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ツナ缶レビュー zu-mix3.0

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■初めての方は、国産ツナ缶の面白いとこをつまみ食いできる #めずらしいツナ缶 がおすすめです。
ゴースト「ツナ缶にしき」にご用の方は、←からどうぞ。

 おしらせ
 ・zu-mix3.0自家通販でツナ缶解説本を手売りしています。クレカ対応。
 ツナ缶レビューに大ボリュームの解説を交えた「ツナ缶の本 The Unlimited」が人気です。

番外編「東海軒 ごちそうシーチキン弁当」新次元の駅弁を実食

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シーチキンたっぷりの炊き込みご... シーチキンたっぷりの炊き込みご飯に、老舗のかまぼこ屋が作った「シーチキンとシャキッと!コーンの特製かまぼこ」

東海軒 ごちそうシーチキン弁当・わっぱ
弁当

売り切れ頻発のツナ弁当


 静岡の駅弁屋・東海軒と、はごろもフーズのシーチキン食堂がコラボレーションして生まれた駅弁。わっぱ型の容器にシーチキン炊き込みご飯と大きなシーチキンかまぼこの入った、立派な駅弁である。
 昨夏、田子の月とコラボしたシーチキン大福同様に販売経路も大きく限定され、
 ・2020年8月1日以降
 ・静岡駅構内の東海軒(駅南コンコース、新幹線改札の内側)でのみ販売
 ・販売数に限りがある
 など、静岡駅でしか購入できない製品だ。筆者はダメ元で夕方に駆け付け、ようやく積み上げているのを目撃したほど。

 なお、本ブログはツナ缶(マグロ・カツオの油漬、味付等)やその関連商品に対する筆者目線のレビュー、解説を目的としているため、ツナパウチも猫缶もツナ入りのナントカというのも理論上レビューできる範囲におさめてある。ただし、猫缶やツナ入りのナントカについては、その品目数があまりに膨大であるため、特筆性のある製品のみを載せる方針をとっている。
 特筆性は、ツナ缶ブログに載せてその情報を可能な限り長期間のこして、筆者や読者の学びになりそうなもの、今後現れる研究者の助けとなる価値がありそうなものを筆者の独断と偏見でピックアップし、Xナンバーを付与している。駅弁マークとシーチキンの名を併せ持つ本品はXナンバーにふさわしい。

 2020.8.4製造。日持ちは当日の23時まで。

開腹したところ



炊き込みご飯:
刻み揚げやにんじんの入った、あまじょっぱい炊き込みご飯。ツナの食感や味は引っ込んでいて、ご飯や刻み揚げの存在感が強い。ご飯やや固め。
「東海軒のお弁当」としてはご飯の量が物足りないが「駅弁」としては十分な水準。シウマイ弁当のご飯より少し多い。

かまぼこ:
分厚いかまぼこ揚げ。ひじき、ツナ、グリーンピース、シャキっとコーンが練り込まれている。シーチキンの存在感は炊き込みご飯よりもさらに感じにくい。断面を見ると確かに練り込まれているのだが。
ほんのり甘い。こちらも添付醤油との相性が良い。

フライ:
黒はんぺんのフライ。添付醤油との組み合わせがおいしい。

サラダ:
ブロッコリーと春雨の酢の物。箸休めに。

卵焼き:
甘い卵焼き。箸休めに。

ミニトマト:
ミニトマト。
 
 シーチキンの加工製品として価格も手ごろで食べやすい。「いつまで販売」とは明示されていないので、本品が季節商品でなくレギュラー商品に昇格してくれることを願ってやまない……

☆各種評価


・グレード 【N/A】 #缶詰じゃない 評定不可
・価格   【N/A】 #880円/折
・味覚評価 ★★★★☆ 4.4 #駅弁とツナ缶の新しい出会い
・入手性  【N/A】 #期間限定・1店舗タイアップ 評定不可
・原産国  国産

☆スペック


内容量 --g
590kcal/折 食塩相当量4.5g
原材料 シーチキン炊き込みご飯(国産米使用)、シーチキン蒲鉾、黒はんぺんフライ、玉子焼、春雨サラダ、ミニトマト、ブロッコリー、醤油、海苔/調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル)、甘味料(ステビア)、保存料(ソルビン酸)
(一部に小麦、卵、大豆、さばを含む)
JAN:4931893013807  製造固有記号なし
製造者 株式会社東海軒(静岡市駿河区登呂6-5-35)
zu-mix review No.X20200804

☆参考資料


・弁当の東海軒、静岡駅ではごろものシーチキン使う駅弁(日経新聞 2020.8.4)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62263570U0A800C2L61000/
#Xナンバー #はごろもフーズ

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146缶 伝統的なシーチキン・はごろもフーズ シーチキンファンシー(140g)の実食と解説

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夏の太平洋を黒潮にのって日本近... 夏の太平洋を黒潮にのって日本近海まで北上する旬のびんながまぐろを使用したシーチキンの特選品です。

はごろもフーズ シーチキンファンシー(140g)
びんながまぐろ綿実油漬けソリッド・高級品

シーチキンの源流


 もともとシーチキンは1958年に後藤缶詰所(今のはごろもフーズ)が商標登録したもので、その食感と色がニワトリの肉に近いことから名づけられた……そんなエピソードが知られる。高度経済成長によって相対的にツナ缶が手ごろになったこと、内販拡大を支えたはごろも隊の活躍が後押しして、「ツナ缶」を日本の市場に根付かせた。シーチキンファンシーは命名当初から今に至るまで姿かたちを変えラインナップされ続けていたと記憶する。
 なお「今も売ってる中で日本最古のツナ油漬缶」は、シーチキンではなく三洋食品のプリンス赤缶(1953)で、創業者のこだわりを堅持することでシーチキンとはまた異なるファン層を獲得している。

