『女優原田ヒサ子』<原田美枝子>監督
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15歳でデビューし、約45年間女優を続けてきた<原田美枝子>。このドキュメンタリーは、彼女を支えてきた母<原田ヒサ子>の姿を捉えたものです。認知症が進み「私ね、15のときから女優やってるの」と、我がことのように娘の人生を語り始めた母に驚いた<原田美枝子>が、自らカメラを回しています。
認知症の人が自身の一番輝いていた時代に戻るケースは多いのですが、自分以外の人の記憶を語るのは珍しいことだといいます。母が語る記憶の断片が娘の人生とオーバーラップしていることに驚いた<原田美枝子>は、母の人生を振り返り、母の心の中に残されていた夢をかなえようと思い立ちます。
また本作には、<原田美枝子>の長男であるVFXアーティストの<石橋大河>、長女である歌手の<優河>、次女である女優の<石橋静河>らも出演しています。
<原田美枝子>がナレーターを務めた予告編には、「若い頃はどんな仕事してた?」と聞かれた<原田ヒサ子>が、「けっこう(仕事が)たくさんあった。忙しかった。でも今はさ……」と答える様子などが収められています。