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- 今年の読書(80)『この部屋で君と』朝井リョウ・他(新潮文庫)
本書はひとつの住居を舞台に、二人で暮らすそれぞれの生活が8人の作家によって書かれているアンソロジーです。
納められている短篇作品は、<朝井リョウ> ・・・ 『それでは二人組を作ってください』
<飛鳥井千砂> ・・・ 『隣の空も青い』 <越谷オサム> ・・・ 『ジャンピングニー』 <坂木 司> ・・・ 『女子的生活』 <徳永 圭> ・・・ 『鳥かごの中身』 <似鳥 鶏> ・・・ 『十八階のよく飛ぶ神様』 <三上 延> ・・・ 『月の砂漠を』
<吉川トリコ> ・・・ 『冷や市し中華にマヨネーズ』 の8篇です。
各短篇の最初のページには、住所や面積・家賃・築年数・方位などのデーターと共に「平面図(間取り図)」があり、共同生活者たちの室内の動きを感じ散ることができるのに興味を持って読んでみました。
彼ができたということで取り残された女性、仕事で男二人で出向いたホテルは、なぜかツインの部屋だった先輩と後輩、女装趣味の果てに女子と住んでいた男、突然妖怪に住みつかれた在宅勤務者、13年の腐れ縁を清算した女等、ひとつ屋根の下で繰り広げられる物語が展開する一冊でした。
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