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『QED 百人一首の呪』高田崇史(講談社文庫)

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『QED 百人一首の呪』高田崇...
2008年も幕開け、お正月には欠かせない風物詩として「百人一首カルタ取り」がありますが、年明けの一冊目として、<高田崇史>の『QED 百人一首の呪』を、今年の読み始めとしました。

正月早々子供4人と秘書2人と食事中に、気分が悪くなった「サカキ・トレーディング」の社長<真榊大陸>は、自室に戻ると途中に幽霊を見たと騒いだ後、自室にて何者かに花瓶で殴られて殺されてしまいます。

<真榊>は『百人一首』の収集家でもあり、死ぬ間際に一枚の札を握りしめていました。
捜査一課の<岩築竹松>は部下の<堂本>と共に捜査に乗り出しますが、犯人を見つけ出すことができないうちに、長女<玉美>が首吊り死体で発見されます。

片や主人公である<桑原崇>は、新聞記者である<小松崎良平>から事件の話しを訊き、ダイイングメッセージともとれる『百人一首』の謎を解くべく、<藤原定家>の秘められた真相を解き明かしていきます。

著者の分身ともいえる博覧強記の<桑原崇>が解き明かす『百人一首』の醍醐味と、殺人事件を平行に描きながら、最後まで興味の尽きないミステリーとして楽しめました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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