2003年の直木賞を、『4 TEEN』で受賞されていますので、作家の名前だけは知っておりましたが、作品を読むのは初めてでした。
新潮文庫に入っている<今月の新刊>のお知らせで、イチオシということでしたので、恋愛小説ですが読んでみました。
45歳で広告会社の社長が主人公です。奥さん以外にも、4年続いている愛人がいる中、さらに会社にアルバイトに来ていた25歳の少女のような女とも関係が始まります。
禁断の関係ゆえに深まる性愛を究極までに描き、中年男の心情を実に巧みに表現しています。
どのような結末を迎えるのか、読みながら期待していたのですが、結末の付け方は単純すぎて、わたしには肩すかしでした。
渡辺淳一の『失楽園』や『愛の流刑地』の好きな方には、むいている一冊だと思います。
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Posted at 2012-02-09 10:38
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Posted at 2012-02-10 00:15
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