 今回取り上げるのは、シーチキンの中でもっとも伝統的な大型の缶だ。以前は180gほど入っていたが、2018年に裾を絞ったパッケージに変わり140gになっている。個食向けの小さい缶バージョン(75g)はNo.128(ツナ缶入門に収録)を参照されたい。
 入手性はさすがシーチキンという感じで、実店舗でも頻繁に見かける。ビンナガを使ったホワイトミート缶の中で最もお店で見る機会の多いツナ缶といえるだろう。
 
 筆者個人の意見だが、もしもまとめ買いするなら、同じびんなが綿実油漬の由比缶詰所・まぐろ油漬ソリッドのほうが送料足しても安く、似たような味を提供する。あわせて検討してほしい。2019.5製造。

☆缶を開けたところ


 
 大きい缶に身が詰められている。とても綺麗というわけではないが、崩さずに詰まっている。なお、箸で取り出すことも、缶蓋の裏から空気を入れてプッチンすることもできない。十分に注意して取り出さないと崩れてしまう。
 食感も下味もしっかりついていて、他の調味料が少なくても物足りなさを感じない。

 「G2」の記号を背負うプライドをひしひしと感じる、名門はごろもの、名門らしいツナ缶。
 これが入ってるシーチキンギフトも「極端に高い」わけではないので、手堅く済ませたいときに使ってみよう。
 
 
 
 このあと焼きそばでいただきました。

☆各種評価、スペック


・グレード ★★★★☆ 4.5
・価格   ★★★★☆ 4.8 #429円/個 しずてつストア
・味覚評価 ★★★★☆ 4.7
・入手性  ★★★☆☆ 3.5 #ヨドバシでもスーパーでも見かける
・原産国  国産

☆スペック
固形量105g / 内容総量 140g
396kcal/缶 たんぱく質30.4g 食塩相当量1.2g
原材料 びんながまぐろ、綿実油、食塩、野菜エキス/調味料(アミノ酸等)
JAN:4902560000505 製造固有記号P3 G2
製造者 はごろもフーズ株式会社(静岡県静岡市清水区島崎町151) 製品ページ
Tuna canning review No.146

☆ツナ缶スーパーリンク!


(No.143)由比缶詰所の白いやつ(小型缶)

→中身で直接競合。大きい缶も似たような中身だが、取り出しやすさははごろものほうが若干優位。

(No.135)オーシャンプリンセス水煮

→珍しい「ビンナガの」「水煮」ソリッド缶。シーチキンファンシーとこいつをローテする米帝プレイしたい。

(No.170)シーチキンフレーク

→本缶の身をほぐしたのがこれ。もともとソリッドの副産物だったほぐし身を醤油砂糖で煮付けたのが味付缶、そのあとほぐし身を油で漬けて新製品にしたのがフレーク缶というルーツを持つ。
#はごろもフーズ #びんながまぐろ #ソリッド #綿実油漬

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170缶 沖縄向け高級シーチキン・はごろもフーズ シーチキンフレーク

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はごろもフーズ シーチキンフレ...

はごろもフーズ シーチキンフレーク
[沖縄県産海塩使用]
びんながまぐろ綿実油漬けフレーク・準高級品

沖縄向けの高級シーチキン


 沖縄のツナ缶生態系は内地(本州)と大きく異なる。人口当たりのツナ缶使用量が莫大で、福岡県民510万人が食べるツナ缶を沖縄県民145万人の人口で消費しているし、それにあわせて地元スーパーのツナ缶売場も輸入廉価品から国産高級品、箱売りからバラ売りまで幅広く網羅している。首都圏も静岡も、ツナ缶売り場で箱売りしてるのってなかなか見ないし。
 
 その中で、高級品の位置づけになっているのが本品シーチキンフレーク。ビンナガマグロと綿実油を組み合わせた伝統的なホワイトミート製品で、同社Lフレークやマイルドもろとも12缶入り1箱単位で販売されている。
 ときには12缶1296円という(内地の相場と比べて)とんでもない単価になっていることもあり、たまたま代表が沖縄で買い付けした時がこの価格だった。
 内地向けでは「シーチキンフレーク一本釣り(沖縄県産海塩使用)」という製品が本品とほぼ同スペックで、勝浦漁港(千葉)で水揚げされた一本釣りビンナガをパッケージで指名している。こちらはバラ売りまたは3缶シュリンクでよく売られており、だいたい3缶580円(=193円/缶)くらいが相場なので、内地と沖縄で求められるビンナガ製品の価格イメージというのがなんとなく理解できるだろう。
 
 この製造所固有記号G2ははごろも焼津プラント製造を示す。手元にはないが、おそらくKY(山梨罐詰)のOEM品も出回っていると予想している。2019.6製。

 

缶を開けたところ



 身は普及品クラスのツナ缶程度に細かい。下味もあり、そのまま食べてもおいしく召し上がれる。
 さすがはごろもと言ったところか。加熱、非加熱、どちらの料理にもムラなく適合する。スペックの近い由比缶詰所の水色のツナ缶とは、身の大きさと「こってりさ」で区別される。シーチキンフレークは、身が細かく・こってりしていて、由比缶詰所は身が大きく・さっぱりしているため、好みで使い分けてほしい。
 
 沖縄向けの製品なんだし、ゴーヤチャンプルーなどにいいと伝えたいところだが、個人的な意見は……
 
 全部ツナマヨにしよう。そうしよう。

☆各種評価


・グレード ★★★★☆ 4.0
・価格   ★★☆☆☆ 2.0 #108円/個 正気か?
・味覚評価 ★★★☆☆ 4.1 #琉球王者はごろもの魂
・入手性  ★★☆☆☆ 2.5 #ユニオンで売ってた
・原産国  国産(静岡)

☆スペック
内容量 70g
213kcal/缶 タンパク質12.9g 食塩相当量0.5g
原材料 びんながまぐろ(国産)、綿実油、野菜エキス、食塩/調味料(アミノ酸等)
JAN:4902560010788(単品)/4902560010795(箱12入) 製造固有記号G2
    はごろもフーズ株式会社(静岡県静岡市清水区島崎町151)
Tuna canning review No.170

☆ツナ缶スーパーリンク!



