今年の読書(143)『生、なお恐るべし』アーバン・ウェイト(新潮文庫)
Nov
26
著者の経歴を見ますと、ブログルの<PSP>があるシアトル出身でしたので、何かの縁かなと読みました。
主人公の<ハント>は、カナダ国境の近くに妻の<ノーラ>と住み、競争馬の飼育をしながら、麻薬密売の運び屋をしています。
ある日、深夜に飛行機から落とされた荷を回収する際、保安官補の<ドレイク>に発見され、回収は失敗に終わり逃亡生活が始まります。
保安官だった<ドレイク>の父親も、麻薬取引で刑務所で刑期を務めている背景があり、麻薬が手に入らない組織は殺し屋<グレディー>を麻薬の回収に当たらせ、<ハント>を殺しにかかるのですが・・・。
<グレディー>の異常なまでの殺戮場面が描かれている反面、前科者の<ハント>の落ち着いた行動、保安官補<ドレイク>の父親に対する家族愛とが交差する構成で、ハードな内容ですが、終わり方に一抹の希望が残り楽しめました。
Posted at 2013-11-26 16:43
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Posted at 2013-11-27 01:46
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