今年の読書(109)『かなしみの場所』大島真寿実(角川文庫)
Aug
5
主人公<果那>は離婚して実家に戻り、アクセサリーなどの作品を作りながら雑貨店「梅屋」に作品を納入している生活を送っています。
「梅屋」のオーナー<篠田>は、年中海外に仕入れと称して飛び歩いていますが、姪の<みなみ>が店を切り盛り、<果那>といい関係を保っています。
<果那>には、幼い頃に誘拐された記憶がうっすらとあるのですが、母親も伯母も口を閉ざして真相は分かりません。
下町の雑貨店を舞台として、浮世離れした両親や伯母一家、離婚した元夫を頼る部下など様々な人々の交流を通して、さりげない日常がほんのりとした文章で描かれ、<果那>の心の変化がじんわりと伝わる一冊でした。
Posted at 2015-08-05 16:12
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Posted at 2015-08-05 16:21
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