(No.69)プリンス赤缶

→中身と世代で直接競合。シーチキン(ホワイトミート)が1958年生まれ、プリンスが1953年生まれ。この2ブランドだけが突出して歴史の古いツナ缶となった。
「ビンナガ綿実油漬」は他社にも多くの製品があるが、基本に忠実なのもこの2ブランド。

(No.58)KOマートのまぐろフレーク

(No.11)由比缶詰の「水色のやつ」

→いずれも中身が競合。由比缶詰所はお土産品として、KOマート(今はパッケージ変わった)は高級プライベートブランドとして、ビンナガ綿実油漬の新たな活路を見出している。由比缶詰の「水色のやつ」は手堅いっすよ、ほんと。

(No.51)シーチキン「L」フレーク(OKTロット)

→Lがついてるほう。情勢がだいぶ変わったから新しいのを書きたい次第。なお同社は2016年異物混入騒動の責を負い解散したため、賞味期限の残ったツナ缶を手に入れることはできない。本ブログ最大PVの記事がOKTロットのLフレークってかなり複雑な気分。
#はごろもフーズ #びんながまぐろ #綿実油漬

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169袋 パルシステム・ツナフレーク油漬(パウチタイプ)の実食

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国産乾燥野菜のスープと菜種油(... 国産乾燥野菜のスープと菜種油(PB)を使用。液切り不要。コクがあるツナフレークです。

pal*system(パルシステム) ツナフレーク油漬(レトルトパウチ)
きはだまぐろ油漬けフレーク・普及品

隠れた高コスパのツナパウチ


 食材の宅配サービス、パルシステム専売のツナパウチ。缶詰タイプは油漬と水煮(塩抜き)の2点を過去に取り上げているが、同社のパウチを取り上げるのは初めて。初めてなので油漬からスタートしよう。
 油漬は缶詰・パウチともやや豪華で、油に菜種油、それもパルシステム自社ブランドの菜種油を採用している。
 
 他社の一般的な油漬製品よりカロリーと食塩相当量が低く、たんぱく質の比率が高い(55gで12.8g≒70g換算16.2g)ことが特長。ついでにいうとうまみ調味料も入ってない。
 これらの仕様から、高齢者・子どもの居る家族というパルシステムの組合員を念頭に入れて設計されたことがわかる。筆者のようなただのツナ缶おたくには無縁の製品に見えるが、その実カロリーとタンパク質の比が良いのは、パソコンに張り付いてチャートを眺める諸兄にも旨味がある。糖分と動物性たんぱく質は頭の回転に役立つとされている。
 缶詰タイプはいなばOEMと明記されていたが、パウチタイプの本品はOEMが明記されていない。2019.3製造。

☆缶を開けたところ



すんなり全量取り出せた。全体的にさっぱりしていて、下味の自己主張が少ない。
直接競合しうるのはSSKツナフレーク(No.137)か。向こうよりシンプルな味になっていて、味の濃い調味料と合わせるならこちらのほうが使いやすいと思う。そのまま食べるならあっち……かなあ。
 油の量はカロリーとしっとり感のトレードオフになりがち。自分の好みを見つけてほしい。

 ツナ袋の形式をとったことによって、さらに可用性が増したパルシステムのツナフレーク。「しっかり」が好きなら缶を、「さっぱり」が好きなら袋のほうが適性だろう。
 トレーサビリティが確立されており、この味でこの値段なら文句ない。やってることと中身の使い勝手を考えたら、実売価格の419円は非常に安いといえる。
 

☆各種評価


・グレード ★★★☆☆ 3.3
・価格   ★★☆☆☆ 2.5 #139円/袋(3連419円)
・味覚評価 ★★★☆☆ 3.3 #味覚評価とグレードの一致は期待を裏切らないツナの意
・入手性  ★☆☆☆☆ 0.8 #パルシステム限定
・原産国  国産

☆スペック
内容量 55g
88kcal/缶 食塩相当量0.1g たんぱく質12.8g
原材料 きはだまぐろ、菜種油(菜種は遺伝子組換えでない)、野菜スープ、食塩
JAN:4939434022448 製造固有番号PL
販売者 パルシステム生活協同組合連合会(東京都新宿区大久保2-2-6) 製品ページ
Tuna canning Review No.169


■「ツナ缶スーパーリンク!!」



(No.37)パルシステム ツナフレーク油漬(缶詰タイプ)

→きょうだいの油入り水煮。こっちは30年前から売ってるらしい。カロリーも控えめで、健康志向のしっかりした軸を持っている。どうしてこっちは油入り水煮で本品は油漬なのか? それはトップ・シークレットというやつだ。

(No.125)パルシステム ツナフレーク水煮塩抜き(缶詰タイプ)

→きょうだいの水煮(食塩不使用)。こっちは10年前から。塩抜き水煮のトレンドをいち早く拾っていた。

(No.137)SSK 液切りしないで使えるツナフレーク油漬

→【薄い本vol.5収録】値段と仕様で直接競合するツナ袋。味のディティールはこっちのほうが優れている。働き盛りを自称するならこっち?
#きはだまぐろ #スーパーpb #ツナ袋ツナパウチ #油漬

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168缶 トップバリュ グリーンアイ・natural MSCライトフレークかつおオリーブオイル漬

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MSC認証かつおを使用しオリー... MSC認証かつおを使用しオリーブオイル漬です。

