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今年の読書(9)『警視の覚悟』デボラ・クロンビー(講談社文庫)

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今年の読書(9)『警視の覚悟』...
1994年3月に発売された『警視の休暇』から数えて、第11作目がこの『警視の覚悟』です。
ロンドン警視庁のダンカン・キンケイド警視を主人公にしたクライムノベルですが、私生活では元部下で今は一緒に生活しているジェマ・ジェイムズ警部補との関係も、シリーズと共に変化してゆきますので小説のもう一つの伏線として楽しめます。

著者のD・クロンビーは、アメリカテキサス州ダラス近郊に住んでいますが、イギリス生活の経験があるとはいえ、こまかい風景描写は「イギリス」そのものの風土性を感じさせてくれます。

今回初めて、キンケイドはジェマとそれぞれの連れ子である男の子二人と、キンケイドの実家でクリスマスを過ごすべき出向いたのですが、乳幼児の遺体をキンケイドの妹が発見するところから、物語は始まります。
表紙にもナロウボートのイラストが描かれていますが、今回の舞台は運河で生活する船上生活者の現状が重要な要素を占めていますが、ティーンエイジャーの性と恋を絡み合わせて重厚な世界を作り出しています。

文庫本で700ページ弱、キンケイドファンにはたまらないシリーズです。
どの作品からも楽しめますが、やはり第1作目からお付き合いされるのが、お勧めです。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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birdy
Commented by birdy
Posted at 2012-01-15 12:51

これは知りません。

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2012-01-15 23:35

あまり知られてないかもしれませんが、長年シリーズが続いているのは、ファンが多い証拠だと思います。
第一作目から同じ訳者というのも、 安心して読める要素です。

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エメラルド
Commented by エメラルド
Posted at 2012-01-16 13:36

ファルコンさんの描写がとても面白いので、毎回どれも読んでみたくなります。
図書館、雪に阻まれていけません。今週末くらいに行きたいです。

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2012-01-17 00:04

好きな作家ですので、思い入れもあると思います。
雪では、通うのもたいへんですね。
おちついてから、ゆっくりと読書タイムをお取りください。

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