著者は、2002年に<第1回小学館文庫小説賞>を 『感染』にて受賞し、その後2005年に文庫本化されています。
2作目からの『転生』、『繁殖』、『再発』、そしてこの5作目の『潜伏』とも、すべて小学館文庫のための書き下ろし作品です。
大阪大学大学院医学系研究科を卒業、日本経済新聞社に就職し、医療技術・介護・科学技術等の取材をしながら、『感染』受賞を契機に作家に転身の経歴です。
小学館文庫の5冊以外にも著作はありますが、どれも医学ベースの作品で、経歴に裏打ちされた記述は、面白く読める作品ばかりです。
この『潜伏』は、アルツハイマー病の患者が連続して殺される事件を発端に、叔母の死に疑問を抱いた35歳の独身女性が真相を突き詰めてゆきます。
自分の暗い過去の経験から正義感に燃える女性と、叔母の担当医だった医師との関連を含めて、質の高い医療ミステリーに仕上がっています。
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Posted at 2012-02-27 15:41
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Posted at 2012-02-28 00:59
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