トップバリュ グリーンアイ・natural
ライトフレークかつおオリーブオイル漬
(環境に優しいMSC認証)
かつおオリーブオイル漬フレーク・廉価品

手堅くまとめた廉価オリーブオイル漬


 身は値段相応に細かいものの、カツオ特有の身の強さで食感をカバーしている。
 オリーブオイルの香味も乗っている。ほかのしょっぱい調味料と組み合わせると隠れた果実味が現れてくる。それでいて、他社オリーブオイル廉価品より香りの「ドギツさ」を引っ込めていて、消費者が想像するようなサラダなどつめたい料理に用いたとき善悪どちらの自己主張も強くならないよう調整してある。
 同じカツオ使用の「フタが開けやすいライトフレーク」とは、あたたかい料理や和食への適性、おねだん(この辺はフタが開けやすいライトフレークのが優位)で使い分けることになるだろう。
 
 廉価ツナ缶は修羅の道。オリーブオイル、カツオのMSCラベルの2点にフォーカスを絞ったことによって、オリーブオイルの香り以外のデメリットがない廉価ツナ缶を作り上げることができた。
 とくにシーチキンNewLフレーク(オリーブオイル)や宝幸オリーブオイルツナ(海外製)と直接競合するが、あの辺は香りが立っているし、マグロ使用なので、その辺で消費者の棲み分けが生まれるものと思う。

たのむから終売しないでくれよ……

グリーンアイナチュラル・ライトフレーク(MSC認証)の解説


 トップバリュツナ缶の新顔。2020年6月に発売され、全国のイオンに並んだ……のだが、なぜか静岡のイオンでは見つからず、山梨のフォロワーが送ってくれたものをレビューに使った。
 筆者的にこれが廉価ツナ缶の理想と思っている「ベストプライスでないライトフレーク(No.119)」より実売で20円ほど高いが、その分はオリーブオイルとMSC認証マークの付加価値ということにしたい。
 ・MSC認証:MSC-C54264
 ・Pacifical c.v.:PACIFICAL WILD TUNA
 の認証マークがついており、持続可能な漁業のためのサプライチェーン管理に賛同し、漁獲からツナ缶製造までのトレーサビリティを確立している……とのこと。
 なお、以前マルハニチロ・MSCライトツナフレーク野菜スープ漬(No.134)というMSCツナ缶が現れており、今後も付加価値の一つとして持続可能な漁業をテーマにしていく流れができるのかもしれない。

 本品は海外製造品なのでトップバリュの製造所固有記号検索システムでは工場が追跡できない。2020.5製造。

 

各種評価・スペック


・グレード ★★☆☆☆ 2.0
・価格   ★★☆☆☆ 2.2 #107円/缶(3缶321円)
・味覚評価 ★★★☆☆ 3.3 #つめたい料理に適
・入手性  ★★☆☆☆ 2.0 #全国のイオン ?
・原産国  タイ

☆スペック
内容量 70g
173kcal/缶 食塩相当量0.7g
原材料 かつお、オリーブオイル、食塩野菜エキス(大豆を含む)
(野菜エキスの大豆・ばれいしょ:遺伝子組み換えではありません)
JAN:4549414026023(単品)/4549414025569(3缶シュリンク) 製造固有記号3PRV6SN GK1280
輸入者 イオントップバリュ株式会社(千葉県千葉市美浜区中瀬1-4) 製品ページ
Tuna canning review No.168

・「トップバリュ グリーンアイナチュラルから「海のエコラベル」MSC認証取得のかつおを使ったツナ缶発売」[PDF] 2020.6.12
https://www.aeon.info/wp-content/uploads/news/pdf/2020/06/200612R_2_1.pdf

■「ツナ缶スーパーリンク!!」



(No.45)シーチキンNewLフレーク・オリーブオイル

→価格とオリーブオイルで競合。違いは果実味とマグロ。イオン以外のスーパーだとこっちのほうが優勢。

(No.119)フタが開けやすいほうのライトフレーク

→値段と汎用性のライトフレーク、ちょっとおいしいMSCライトフレークって形で共存してくれないかなあ。

(No.134)マルハMSCライトツナ

→MSC認証番号の若さに注目。本品は54264でマルハは51737。

(No.16)「ベストプライスの」ライトフレーク

→許されない。20円足してフタが開けやすい方食べよう?ね?
#かつお #オリーブオイル漬 #スーパーPB

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167缶 ヤオコー Yes!Premium 一本釣りびん長鮪

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焼津漁港で水揚げされた一本釣り... 焼津漁港で水揚げされた一本釣りびん長まぐろのみを使用し、原料からしっかり品質を管理した国内パックのツナ缶です。

ヤオコー Yes!Premium 一本釣りびん長鮪
びんながまぐろ油漬けフレーク・準高級品


「普段使いの高級ツナ缶」として


 関東に展開するスーパー、ヤオコーの自社プライベートブランド「Yes!」。その中の高級品レンジを担うYes!Premiumにある黄土色のツナ缶がこれ。
 パッケージ上部に中身の写真(盛り付けてない)を載せているほか、同PBのまぐろ油漬缶から価格で差別化している。とはいえ3缶セット473円税込(1缶あたり157.6円)と、ほぼ普及品の価格で購入できる。
 廉価品に集中しがちなスーパーPBの中で異彩を放つ。

 油の使用量を少し減らすことで、1缶あたりのカロリーを200kcal以下に抑えた。製造は駒越食品が担当していて、バロー(中部地方のスーパー)の高級品レンジのツナ缶やオトスイ(旧:音代漁業)のホワイトミート製品とスペックが近い。
 2019.8製造。製造日(賞味期限から3年引く)が2022年秋以降のものは製造所固有記号が廃止されたが、その前は「OTS1」という記号を持っていて……お前……まさか……(記録はここで途切れている)
 

