今年の読書(18)『歌舞伎町セブン』誉田哲也(中央公論社)
Feb
7
歌舞伎町の商店街の会長が死体で発見され、原因は急性心不全。
事件性はないように見えたところから、歌舞伎町の裏社会が絡んで話しは進みます。
表題の「歌舞伎町セブン」とは、歌舞伎町全体を守る闇の自警団的な存在で、必要とあらば殺人をもいとわないという7人の存在を指しています。
<・・・こういう性質の街はいつの時代も、司法や警察では処理できない問題を抱える運命にある・・・>
正当性の是非は問われるところですが、現実的に歌舞伎町は「そうだろうなぁ」と想わせる雰囲気を持つ街だと思います。
一度足を洗った主人公のバー『エポ』のマスター<陣内陽一>を中心に、暴力団組長の(市村>、若手警察官<小川>、ルポライター<上岡>等がそれぞれの境遇・立場を抱えながらひと段落付けていますが、個性ある登場人物たちですので、これまたシリーズ化されそうな一冊です。
Posted at 2012-02-07 10:47
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Posted at 2012-02-08 00:16
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