前作の 『京都「龍馬逍遥」憂愁の殺人』 に次ぐ、<名探偵・星井裕の事件簿>シリーズとして本書が第9作目です。
今回写真家の<星井裕>は、雑誌『ラ・ポンテ』の和菓子特集で、京都の老舗和菓子屋「若狭屋源月」を訪問、先代の<島尾源衛門>が亡くなったばかりで息子の<源太>が跡を継ぎ、その嫁<加代>が「和スイーツコンテスト」に優勝、新しいビルを建て変換を計りつつありました。
そんな矢先、<源衛門>と兄弟弟子の「五条梅林堂」の主人<柳裕之>が境内で首つり状態の不審な死を遂げ、その後<加代>までが新築ビルの3階から転落死で亡くなります。
京都の和菓子の老舗を舞台に、元妻の京都府警の刑事<安西美雪>とのコンビで、今回もグルメな話題が楽しめ、<星井裕>の名推理が冴えておりました。
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