缶を開けたところ



 身が大きい。パッケージ詐欺をしていない実直さがうかがえる。シーチキンLフレークにくらべ少々薄味でさっぱり系、そのまま全量食べると飽きやすい。その反面、他の調味料や食材の味と足並みをそろえやすい。
 オーソドックスなツナ缶だが、その中で和風系の調味料や料理(すまし汁が真っ先に思いついた)と相性がよく、マヨネーズはお互いの味の特長を打ち消し合ってしまう。サラダにするなら胡麻ドレッシングでいこう。
 
 実売価格と味のバランスが非常によく、関東地方の実店舗で買える「ちょっといい感じのツナ缶」として優秀。
 見た目の高級感や希少性で由比缶詰所やモンマルシェに及ばないものの、日常生活の中で背伸びしたい気分の時に予算と味がピッタリのツナ缶と思う。
 
 定価は3缶473円だが、たまに3缶321円(298円税抜)で安売りされるときがあるので、その時はきちんとスナイプしておこう。ビンナガ油漬缶が100円台で購入できるのは凶悪なコストパフォーマンス……関係者は口をそろえる。

☆各種評価
・グレード ★★★★☆ 3.9
・価格   ★★☆☆☆ 3.5 #157円/缶(3缶473円)
・味覚評価 ★★★★☆ 4.0 #比較的さっぱりとした
・入手性  ★★☆☆☆ 2.0 #ヤオコー限定
・原産国  国産

☆スペック
内容量 80g
196kcal/缶 たんぱく質14.0g 食塩相当量0.6g
原材料 びんながまぐろ(国産)、大豆油、野菜スープ、食塩、調味料(アミノ酸)
JAN:4937768092991(3連:4937768092984) 製造固有記号OTS1
販売者 株式会社ヤオコー(埼玉県川越市新宿町1-10-1)
製造所 駒越食品株式会社(静岡県静岡市清水区駒越東町10-8)
Tuna canning review No.167

おしらせ



GWのエアコミケ(C98)あわせでツナ缶同人誌の新刊を作りました
vol.6となる今回はキハダマグロと九州に主眼をおいたツナ缶本です

ブログ上部記載のBOOTH自家通販や、メロンブックスで予約受付中 よしなに
【BOOTH】https://zumix.booth.pm/items/1966651
【メロン】https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=656249

■「ツナ缶スーパーリンク!!」



(No.58)KOマートのまぐろフレーク

→静岡ローカルの高級スーパーPBで、びんながの「綿実油」漬け。おねだんは倍くらい。

(No.119)トップバリュ(ベストプライスつかないほう)のかつおフレーク

→普段使いに寄せて値段を下げる。おねだん重点ならYes!の輸入ツナ缶よりトップバリュのがおいしいと思う。

(No.104)CGCのライトツナ水煮

→実はこれが日本一売れてるツナ水煮缶。日本一売れてるスーパーPBツナ缶でもある。
#びんながまぐろ #スーパーpb #油漬 #駒越食品

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158・159缶 いなば ライトツナスーパーノンオイル タイ産と国産の見分け方&どっちも食ったレビュー

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"きはだまぐろを、自社で煮出し...
"きはだまぐろを、自社で煮出した野菜スープとミネラルウォーターで仕上げたツナ缶です。オイル無添加のヘルシーなツナ缶です。"


いなば ライトツナ スーパーノンオイル
きはだまぐろ水煮フレーク・普及品



いなば ライトツナ スーパーノ...

いなば ライトツナ スーパーノンオイル(タイ製造)
きはだまぐろ水煮フレーク・廉価品




158・159缶 いなば ライ...

油漬のシーチキン、水煮のノンオイル


 戦前からツナ市場を手中におさめていたはごろもと異なり、戦後最も大きく発展しツナ市場に食らいついたのがいなば食品である。1970年代にいち早くキハダの優位性に気づき「ライトミート・ツナ」、略して「ライトツナ」を輩出。その価格競争性の高さと食べきりサイズの3缶シュリンク販売を武器に、シーチキン一強だった国産ツナ缶の勢力図を塗り替えていった。カツオがライトミートでないという誤解を生む程の勢いで。
 そんないなば発展の歴史を語るうえで欠かせないのが、本品ライトツナスーパーノンオイル。言ってしまえば戦前から輸出向けに存在した水煮缶だが、そこにスーパーとつけたことで仰々しく見えて(実際には水煮缶のデファクトスタンダードが市場に存在しなかったから)消費者とスーパーの棚に定着した。

国産品とタイ製造品の見分け方


 ライトツナスーパーノンオイルは3種類の同等品が知られており、
 ・【国産品】ライトツナスーパーノンオイル
 ・【タイ製造】ライトツナスーパーノンオイル
 ・【セブンプレミアム/タイ製造】ライトツナスーパーノンオイル
 と、それぞれ産地や販路が異なっているものの、基本的な味や適性レシピに変わりはない。【国産品】は若干がグレードが高く、【タイ製造】はタイで作って更にコストパフォーマンスを高めた(現状はこちらのほうが消費者によく知られた)製品である。見た目の違いは【タイ製造】のほうが全体的に見た目の圧が高いこと、【国産品】は国産品と書いてあること。
 本ブログでは、たまたま綾瀬のヨーカドーで調達できた【国産品】と、中身や味に大差ないと説明するための比較用に【タイ製造】を用意した。それぞれ2019.11、2013.7製造。タイ製造のほうは過剰熟成だって? 気にしてはいけない。

☆缶を開けたところ




↑国産品↑  ↓タイ産↓


 国産、タイ産ともに下味はしっかりついているが、タイ産は生臭さが目立つ。加熱した料理であっても、味が薄いと気になってしまうレベルの生臭さ。
 国産は「アスリートなので缶だけ食べる」人、タイ産は味の強い調味料(マヨネーズやドレッシング)と合わせる前提で有効活用できると思う。どちらも値段なりの、水煮缶の標準品として十分な味を持つ。

