今年の読書(20)『ヒトイチ 内部告発』濱嘉之(講談社文庫)
Apr
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このシリーズとして、本書も3篇の中篇がおさめられています。
本書でも活躍するのは、監察係長<榎本博史>です。
小代もあろうに『公安の裏金』では、<榎本>自身が、他の部署の刑事に尾行されるという反対の立場に置かれ、身内を信じてはいけない掲載組織の体質が良く表れていました。
また副題になっています「内部告発」は、3篇のひとつ『告発の彼方』をもじったタイトルです。身分社会の組織の上下関係の悲哀を感じさせる内容で、どの作品も、殺人事件などの捜査は絡んできませんが、複雑な人間関係の面白みが楽しめるシリーズだと思います。
Posted at 2017-04-05 02:18
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Posted at 2017-04-05 02:33
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