『寒鴉 奥方様は仕事人』六道慧(光文社時代小説文庫)
Dec
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野村家では、姑・小姑のいじめに遭いながらも、献身的に夫に仕えていますが、裏稼業として元締め<源内>の下で「仕事人」としての裏の顔を持っています。
夫<平左衛門>は「与太郎同心」・「盆暗同心」と陰口をたたかれrていますが、生真面目さが目立つ所作で自宅謹慎、そんなときに市中で相次いで撲殺事件が起こり、正月を迎えて火付け盗賊<遊糸の与一>の名が浮かび、<瑠以>は謹慎中の<平左衛門>に替わり、<与一>を誘い出す計略を案じます。
おしどり夫婦の内助の功にしては見事な采配で、今後自分の親を殺めた<もがりの武蔵>にたどり着くのか、興味が残る第二巻目でした。