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- ファルコン昆虫記(820)【ジャガイモヒゲナガアブラムシ】
植物の茎や葉の裏などに見かける「アブラムシ」ですが、庭いじりで服に付いてしまった【ジャガイモヒゲナガアブラムシ】です。名称通り触角が長く、体長は2ミリ程度で体は大きく卵型、角状管は細く長くまっすぐに伸び先は暗黒色をしています。
「アブラムシ(油虫)」は、カメムシ目(半翅目)のアブラムシ上科に属する昆虫の総称で、「アリマキ(蟻牧)」とも呼ばれています
植物の上でほとんど移動せず、集団で維管束に口針を突き刺して師管液を吸って生活する、小型で弱々しい昆虫と言われています。「アリ」と共生し、分泌物を与えるかわりに天敵から守ってもらう習性や、単為生殖によっても増え真社会性を持つことなどから、生態や進化の研究のモデル昆虫ともなっています。
「アブラムシ」は外殻が柔らかく、集団で生活しているので、これを捕食する動物は数多く、特に代表的な天敵は、「ナナホシテントウ」、「ナミテントウ」 などのテントウムシ類と、「ヤマトクサカゲロウ」 や 「ヨツボシクサカゲロウ」、「ヒラタアブ」 の幼虫です。
自身の防御力が弱いアブラムシ類には、「アリ」に外敵から守ってもらう種があり、これが「アブラムシ」が「アリマキ(蟻牧)」と呼ばれる所以になっています。食物である師管液には大量の糖分が含まれ、「甘露」と呼ばれる肛門からの排泄物には余剰な糖分が多く含まれるため、「アリ」達はこの甘露を求めて集まってきます。
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