今年の読書(32)『模倣の殺意』中町信(創元推理文庫)
Mar
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その後タイトルの変更もあり、加筆・訂正を加えながら、最終的に『模倣の殺意』というタイトルで、<創元推理文庫>として2004年8月に再出版されています。
内容を書くとネタバレになりますので省きますが、新人賞を取ったひとりの作家の自殺事件の真相を追い求める<中田秋子>と<津久見伸助>の行動を時系列に並べ、読者を突然「あれっ?」と疑問を感じさせる個所を潜ませながら、最後まで読みきらせます。
叙述トリックの先駆的作品として価値があり、知名度は決して高くない作家だとおもいますが、プロローグからエピローグまで読者が想像もできないような意外な結末に、改稿されているとはいえ40年前の作品とはおもえませんでした。
Posted at 2014-03-10 00:46
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Posted at 2014-03-10 15:20
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