《 雅羅・/・襍囈〝潮騒と花〟❖ ’24-94❖ 》

ヒメハギ(姫萩) ヒメハギ科(... ヒメハギ(姫萩) ヒメハギ科(Polygalaceae)
学名: Polygala japonica Houtt.
優美な姿。 優美な姿。
見れば見るほど不可思議な・・・... 見れば見るほど不可思議な・・・!!
解説を見ると、不可思議な・・複... 解説を見ると、不可思議な・・複雑な構造。
** 借物画像 **
葉にしても楽しく見えてくる。... 葉にしても楽しく見えてくる。

《 三浦半島で見る春の花〝4月花II〟》
神奈川県三浦市三崎は、マグロ漁港として有名。
又、三浦半島突端、東京湾の入口でもある場所。
港の相模湾側に諸磯という場所があり油壷湾に通じる。
更に横須賀市方面側には小網代湾があり別荘地。
別荘地は、丘陵地帯で海岸性森林があり貴重な場所。
これ以上の開発は、植物環境悪化につながる。
ここ三浦市は、海岸植物の隠れたる宝庫である。
地形的にも面白い所で慎重に整備して貰いたい。
三浦市諸磯に自生していた植物のヒメハギ(姫萩)。
日当たりのよいやや乾いた斜面に見られる植物。
茎は硬く基部は分枝し地を這い、上部は斜上する。
草丈は花期では15㎝程だが花後は30㎝にまでなる。
葉は、短い柄があり光沢あって互生、卵形~長楕円形。
茎の頂部でなく途中の葉腋から蝶形の紫色花をつける。
花は合弁花植物のように見えるが、
5枚の花弁が癒着して筒状になった筒状花。
花冠は淡紅色~淡紅紫色で筒先は3裂する。
上側の裂片2個(側花弁)は円い。
下側の裂片1個(竜骨弁)は先が細く裂けている。
白色~淡紅色の房状になる付属体がある。
萼片は5個あり、内側の2個が大きく、
左右に開いた花弁の様に見える(翼wings)。
外側に3個(上に1個、下に2個)の小さな萼片がある。
花の風変わりな形状は、ラン(蘭)と勘違いしてしまう。
神奈川県内全域で見られるが、三浦半島周辺では点在程度。
しかしながら減少傾向にあり希少種になりつつある。
受粉を手助けしている昆虫も減少しているのかも知れない。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月3日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝渓流の花〟❖ ’24-93❖ 》

コチャルメルソウ(小哨吶草) ... コチャルメルソウ(小哨吶草) ユキノシタ科(Saxifragaceae)
学名: Mitella pauciflora Rosend.
コチャルメルソウ(小哨吶草)。... コチャルメルソウ(小哨吶草)。
生育環境が分かるように、沢の岸辺に咲く。
花の拡大図。面白い・・奇々怪々... 花の拡大図。面白い・・奇々怪々な姿。
** 画像総て借物 **


《 遠目で確認できなかった花!?!〝4月花Ⅰ〟》
コチャルメルソウ(小哨吶草);在来種(日本固有種) 
日本産チャルメルソウ属では最も広域に分布する種。
同属中でチャルメルソウは、関東地方にのみ自生している由。
山地の渓流沿いの岩上や林内などの湿ったところに生える。
茎高20-30cm。長く横にはう根茎がある。
葉は、長い柄があって多数が根生し、光沢のある広卵形~卵円形。
5浅~中裂し基部は深い心形で縁に鋭い不規則な鋸歯がある。
葉の両面とも短毛が密生し、托葉は紫色を帯び、縁に短腺毛がある。
花茎は短腺毛が密生し、上方に魚の骨に似た花弁をもつ。
柄の先に花を付ける。花は直径8mm程。
5個の萼片の間から櫛状に7-9裂した5個の花弁が後方に反り返る。
花弁は赤褐色~単黄緑色で長さ4mm、外側にやや密に腺点がある。
萼筒は浅い倒円錐形で、腺状突起を密生する。
萼裂片は長さ約1mmの広3角状卵形で鋭頭、花時に開出する。
雄蕊は5個で花弁の基部と離れた花盤上につき、
花糸は葯とほぼ同長、裂開直前の葯は淡黄色。
花柱は2個で極めて短い。
口吻の短いキノコバエ類によってのみ、特異的に送粉される。
花期は4~6月と云われるが、3月には咲いていると聞いている。

