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神戸:ファルコンの散歩メモ

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『居酒屋の世界史』下田淳(講談社現代新書)

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『居酒屋の世界史』下田淳(講談...
赤提灯がぶら下がる立ち呑み屋さんや居酒屋にお世話になっている立場として、気になるタイトルの書籍が発売されていました。

<居酒屋を除くとヨーロッパ文明が見える>との副タイトルの帯が付いていますが、歴史的な流れを押さえ、居酒屋は本来銀行にして裁判所、売春宿にして病院と多機能の性格を持っていたのに、なぜ単なる酒を呑むだけの場所になったのかを分析をされています。

全十話からなる構成ですが、広く浅くの内容で、やや欲張りすぎた感じがしました。

「農村への貨幣経済の浸透」「居酒屋の多機能性」「専門分野への棲み分け」が著者の三大<キーワード>ですが、歴史分析の結果としての結論というよりも、初めに<キーワードありき>の感じが強く、学者の著述だなとの印象が残る一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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エメラルド
Commented by エメラルド
Posted at 2011-11-10 02:06

作家と学者との違いはこういう所に表れてくるのでしょうね。研究者でいて優れた文才がある人はごくごく稀です。
きっと研究していて面白いから続けていらっしゃるのだと思うのですが、その面白さの本質を文才でアレンジしていただけたら、どんなにか楽しいだろうなあと思うのは私だけでしょうか・・・。(・・;)

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2011-11-10 16:08

いえいえ、エメラルドさんの感覚、大丈夫だと思いますね。
どうしても、学者さんは肩書的にと言いますか、短時間で持論をまとめなければいけないようで、門外漢からするとよくわかりません。 (苦笑)

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