10年前の未解決の事件に使われた同じナイフで、殺す手段は絞殺・刺殺・銃殺と違えども、最終的に首に刺す形の3人目の死体が公園で発見されます。
捜査一課の<沢村慶司>は、事件の所轄の中出署の生活安全課の<長沢初美>と組みながら、事件の捜査を進めていきますが、自分の意見を持たない風見鶏的な<西浦>管理官と反りが合わず、一人で事件の捜査を続けていく過程で、元刑事の<鬼塚周平>が犯人ではないかと目星を付けます。
彼は、ずば抜けた能力で刑事の仕事をこなしていましたが、自分の捜査方針と違うことで上司とやり合い、7ヶ月前に警察を首になっていました。
<沢村>は<鬼塚>の思考過程を情報統計官<橋詰真之>の力を借り、最終的に警察の上司を狙うのではと予測、前本部長や署長の狙撃を阻止しますが、反対に<沢村>自身が狙われえる羽目に陥ってしまいます。
自分の判断ミスで過去の事件で少女を死なせてしまった経験を持つ<沢村>ですが、この事件を契機に「最高の刑事になる」ことを目標に猪突猛進に突き進んでゆく姿は、危なくもありまた骨太な警察小説に仕上がっています。
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