僕の誕生日頃に咲く花。佇まいが特異で好きな花のひとつ。
遠目・・・車中から見かけて、想像した花。
〉 八王子市から上野原市に入った山道の途中〈

「令和陸年(皇紀2684年)4月2日、記」
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《 雅羅・/・ 襍囈〝新年度〟❖ ’24-92❖ 》

《  今日は、何の日!!“万愚... 《  今日は、何の日!!“万愚節”  》

今年は、天候不順で学校の入学式は、桜吹雪で歓迎されそうだ。
“ピッカピカの1年生”なんて表現があったか。
新学年・学年度始めの日で、4月1日から翌年の3月31日を「年度」と呼ぶ。
1886(明治19)年10月に、高等師範学校が学年暦を4月1日からと定めた。
1888(明治21)年から全国一斉にこれにならうようになった、と資料にある。
それなのに 4月1日生まれの人は、前年度の3月生まれの人と一緒に入学する。
これは、学校教育法で保護者は、子女の満六歳に達した日の翌日以後における
最初の学年の初から(中略)就学させる義務を負う、と規定されている。
「年齢計算ニ関スル法律」では年齢ハ出生ノ日ヨリ之ヲ起算スとし、
「民法」第143条では年を単位として期間を定めた場合には、
起算日の応当日の前日に期間が満了することとしている。
即ち、4月1日生まれの人は6年後の3月31日をもって五歳の期間が満了する。
それ故、その翌日の4月1日に始まる学年から小学校に入学する!?!
新会計年度というのもある。4月1日から翌年の3月31日を「年度」と括る。
明治維新の後、政府の財政が厳しく暦年と合わせることができなかった。
そして「年度」が作られた経緯がある。
1886(明治19)年に、現在の4月から翌年3月までとなった。
会計年度の始期が4月1日となったのには、根拠があったようだ。
秋の収獲後の徴税の都合の為とか、色々あるって思う所だ。
扨さて、エイプリルフール・・万... 扨さて、エイプリルフール・・万愚節とは!!
罪のない嘘をついて良いとされる日とは、何なんだろうか??
日本では「四月馬鹿」とも呼ばれているのだが・・・。
 古く西欧では3月25日を新年とし、4月1日まで春の祭りを開催していた。
が、1564年にフランスのシャルル9世が1月1日を新年とする暦を採用した。
これに反発した人々が4月1日を「嘘の新年」として位置づけ、
馬鹿騒ぎをするようになったのがエイプリルフールの始まりとされている。
又、インドでは悟りの修行は春分の日から3月末まで行われていた。
だが、すぐに迷いが生じることから、4月1日を「揶揄節」と呼んだ由。
更には、万愚節(ばんぐせつ・・英語表記ではAll fool's day)
四月馬鹿の日 April fool's dayともいい,
11月1日の万聖節に対比して名づけられたもの。
4月1日に限り悪意のない嘘で他人をかついでもかまわないとする風習が
ヨーロッパにあり,日本にも大正時代に伝わって,市民生活のなかに定着した。
その起源については諸説があり,
(1) キリストが生前にユダヤ人に愚弄された故事を忘れないための行事とする説,
(2) 16世紀なかばのフランスで1年の始りをそれまでの春分の祭りから1月1日に改めた際,
これを喜ばない人々が昔ながらの正月の祭りを4月1日に催したのが起源とする説,
(3) インドの揶揄節に起源を求める説などもある。
インドでは春分に菩薩の行が行われるが,この苦行を終えたのちの信徒たちが,
またもとの風俗に帰らないよう揶揄節によって戒めるもので,4月1日がその日にあたる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典。

いままで気にもせず、単に四月馬鹿、と云っていたが少し勉強出来た。

「令和陸年(皇紀2684年)4月1日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝谷間の花〟❖ ’24-91❖ 》

静かな佇まいのヒカゲツツジ(日... 静かな佇まいのヒカゲツツジ(日陰躑躅)
近寄って見ると楚々としている。 近寄って見ると楚々としている。
葉も独特の風合いがある。 (上... 葉も独特の風合いがある。
(上の3画像は借物)

