青森市の浅虫水族館(青森市大字浅虫馬場山1ー25)は11日、完全養殖の「クロマグロ」の稚魚を国内の水族館として初めて展示しています。同館は10日に稚魚の大量死を発表。11日にかけても減り続け、7日に約2900匹だった稚魚は約2800匹が死に、公開時には十数匹となってしまいました。
体長5~10センチほどの稚魚を研究センター(大分県佐伯市)から約31時間半かけてトラックで陸上輸送。7日深夜に到着して以降、稚魚の死が続いていました。飼育の知見が少なく、対応は手探りといいます。
小まめな給餌や水流の管理が不可欠と分かり、同館は残った稚魚の飼育に万全を期すようです。
クロマグロの稚魚は光や音に敏感で、わずかなストレスで死んでしまう繊細な生き物のようで、養殖「クロマグロ」が卵から稚魚に育つまでの生存率は1%で、さらに稚魚から成魚になるまで生存できる確率は1%未満といいます。
完全養殖の「クロマグロ」の稚魚は採卵、ふ化、養殖、産卵のサイクルをすべて人工的に行ったもの。日本水産中央研究所大分海洋研究センターが無償提供していました。
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