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今年の読書(12)『プラチナデータ』東野圭吾(幻冬舎文庫)

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今年の読書(12)『プラチナデ...
ラブホテルで「電トリ(電気トリップ)」という脳に電気で刺激を与えトリップ体験ができる装置を使用中に、女子大生が殺害される事件が発せ。ホテルに残された毛髪、体毛を用い、DNA操作システムによりモンタージュ写真まで作成でき、犯人はあっけないほど簡単に検挙されました。

DNA捜査で検挙率は格段にあがりました、若い女性が頭部を銃で撃たれるという連続婦女暴行殺人事件が起き、残された精液によるDNAデータから、すぐに犯人は割り出されると思われたのでが、DNA検索システムは「NF(Not Found)13」という結果を示した。これは、類似する遺伝子が登録されていない13番目のケースでした

そんな折、新世紀大学病院の脳神経科の、厳重に警備された病室においてDNA操作のプログラムを作製した兄<耕作>と妹<早樹>が殺害されます。驚くべきことに、彼らを殺害するのに使用された拳銃は、NF13事件で使われたものと同一のものでした。現場に残された毛髪のDNA解析をした<神楽龍平>は、現れたDNAモンタージュが自分の顔にそっくりなので驚きます。<神楽>には<早樹>たちに会った際、空白の数時間がありました。彼は二重人格者で、新世紀大学病院の脳神経科の<水上>医師の治療を受け、もう一人の人格である<リュウ>との対話を進めていました。本当に自分の別人格が殺害したのか、確かめようとしますが、<リュウ>に確認することはなかなかできませんでした。

彼らを殺害した犯人と疑われて追われる身となった<神楽>は、<早樹>たちの残した最終プログラム「モーグル」が事件解決の鍵になるのではないかと、プログラムを探すために<早樹>たちの別荘に向かいます。

一方、連続暴行殺人事件を捜査していた<浅間>刑事は、捜査に協力的であったDNA捜査研究所の<志賀>たちが、急に捜査打ち切りのために動いていたことを知り、上司の<木場>と二人で背景に何かがあると察して動き出し ます。

ちなみにタイトルになっている「プラチナデータ」とは、法案として国民にDNAの登録を促しながら、政治家などの特定人物のDNAは検索されないようにされたデーターを意味しています。
#ブログ #文庫本 #読書

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