< 月面の極地周辺で観測された凍結した水(青色部分)
(画像:米航空宇宙局(NASA)のホームページ) >
米航空宇宙局(NASA)は21日までに、月面の極地周辺に凍結した水が観測されたと発表した。これまでの観測でも月面に氷が存在する可能性を示すデータはあったが、直接観測されたのは初めてのことです。
米国のハワイ大とブラウン大、NASAのエームズ研究センターのチームが協力し、インドの宇宙研究機関が打ち上げた月探査機「チャンドラヤーン1号」の観測データを分析しました。
月面に十分な量の利用可能な水があれば、米国が再開を目指す有人での月面探査に弾みがつくだけでなく、将来の月面長期滞在への展望も可能になります。
観測された氷の大半は、極地に近いクレーターの影にまばらに散らばっています。日光が差し込まないため、気温は最高でも氷点下157度。南極の氷がクレーターに集まっているのに対し、北極の氷はより広範囲に点在しているといいます。
NASAの研究者は、利用可能な水を容易に抽出できるかどうかはっきりせず、いずれは月表面の複数の場所で探査する必要があるとしています。
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