『告白 仮面警官Ⅲ』弐籐水流(幻冬舎文庫)
Jun
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かっての恋人<真理子>が、ひき逃げ事件に遭遇し死亡したのは、神奈川県警の上層部が絡んでいると警察官になった<南條>は、池袋署の刑事研修を終えて王子署生活安全課に配属されました。
薬物使用の中国人留学生の治験医絡み、警察内部の情報を外部に漏らしている現職警察官<師岡>の存在を知ることになり、職務追行と自分が過去に誤って殺人を犯している負い目との板挟みに苦しみます。
警察内部の不祥事に関連して、無実の同僚<井坂>に情報漏えいの容疑がかけられるのに対して目をつぶれなくなった<師岡>は、自首しようとするのですが、<裏の組織>に阻止されてしまいます。
読者に<裏の組織>の存在を匂わせながら、まだ確固たる確証が得られない状況のまま、次作へと物語は続きます。