ヒカゲツツジ(日陰躑躅) ツツジ科(Ericaceae)
学名: Rhododendron keiskei Miq.
別名:サワテラシ(沢照らし)。

《 しばらく見ていない樹花〝3月花XXIV〟》
ヒカゲツツジ(日陰躑躅);在来種(日本固有種)
和名は日陰に生えることに由来するが、日陰に限らない。
別名の様に河岸の岩場でも生える常緑広葉低木。
山梨県上原市の坪山(1102m)は日陰躑躅と岩団扇の自生地。
我が青年の頃は、それこそ静かな低山登山の場であった。
最近は、登山道等が整備され訪れる人が増えたと聞いている。
艶やかな躑躅は多いが、地味だが薄黄色の躑躅に魅了される。
樹高は、120cm位。幹は灰褐色~灰白色。葉は、緑色で長楕円形。
枝先に集まり先が尖り薄い革質で鋸歯無い。先端に腺状突起がある。
葉の両面に鱗状毛があり防寒の役目をしてるか。落葉せずに常緑。
4月頃に薄黄色の石楠花に似た花を2~3輪咲かせる。
花径は3~4cm、漏斗状で先端が5深裂し外面には鱗状毛がある。
雌蕊は1本,雄蕊は10本、花糸は長く白色の軟毛がある。葯は橙色。
花柄は、長さ1.5㎜。黄色の躑躅は少なく貴重な存在だ。
神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧IB類」

僕の誕生日頃に咲く樹花。佇まいが好きな花である。

「令和陸年(皇紀2684年)3月31日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝山間の花〟❖ ’24-90❖ 》

《 雅羅・/・襍囈〝山間の花〟...
以上、2画像は借物。 クロモジ... 以上、2画像は借物。


クロモジ(黒文字) クスノキ科(Lauraceae)
学名:Lindera umbellata Thunb. var. umbellata 

《 思いがけなく見かけた樹花〝3月花XXIII〟》
クロモジと云えば和菓子を連想してしまう。
樹名の由来は木肌だが、黄色い花色は春の陽光に似合う。
枝や葉に芳香があり楊枝の材料。樹自体も黒文字と呼ぶ。
東北地方南部以南の太平洋側に自生している。
クロモジ(黒文字);在来種(日本固有種)
落葉低木で樹高5m前後。葉が出ると同時に淡黄緑色の小花を多数つける。
幹は灰褐色、円い皮目がある。若い枝は皮目がない暗緑色で黒い斑入り。
はじめ絹毛があるがすぐに無毛になり皮目はない。折るとよい香りがする。
葉は互生し卵状長楕円形、先は尖り先端は鈍端。基部は、楔形で全縁。
葉表は無毛。葉裏は白色を帯び初め絹毛があるが後に無毛。葉脈は目立たない。
葉柄は長さ1~1.5㎝。雌雄別株で葉の展開と同時に開花する。
黄緑色の小さな花が集まってつき、花柄には毛がある。
花被片は6個、雄花の花被片は長さ約3mmの楕円形、雌花の花被片は少し小さい。
ともに花のあと脱落する。雄花の雄蕊は9個。
雌花の子房のまわりには黄色の腺体が囲む。仮雄しべは腺体より小さい。
果実は液果。直径約5mmの球形で、9〜10月に黒色に熟す。
種子は球形で赤褐色〜黒褐色。基部は白っぽい。花期は4月。
冬芽の葉芽は長さ1〜1.5cmの紡錘形。基部に丸い花芽がつく。

以前、鎌倉・天園ハイキングコース、散在ガ池で見かけた事があった。
大和市・泉の森・しらかしのいえ前に植栽された樹(雌株)がある。
今回見かけたのは、南足柄市・大雄山最乗寺裏山(2024/03/28)。

「令和陸年(皇紀2684年)3月30日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝はぁるの小川〟❖ ’24-89❖ 》

