今年の読書(15)『ダブルジョーカー』柳広司(角川文庫)
Feb
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従来の秘密組織と違い、「死ぬな、殺すな」の主義であるがゆえに、軍上層部から反発と嫌悪感を持たれていますが、<結城中佐>の見事なまでの活躍の前には、歯が立ちません。
<結城中佐>が組織する諜報部員の思わぬ行動と活躍が、スリリングな展開で繰り広げられます。
読書の楽しみは、文面の中に思わぬ発見や驚きがあることですが、バードウォチングを主軸に書かれた『ブラックバード』では、二重スパイとしてのコードネームが<ファルコン>であるのには、苦笑せざるを得ませんでした。
諜報集団として異能の精鋭たちの知的な戦い、これはシリーズ2作目ですが、文庫本として3作目が出ています。究極のスパイ・ミステリー、楽しめる「D機関」シリーズです。