国内では駿河湾だけで水揚げされる「サクラエビ」の今年の春漁が、記録的不漁となっています。価格は上昇し、「サクラエビ」直売所を訪れる客も減少。漁業従事者や飲食店関係者は頭を抱えています。不漁の原因はよく分かっていませんが、観光資源でもある「駿河湾の宝石」を守るため、漁業組合は10月にも始まる秋漁での自主規制を決めています。
「ここ10年の春の初漁では最多だ」として4月11日。約24トンの漁獲に、春漁が始まった静岡市清水区の由比漁港は沸きました。だがその後は一転して不漁が続き、6月4日までの漁獲量は312トン。平成21年以降、600~900トンで推移していた春漁の漁獲量を大きく下回る結果となっています。
静岡県水産技術研究所は、産卵する親エビの減少を数年前から指摘してきましたが、今回の不漁の詳しい原因は不明としています。重く受け止めた由比と大井川(焼津市)の2漁港の船主からなる県桜えび漁業組合は、漁の終了を6日前倒ししました。
さらに組合は、秋漁の自主規制を決定。1日当たりの操業隻数を3分の1に減らすほか、稚エビの多い群れは捕獲しないなどの具体策が盛り込まれています。
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Posted at 2018-08-19 15:15
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Posted at 2018-08-19 15:20
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