春の小川を彩るカラシナ(辛子菜... 春の小川を彩るカラシナ(辛子菜)。
カラシナ(辛子菜)   アブラ... カラシナ(辛子菜)   アブラナ科(Brassicaceae)
学名:Brassica juncea (L.) Czern.
別名:セイヨウカラシナ(西洋辛子菜)
カラシナ(辛子菜)の拡大花。... カラシナ(辛子菜)の拡大花。
カラシナ(辛子菜)の葉。 カラシナ(辛子菜)の葉。
カラシナ(辛子菜)の葉姿。 《... カラシナ(辛子菜)の葉姿。


《 野菜の花〝3月花XXII〟》
カラシナ(辛子菜);
西アジア原産と云われているがよく分かっていない。
日本には弥生時代に伝来したといわれている。
本州の一部堤防上などに大群落をつくっていると聞く。
種子から辛子ができる。これが和名の由来。
クロガラシとアブラナ類の交雑が起源と推定されている。
茎は直立し、高さ30〜80cm、無毛で白緑色。
下部の葉は大きく、しばしば羽状に分裂、縁に鋸歯がある。
上部の茎葉は小さく全縁。葉の基部は、茎を抱かない。
花は黄色の十字形で、直径1cm、上方のものは蕾とほぼ同じ高さにある。
花弁の長さは、9~13㎜と 小さい。萼片は長さ4~6㎜。
萼片は、開花時には斜め上に向けて立つ。
果実は、線形で長さ3〜6cm。先には6〜9mmの嘴がある。
種子は幅1.2~2㎜の球形、赤褐色。花期は3〜4月。
花は菜の花(アブラナやセイヨウアブラナ)に似ている。
アブラナ、セイヨウアブラナは葉の基部が茎を抱く。
カラシナ(セイヨウカラシナ)は、原種が帰化したものとされている。
だが、在来のカラシナやセイヨウアブラナと交雑し、多様である。

「令和陸年(皇紀2684年)3月29日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝備忘録 '24-10〟❖ ’24-88❖ 》

オトコヨウゾメ(男莢蒾)の蕾。... オトコヨウゾメ(男莢蒾)の蕾。
“ 今頃は、蕾状態だろう。 ”
オトコヨウゾメ(男莢蒾)   ... オトコヨウゾメ(男莢蒾)   レンプクソウ科(Caprifoliaceae)
学名:Viburnum phlebotrichum Sieb. et Zucc.

《 里山緑地に見られる樹〝3月花XXI〟》
オトコヨウゾメ(男莢蒾);在来種(日本固有種)。
太平洋側の丘陵や低山の落葉樹林周辺に自生する落葉低木。
雌雄同株(しゆうどうしゅ)。開花期は、ガマズミよりも早い。
存在は地味だが、花、紅葉、赤い実と観賞に耐えうる程に華麗である。
普通なら4月に入ると、紅色を帯びた白花を見せ咲き誇る。
秋に熟す赤い果実、苦味があるので生食は難しいが美味な果実酒になる。
神奈川県内では陣馬山や高指山、丹沢、箱根に自生。
湘南・三浦半島には自生地は、確認されていない。
昨今、丹沢山地ではブナ林が減少している(再生事業は、進んでいるが)。
ブナ林の林床に見る男莢蒾、どうなったか心配(近日は探訪していない)。
**植栽されてるオトコヨウゾメは、俣野別邸庭園で見られる。**
オトコヨウゾメはコバノガマズミに似て、葉の幅が狭く、托葉がない。
ガマズミは毛が多く、葉の幅が広く、葉先がややにぶい。

オトコヨウゾメ;  
幹は灰褐色。葉は対生、葉身は楕円状披針形、先が尖り基部は広楔形~円形、鋭鋸歯。
葉が乾燥すると黒色になる。葉柄は、赤色を帯びることが多く無毛、稀に多毛。
托葉は無い。葉表はほぼ無毛、主脈上に長い絹毛がある。
葉裏は主脈に長い絹毛があり、星状毛はあっても少ない。
枝先の散房花序に白色の花をまばらにつけ、花が紅色を帯びることも多い。
花柄が細くやや垂れ花序の花数がやや少ない。
花序の柄は、赤色を帯び基部に葉が1対つく。
苞は、線形で早落性。花冠は5中裂、雄蕊も雌蕊も花冠よりかなり短い。萼片は5個。
果実は、惰円形の核果、9~10月頃に赤く熟す。核は、広卵形。
コバノガマズミは似ているが、やや鋸歯が細かく脈が深く葉裏に星状毛が密生する。
葉柄の基部に托葉がある。花序に花が密に多数つき、雄しべが花冠より長い。

