京都市東山区の八坂神社は、大みそかから元日にかけての風物詩「おけら詣り」の参拝者に無料で振る舞う「おけら酒」をやめると発表しています。
同神社によりますと昨年、SNSなどで情報を知った外国人観光客が大勢集まって境内の外にまで行列を作り、大混雑となったのが理由だとか。「警備に人を割かなければならない事態となって、近隣で渋滞も招き、交通整理しても収拾がつかなくなった」といいます。
<おけら>はキク科の多年草で薬草にもなり、おとそに使われる。同神社によると、戦後におとそとして「おけら酒」を振る舞うようになった。境内の能舞台横で12月31日午後7時ごろから翌1月1日未明まで提供。一升瓶で60本以上を用意し、1万人以上に振る舞ってきたといいます。「おけら詣り」全体の昨年の人出は約105万人で、外国人が1割程度を占めたとみられます。
同神社は「毎年楽しみにしていた日本人参拝者が来づらくなってしまった。外国の方は悪くないが、渋滞で近隣の店などにも迷惑をかけ、やむを得ず判断した」としています。
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