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- 国産ロケット「H3」保護カバー「フェアリング」分離試験成功
実験で2方向に開く、H3ロケットのフェアリング
開発が進む次世代国産ロケット「H3」の先頭部に取り付ける保護カバー「フェアリング」の製造元の川崎重工は17日、播磨工場(兵庫県播磨町)で分離試験を行い、成功しています。
「フェアリング」は先頭部に載せる人工衛星などを、打ち上げ時の風圧や熱から守ります。複数枚のパネルを300本以上のボルトで固定して作られており、宇宙到達後は火薬でボルトを壊し、ロケットから分離します。
分離試験では、工場内で火薬に点火。「バン」という轟音ごうおんが響いてボルトが外れ、縦に真っ二つに割れたフェアリングが数秒間で倒れて分離しています。
「H3」の「フェアリング」は厚さ約4センチ・メートルの炭素複合材でできており、直径約5メートル、高さ約16メートルのなめらかなコーン形。「フェアリング」内部の広さは国内では最大で、欧米の大型ロケットと同程度といい、ロケットは2020年度に1号機の打ち上げを目指しています。
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