ミステリーは好きな分野で、警察を舞台にした「捜査モノ」は好んで読んでいますが、「医学」関連のミステリーも目が離せない分野です。
著者の<仙川環>もその一人で、『潜伏』・『治験』・『人体工場』と、読んできています。
本書は、国内二例目の「赤ちゃんポスト」ができるという取材で動いていた大日新聞北埼玉支局の<長谷部友美>は、ポストが開設された日に、偶然行きつけのバー「ナカジマ」から突然姿を消した<石葉宏子>が赤ちゃんを抱えているのを目撃してしまいます。
バー「ナカジマ」に勤めるまでの経歴は店主の<中島>も知らず、<長谷部>は、新聞記者の特権を生かして彼女のことを調べていきます。
5年前に自分の不注意でわが子が交通事故に遭い脊髄損傷で車いす生活をしているのを知ります。
元医大の秘書をしていた彼女は、「幹細胞」の移植を研究していた医者に、胎児から採取した細胞を、我が子に移植させようと目論んでいるのを知ります。
「倫理」とか「ルール」とかいう言葉で助かる生命を見過ごすのが正しいのか」という突きつけられた重い命題に答えが見つからないいまま読み終えました。
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Posted at 2017-07-13 05:41
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Posted at 2017-07-13 05:45
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