 上には上がいるが、別にこれを毎日食べていても心がすり減ることはない。トップバリュの水煮缶(No.121)よりはずっと良いと私は信じてる。
 

☆各種評価(国産品)


・グレード ★★★☆☆ 3.0
・価格   ★★★☆☆ 2.6 #149円/個
・味覚評価 ★★★☆☆ 2.6 
・入手性  ★★★☆☆ 3.1 #ヨーカドーには居る
・原産国  国産

☆スペック(国産品)
内容量 70g
53kcal/缶 食塩相当量0.7g たんぱく質12.5g
原材料 きはだまぐろ、野菜スープ、ナチュラルミネラルウォーター、食塩、帆立貝エキス/調味料(アミノ酸等)、紅藻抽出物
JAN:4901133061509 製造固有番号+INB 2
販売者 いなば食品株式会社(静岡市清水由比北田114-1) 製品ページ
Tuna canning Review No.158

☆各種評価(タイ製造)


・グレード ★★☆☆☆ 2.0
・価格   ★★☆☆☆ 2.1 #99円/個
・味覚評価 ★★☆☆☆ 2.2 #
・入手性  ★★★★★ 4.8 #全国各地のいたるところで
・原産国  タイ

☆スペック(タイ製造)
内容量 80g
55kcal/缶 食塩相当量1.0g たんぱく質13.2g
原材料 きはだまぐろ、ナチュラルミネラルウォーター、食塩、酵母エキス、野菜エキス、調味料(アミノ酸等)
JAN:4901133080203 製造固有番号YYK T2
販売者 いなば食品株式会社(静岡市清水由比北田114-1)
Tuna canning Review No.159



■「ツナ缶スーパーリンク!!」



(No.121)トップバリュの水煮缶

→お値段的にこんなものだろう。一段階下げた感じ。

(No.135)モンマルシェ 水煮ソリッド

→人から貰ったら嬉しいけど、自分で買うには勇気がいる。おねだん比4倍の価値を感じられるかどうか。
#いなば食品 #きはだまぐろ #水煮

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157缶 和歌山の贅を詰めたツナ缶 JF和歌山・マグロ経済学 まぐろ醤油煮の実食レビュー 

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“まぐろの身を紀伊勝浦の本醸造... “まぐろの身を紀伊勝浦の本醸造しょうゆでじっくり炊きました。ほっくり優しい味わいです。”

和歌山漁業協同組合(JF和歌山)マグロ経済学
紀州の味 まぐろ醤油煮
びんながまぐろ味付けチャンク・高級品

157缶 和歌山の贅を詰めたツ...
 

本州の果てで造られる生マグロの味付缶



(本記事の「勝浦」は、特記ない限り和歌山県の「那智勝浦」です)

 本場静岡県から西に450km弱。和歌山県、那智勝浦町。国産ツナ缶の97%は静岡でつくられている(2018年)が、わずかに別の地域でも製造されている。
 読者にとってなじみ深い宮城県が数パーセント、他に高知県、和歌山県。この風光明媚な場所でごく少量製造され続けているツナ缶がある。
 筆者は過去二度にわたり勝浦へ出向き、このツナ缶を購入しているが、JF和歌山に移管したあとの製品はまだ購入していなかった。そのため、またツナ缶のためだけに勝浦まで足を運び、本缶を手に入れた。しかも今回は日帰り。
 なお、兄弟品に(No.29)オイル漬(No.46b)水煮がある。レビュー当時製造元がJF勝浦だが、現在も中身は変わっていない。
 
 今回の旅程はお礼参りでもある。2016年夏に命を吹き込んだ同人ツナ缶No.1を、十分に熟成させ、生誕の地に巡らせてやりたい。そういう気持ちがあった

 製品に着目しよう。白缶にラベルとJANコードを手貼りしてて、賞味期限は平成表記から西暦表記に変わった。当ロットは2022.6.28(令和元(2019)年6月28日製造)と、製造からまた四ヶ月程度の若い缶詰だった。
 トレードマークの「マグロの身にマグロ経済学という表記」だが、このマグロが細身で、ビンナガのような気がするが、定かでない。
 味付の材料を地場素材にこだわって、
 ・勝浦魚市場で揚がった新鮮な生まぐろ
 ・新宮市・尾崎酒造の酒
 ・那智連峰の伏流水で仕込んだ藤野醤油のしょうゆ
 ・同じく那智の伏流水で仕込んだ醸造酢
 ・海水から煮詰めた熊野黒潮本舗の食塩
 ・海南市・中野BCのみりん
 ・和歌山県産のはちみつ
 と、主要原材料はすべて和歌山県産で固めてある。これらの社名はすべてラベルに記載されているが、その社名を頼りにWebページを探し当て、フレーズを添えた。
 今回購入したのは紀伊勝浦駅から5分の「にぎわい市場」。2017年にまぐろ体験CANの隣に新しくできた観光施設で、ワンストップに勝浦の生まぐろ・お菓子・ツナ缶などを買って食べて帰れる。ただしツナ缶の人気がアツいため、品切れの際は同館の奥まったところにある酒屋さん(堀忠酒店)や、漁港の近くにある木下鮮魚店にも足を運んでほしい。なお、2019年11月現在熊野市駅前のお土産店(熊野市駅前特産品館)にも取り扱いがあったことを付記しておきたい。2019.6製造。
 
 

缶を開けたところ



 サイコロ大にカットされた身が詰められている。味付缶だが、他社普及品のような強いしょっぱさ・甘さはなく、説明文通りのゆるやかなあまじょっぱさに抑えてある。
 この大きな身からくる豊かな食感と、ご飯にも酒にもいける程度の味の濃さが魅力的。ごはん255杯も夢ではない。1杯以上やるにはちょっと少ないけど。
 
