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- 今年の読書(130)『犯意』乃南アサ+園田寿(新潮文庫)
(新潮文庫)では、 『いつか陽のあたる場所で』 に続く、著者の40冊目に当たる本書です。
一般の小説の形式を取らずに、作家の<乃南アサ>が問題定義をする犯罪小説を書き、その犯人に対する刑法上の解釈を、甲南大学法科大学院で刑法の講義をしながら弁護士業務もこなしている<園田寿>さんが、解説をするという形式で書かれています。
身近に起こりえる犯罪のサンプル集として、12編の事件が取り上げられていますが、人間が犯罪に手を染める弱さを感じながら、刑法のお勉強ができる構成に仕上げられています。
単なる犯罪小説に終わらず、人間観察の目線でまとめられた短篇集として、面白く読み終えれました。
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