*** 以上は、自宅のメモから ***

オトコヨウゾメとは意味深な名前だが、
「男」はオトコヨモギやオトコゼリのように食用にならないことを意味する由。
それとガマズミの地方名イヨゾメ、ヨソゾメ、ヨンゾメ等が合体してオトコヨウゾメ。
つまり食べられないガマズミとなったという。
紫から始まり紅や黄色に変化する紅葉も味わい深い。
枯れた葉は黒っぽくなるのが本種の特徴。




丹沢山地のブナ林の窮状。心配事... 丹沢山地のブナ林の窮状。心配事。
二次的に低木にも及ぶのが心配だ。
自然林も頑張ってほしい。 「令... 自然林も頑張ってほしい。


「令和陸年(皇紀2684年)3月28日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝備忘録 '24-9〟❖ ’24-87❖ 》

ミヤマガマズミ(深山莢蒾)  ... ミヤマガマズミ(深山莢蒾)   レンプクソウ科(Caprifoliaceae)
学名:Viburnum wrightii Mig.
Viburnum wrightii Mig. var. wrightii
ミヤマガマズミ 蕾1 ミヤマガマズミ 蕾1
ミヤマガマズミ 蕾2 ミヤマガマズミ 蕾2
《 里山緑地で探したい樹、冬芽〝3月花XX〟》
ミヤマガマズミ(深山莢蒾);(花期は5〜6月)
北海道〜九州(日本海側)の山地の樹林内や林縁に生える。
よく分枝して茂り、高さ5mほどになり、灰褐色樹皮。若い枝は紫褐色。
葉は対生、葉身は倒卵形〜広倒卵形。
先は急に細くなってとがり、基部は広いくさび形〜円形〜切形。
縁には浅い三角形の鋸歯があり表面は、無毛か、長い毛を散生する。
裏面は脈に沿って長い毛があり、脈腋には星状毛の毛叢がある。
裏面全体に腺点。葉柄は赤みを帯び、長毛が少し生え、托葉はない。
茎頂に幅6~10㎝の散房花序を出し、白色の花を多数つける。
花序軸には長毛があり、まばらに星状毛がある。花冠は、先が5裂する。
雄蕊5個花冠より長くつきでる。花柱1個でごく短い。萼片は5個、ごく小さい。
果実は、広卵形の核果で9~10月頃に赤く熟す。核は、卵円形で5個の稜がある。
*       *       *
冬芽は、長さ5〜7mmの卵形。芽鱗は2対あり、外側の1対は小さい。
表面は無毛または粗い毛が生える。
*       *       *
コバノガマズミは毛が多く、葉の幅が狭く、托葉がある。
オトコヨウズメは、コバノガマズミに似て、葉の幅が狭く、托葉がない。
ガマズミは毛が多く、葉の幅が広く、葉先がややにぶい。

*** 以上は、自宅のメモから抜粋 ***
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月27日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝備忘録 '24-8〟❖ ’24-86❖ 》

バラ科 サクラ属の低木!?!... バラ科 サクラ属の低木!?!
ベニバスモモ(紅葉李)  バラ... ベニバスモモ(紅葉李)  バラ科(Rosaceae)
学名:Prunus cerasifera Ehrh.
別名:ミロバランスモモ  アカバザクラ(赤葉桜)、ベニスモモ(紅李)
ベニバスモモ(紅葉李)の蕾、姿... ベニバスモモ(紅葉李)の蕾、姿が瀟洒。
ベニバスモモ(紅葉李)・・まさ... ベニバスモモ(紅葉李)・・まさしく紅葉。
核果 ( かくか: drupe... 核果 ( かくか: drupe)・・果実だ、まさしく。