 全ラインナップ非常に完成度が高く、ご当地性も強いJF和歌山のツナ缶たち。個人的には、味とリピートしたさでオイル漬と醤油煮が突出して高い。その入手には困難をきわめるが、それだけの価値があるツナ缶である。
 

☆各種評価・スペック


・グレード ★★★★☆ 4.3
・価格   ★★★★☆ 4.5 #280円/個 にぎわい市場直売コーナー 
・味覚評価 ★★★★★ 5.0 #超高級品クラスに比肩する味付缶
・入手性  ☆☆☆☆☆ 0.2 #現地か熊野市駅前
・原産国  国産

内容量 90g
---kcal/缶 食塩相当量-g
原材料 ビンナガマグロ、みりん、しょうゆ、砂糖、はちみつ、片栗粉、酒、醸造酢、食塩、甘味料(ステビア)、調味料(アミノ酸等)
JAN:4580525740040 製造固有記号なし
販売者 和歌山漁業協同組合連合会まぐろ体験CAN(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地7-12) 製品ページ
Tuna canning review.No.157

ツナ缶スーパーリンク!



(No.29)オイル漬

→枯れたはずのびん長綿実油漬に新たな芽吹きを与えたツナ缶。同人ツナ缶1の源流となった。

(No.46b)水煮

→原材料:ビンナガ、塩、以上。ストイックにマグロを愉しむ大人の味。





~~本文ここまで~~

冬コミ(C97)で手に入れたCDの中ではこれが一番よかったです。Ashmint*のmeteor。

https://ashmint.booth.pm/items/58790
 創作女性ボーカル、疾走感のあるロック、この辺のフレーズが好きな方にはハマるはず。私はハマった。
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #味付

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1400円のツナ瓶レビュー「おつな トマトバジル」

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トマトの旨味を凝縮したドライト... トマトの旨味を凝縮したドライトマト。グルタミン酸が溢れます、そこにバジルを加えた王道の一品。色も綺麗ですね。

おつな(otuna) ドライトマト&バジル
びんながまぐろ油漬けフレーク瓶詰・高級品

全て手作りのツナ瓶


 2017年、東京・池尻大橋の小料理屋から生まれたツナ瓶詰「おつな」シリーズ。ツナ缶では再現できないシックな見た目と小洒落た名前が渋谷区民に受け、贈答品として各メディアに取り上げられるに至っている。その人気は、19年9月現在ネット通販全品が一か月のバックオーダーになるほど。名前的が伊豆川飼料・とろつなしろつなそっくりで、同社との親交もある。
 焼津に直売所併設のラボを作ると聞いてご挨拶に伺い、そこで頂いたのが本品だ。ツナ製品としては珍しく高品質なインタビュー記事が幾つかあったので、製造に至るまでのストーリーは本記事末・参考資料の項が役立つと思う。
 
 ツナ缶ブログは製品に着目する。瓶詰といえば保存食の父ニコラ・アペールが最初に生み出した缶詰のルーツだが、缶詰が発明されてから「こわれにくさ・つくりやすさ」等の利便性で缶詰が主流を占めることとなる。
 そのような中、本品は手軽・普通といったツナ缶のイメージから脱却し、中身の見える透明さを求め「瓶詰」を選んだ。先祖返りである。デメリットは大きく:
 ・常温保存できる認定を得るのが難しかった
 ・工程すべてが手作業で、作る手間がすさまじい(速度も遅いし歩留まりも悪い)
 そのかわり、見た目からして缶詰にない高級感を演出できた。2019.9製。賞味期限は製造から50日。

 ☆瓶を開けたところ

 ビンナガの白い身と小さく切ったトマトが目立つ。開けた後の油の香りは控えめで、にんにくのほうが強い。
 バジル・にんにくはしっかり調和がとれている。特筆点は身のやわらかさだろう。ビンナガ油漬の缶詰は身がパサパサしやすいものの、低温調理によって刺身のような身のやわらかさとしっとりさ + ツナ缶のような油との融和を実現している。それでいて保存性も製造から常温50日(ご家庭に届くころには一か月くらい)あるから驚きだ。
 ご飯との相性は大変良い。かけるだけで高級ふりかけに早変わりする。


 筆者はパスタにして食べた。パスタも同じく、一人前にあえるだけで料亭の味を再現できる。

 開発のハードル、製造の手間。できあがった味……製造者の執念じみたこだわりを感じ取れる製品だった。自腹で買っても後悔しなかったと思う。
 なお、本記事は提供品をもとに執筆した。ツナ瓶は守備範囲外だった筆者に興味を持つきっかけを作ってくれたおつなの関根氏、伊豆川飼料株式会社に、この場を借りて御礼申し上げたい。

☆参考資料

・「進化続ける”おつな”高級ギフトの正体」磯山友幸 Wedge2019年5月号 2019.5
https://isoyant.hatenablog.com/entry/2019/05/27/060000

・「情熱の目線:“乙な” 言葉遊びに笑顔がこぼれる。大切な人に贈りたいマグロのオイル漬け「おつな」」ぐるなび・ぐるすぐり
https://gurusuguri.com/special/media/jounetsu/spcu-024_otuna/

☆各種評価
・グレード 【N/A】 #ツナ缶ではない 評定不可
・価格   【 高 級 品 】 13.8 #1,382円/瓶
・味覚評価 ★★★★☆ 3.9
・入手性  ★☆☆☆☆ 0.5 #土日のみ直売
・原産国  国産

☆スペック
固形量80g / 内容総量120g
ーーーkcal/瓶 食塩相当量-g
原材料 マグロ、植物油、岩塩、にんにく、ドライトマト、オーガニックバジルペースト、玉ねぎ、セロリ、利尻昆布、乾燥しいたけ
JAN:なし  製造固有記号なし
製造者 おつな(東京都世田谷区池尻3-5-22) 製品ページ
Tuna canning review No.X20190926
#Xナンバー #びんながまぐろ #気合の入ったツナ缶レビュー

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145缶 ポケモン商法の実現・いちまる焼津の綱元(焼津の綱本)マグロ綿実油漬

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松友丸(しょうゆうまる)は(株... 松友丸(しょうゆうまる)は(株)いちまる所属のカツオ・マグロ漁船。松友丸が獲ってきた魚を選別し、国産野菜のスープとまろやかな綿実油で味付けしました。


いちまる 焼津の綱元(焼津の綱本) マグロ荒ほぐし綿実油漬
きはだまぐろ綿実油漬フレーク・高級品

145缶 ポケモン商法の実現・...
 

