脆弱だろう。
制定後75年以上も立ち、国を取り巻く環境は変化している。
自国民を守るための施策、先ずは「法」に基づく。
現日本国憲法には、不備・不適合な部分がでてきている。
75年の歳月を以って、不備が出てきて当然であろう。
真摯な議論の上での改正より良い憲法を模索すべき時と思う。
付け足しを重ねてきた現行法。根本から是正時期に来ている。
民主主義とは、単に多数決の論理ではない。少数意見に配慮を。
充分すぎる検討、そして議論を重ねた上での改正が、今だ。
何も議論せず時を重ねている現国会には危機感を持つ。
憲法審査会という国会議論の場で大いに精査・検討して頂きたい。
法の役割に予防的措置が必要である、と痛感すのだ。
今年の初めに大震災が起こってしまった。予見・予防対策を思う。
同時に国防をも検討しないと。法改定には時間がかかる、急がないと。
現日本国憲法の前文に、
「・・・諸国民の公正と信義・・・われらの安全と生存を保持・・・」
日本国の基本法、最も重要でかつ根幹を成す法。不備不足を問いたい。
「和を以って貴しとなす」、この聖徳太子の言葉を思う。
憲法記念日、愈々以て憲法改正の真摯な議論をと思うのだが。 
 
「令和陸年(皇紀2684年)5月3日、記」
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