《 今時の里山緑地に見られるだろう樹花〝3月花XIX〟》
ベニバスモモ(紅葉李);
バラ科・サクラ属(Prunus)・スモモ亜属(Prunus)、観賞用の栽培種。
3月上旬には、開花し始めるが未だ身近では出会っていない。
紅色の萼に包まれた蕾は見とれてしまう程に可愛い!!
遠目に見ると、早々ソメイヨシノが咲来始めたか?  と勘違いしてしまう。
そんな紅葉李、淡い紅色の花も花形も染井吉野に似ているが、花は小ぶり。
又、花の間に赤い新芽が出るので、桜とは違うのがわかる(資料で知る)。
紅葉李は、葉色が美しい。環境選ばない、更には樹高が低い。
色々な植栽条件を思うと、魅力ある樹である。
開花時期、葉の時期、実がなる時期と三度も楽しめる。
低木で樹高10m位。枝は暗褐色で刺があるものもある。
小枝は暗赤色で無毛。冬芽は紫色。芽鱗にはときに縁毛がある。
葉柄は、無毛(若い時にまばらに毛があるのもある)、蜜腺はない。
葉身は、楕円形~卵形~倒卵形、まれに楕円状披針形。
葉の縁は円鋸歯又はときに、重円鋸歯、先は鋭形。
葉は花が満開を過ぎたころから開き始める。
花は単生、まれに2個、束生し、直径2~2.5㎝。
花柄は長さ1~2.2㎝、無毛、又はまばらに有毛。
咢片は狭い卵形、外側は無毛、縁は浅い鋸歯縁、先は鈍形。
花弁は白色、長円形~へら形、縁は波打ち先は鈍形で先割れなし。
雄蕊は25~30個。子房には絨毛がある。柱頭は円盤形。
核果は黄色~赤色~黒色、楕円形で直径2~3㎝、粉白色を帯びる。
内果皮は楕円形~卵形、平滑又はざらつき、ときに穴がある。
この紅葉李、花期後の“銅葉”と呼ばれる葉は魅せるに余りある。
花期は、3~4月。果期は7~9月。

平塚市花菜ガーデンでは、春告げの小道に植栽されている。
似てるよなぁ^^)。 「令和陸... 似てるよなぁ^^)。

「令和陸年(皇紀2684年)3月26日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝備忘録 '24-7〟❖ ’24-85❖ 》

カテンソウ(花点草) イラクサ... カテンソウ(花点草) イラクサ科(Urticaceae)
学名:Nanocnide japonica B.L
Nanocnide dichotoma S.S. Chien
花 構造。 花 構造。
雄花。 雄花。
雌花。... 雌花。

《里山緑地に見られるだろう野草だが、小さい。〝3月花XVIII〟》
カテンソウ(花点草);
本州~四国~九州に分布、山野の木陰に群生する多年草。
4~5月頃開花、雄花・雌花を同じ株につける(雌雄同株)。
雄花は葉腋から長い柄を伸ばし、その先につくので目立つ。
雌花は葉腋のところにかたまってつくので目立たない。
雄蕊は1本ずつ順番に外側へはじけ、その勢いで花粉を飛ばす。
名前の由来は「花が小さく点のようだから」等々諸説ある。
山地や丘陵地の日陰、湿った林床に見えるようだが、自生地は限定的。
神奈川・三浦半島にも群生している所はあるが、最近は出会っていない。
昔、鎌倉の浄智寺谷戸で群落を見た。かつて鎌倉が緑濃かった証だろう。
茎高は10〜30cm、多少の上向きの毛がある。
葉は互生、葉身は扇状卵形で先は円い。
葉の縁に4〜8対の深い鈍歯牙があり、基部は切形。
葉柄は葉身より少し長いか同長。托葉は小型の卵形で長さ1〜2mmと小さい。
花は上部の葉腋に付く。雄花は、集散状で葉よりも長い柄があって目立つ。
雌花は、頭状でほとんど無柄のため目立たない。
雄花の花弁は5枚。雄蕊は5個。
雄蕊は、内側に曲がる花糸状で次々に伸び葯が破れ花粉を散らす。
雌花の花弁は4枚、披針形で薄紅色。
花弁の先端に1個の小剛毛があり、外側のものは背面に竜骨がある。
雄花、雌花、いずれも小さく数ミリ。肉眼では、構造が分らない。
*** 以上、手持ち資料・メモから ***
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月25日、記」
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