おみやげツナ缶・焼津編


 焼津を代表する水産加工業・いちまる。シリーズを通した詳しい説明は、先に解説していたカツオ缶(No.107)に譲る
 カンティパスト(2019.7終売)に次いで、昨年「焼津の綱元」ブランドでマグロ・カツオの高級ツナ缶をリリースした。なお、「焼津の綱」「焼津の綱」ふたつの表記がWeb上でみられるが、ツナ缶ブログではパッケージ記載の「焼津の綱」表記を優先する。
 
 焼津のサスナがOEMを引き受ける。スペックもサスナのノウハウが活きたエキス使用となった。
 昭和の輸出全盛期~内販シフト過度期を思わせるスリーブのデザインは花上貴之氏によるもので、上述した製品コンセプトの表現は勿論のこと、ただレトロ感だけに留まらないツナ缶の原点を21世紀のいま剛速球で投げかけた怪作といえよう。

 デビルチルドレンめいて2バージョン発売する形式は、とろつな・しろつな(No.105No.106)とよく似ている。OEMによってバージョン違いを作った点も同じで、お土産狙いなのも同じだ。違うのは価格帯と、焼津の綱元にカツオ原材料で突き詰めたアイツがいることだけだ。
 とろつな・しろつなの例にもれず販路は非常に狭いので、取り扱い店舗は公式ツイッターで確認してほしい……と言いたいところだが、ツイッターアカウントは消えていた。同社カンティパストも7月末で販売終了が決まっておりアーカイブ)、何か不穏な気配を感じる。小売店在庫限りの予感がしたが、19年9月現在はグランドキヨスクにたっぷり積んであるのが確認できた。2018.3製造。
 
 

缶を開けたところ


  
 キハダ使用フレーク缶の中では身が大きい。荒ほぐしという看板に偽りはない。
 綿実油ながらさっぱりした油の感触になっている。下味の自己主張はやや強い。調味料なしでご飯と合わせても十分いける。
 
 贈答品として見劣りしないものの、「贈答品として見劣りしない」程度の個性しか見いだせていない印象を受けた。バージョン違いのカツオ缶がカツオ油漬として強烈な存在感があるだけに、当て馬として作られたのではないかという疑惑がある。
 味は保障しよう。2バージョンセットで渡してマグロ缶で安心感を与えつつカツオ缶の個性を伝えるとか、食べ比べを贈り先に強いるとか、味以上にプレイバリューは高い。
 

 

■参考資料


「こだわりのツナ缶発売 いちまる、自社船で捕った魚使用」日本経済新聞 2018.3
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO28703090Y8A320C1L61000/

■「ツナ缶スーパーリンク!!」



(No.107)焼津の綱元・カツオ

→カツオ油漬の最高級品。2019年7月現在、これが最高級品なのだ。ビンナガ最高級品は540~5400円くらいするのに、カツオならたった400円で最高級品にタッチできる。だからこそ、これがEOLになった時筆者は心に傷を負うことになるだろう。保全せねば。

(No.105)伊豆川飼料 とろつな

→静岡のツナ缶お土産の座を奪い合った仲。同じスリーブ入りのキハダ缶だが、400円台で品格あるお土産品を目指した本品に対し、とろつなは300円台のカジュアルなお土産品を目指した。中身は駒越食品まぐろ中とろ(No.23)のジェネリックなものの、現代的な再デザインとデザインに敏感な販路を拓くことで一定の成功をおさめている。

(No.106)伊豆川飼料 しろつな

→バージョン商法の仲じゃないか。とろつなしろつなは、たぶんデビルチルドレン。既存IPをベースにして安打を狙ったデビチルに似てる。では焼津の綱元は? ロボットポンコッツだと思う。新規IPで特筆性ある製品を生み出したが、凡打で終わってしまった。さらに、強烈な個性の味(絵)という点がよく似ている。

☆各種評価、スペック



・グレード ★★★★☆ 3.8
・価格   ★★★★★ 4.9 #400円/缶
・味覚評価 ★★★★☆ 3.9
・入手性  ★☆☆☆☆ 0.7 #グランドキヨスク(静岡駅)、しずマル(静岡SA)・牧之原SAなど観光施設に偏在
(1.0を下回るものは、インターネット通販での入手が難しいことを示す)
・原産国  国産

☆スペック
内容量 90g
272kcal/缶 タンパク質16.0g 食塩相当量0.7g
原材料 きはだまぐろ(国産)、綿実油、野菜ブロス、食塩、エキス(昆布、しいたけ)
JAN:4971330101667 製造固有記号アラホグシマグロ
販売者 株式会社いちまる(静岡県焼津市浜当目1-3-23)
製造所 株式会社サスナ(静岡県焼津市中里824)
Tuna canning review No.145
(註:2020年の食品表示法改正にともない、パッケージの一括表記に魚の産地(魚を水揚げした船の船籍)を記すことが義務付けられた)

~~
私信:
ところで、梅雨前からbloguruで急増してる高単価ワード()ブログどうにかならないんですかね…ランキングがその手のブログで蹂躙されてるの、気にしてるのは私だけなんでしょうか。他の住人がどう思ってるのか興味あります。
#きはだまぐろ #サスナ #綿実油漬

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