今年の読書(23)『見えざる貌』堂場瞬一(中公文庫)
Feb
21
前作では、交番所勤務3年を経て千代田署刑事課の刑事になった25歳の<一之瀬拓真>が、勤務初日から殺人事件に遭遇、48歳の先輩刑事<藤島一成>の手ほどきを受けながら捜査のイロハを覚えていくという、まさに新人刑事の登場でした。
あれから1年がたち、少しは刑事らしくなったかなと思わせる<一之瀬>の行動が、本書では楽しめます。
皇居周辺をジョギングする若い女性が二人立て続けに通り魔に襲われ、管轄である半蔵門署に協力する体制で、<一之瀬>は警察学校同期の半蔵門署の刑事<若杉>と共に警戒にあたりますが、第三の犯行として女性タレント<春木杏奈>が被害を受けてしまいます。
<春木>は、スポーツメーカーのPRタレントとして人気があり、商品の宣伝を兼ねたジョギングを止めることはできないということで、<一之瀬>は彼女の警護を担当することになってしまいます。
複雑な芸能界の裏事情を絡めながら、新人刑事2年目の<一之瀬>の捜査に対する思い入れと成長が、ひしひしと伝わってくる2作目でした。
Posted at 2016-02-21 15:44
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Posted at 2016-02-22 14:35
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Posted at 2016-02-21 16:40
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Posted at 2016-02-22 14:36
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