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- ファルコン昆虫記(544)旅路の果て(15)<チョウ目の翅>雑考(15)
「ローズマリー」 の蜜を吸っている【モンシロチョウ】も、いくつかの旅路の困難を乗り越えてきたのか、翅の端部がちぎれて腹部が露出、また前翅の<鱗粉>も剥がれ落ちています。
チョウ目の「蝶・蛾」は、前翅2枚後翅2枚の合計4枚の組み合わせですが、前・後翅ともほぼ同じ大きさから、前翅の方が大きい、後翅の方が大きいと<種>によって違いがあります。
翅形状の違いから飛び方にも特徴がみられ、「モンシロチョウ」はバタバタ型、 「ジャノメチョウ」 はフワフワ型、 「セセリチョウ」 は弾丸型で素早く、 「ミスジチョウ」 や 「マダラチョウ」 では時たま翅の羽ばたきを止めての滑空型です。
飛行に欠かせない「翅」ですが、また体温を調整するために体の一部(チョウ目では胸部)が伸びてきたと考えられています。
気温の低い日など、日向ぼっこで翅を広げているのは、体温を調整している姿です。
「蛾」の仲間に、冬だけに活動する 「フユシャク」 がいますが、オスは翅がありますが、メスは退化して殆ど翅がありません。温度を下げる実験では、翅のあるオスの方が早く仮死状態になり、翅が温度調整に関与していることが実証されています。
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