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- 『カツ丼の道 素人包丁記2』嵐山光三郎(ランダムハウス講談社)
16の章からなる料理のエッセイ集ですが、みずからの料理を通して「料理は暴力である」といわしめ、あくなき探究と好奇心と、どうしようもない飢餓心でもって書かれているのに、驚かされます。
単行本としての刊行は1992年(講談社文庫)ですが、料理全般の知識と 歴史を知る上では何の弊害も感じませんでした。
著者自身が出版関係の会社に勤めており、その関係でかかわってきた人間関係も理解でき、B級グルメとしての雑学としても楽しめる一冊でした。
ちなみに表紙のデザインはイラストレターの<安西水丸>で、著者が『太陽』の編集長を務めていたときに、デザイナーからイラストレターへの転身を進めた経緯があります。
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