「札沼線」定期列車最終運転日を繰り上げ@JR北海道
Apr
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「札沼線」の北海道医療大学~新十津川間(営業キロ47.6キロ)は、「将来にわたり収支の改善が見込めない」線区 として2016年に同社が発表した路線のうちの1つでした。5月6日に営業運転を終了し、翌7日に鉄道事業を廃止する予定となっていたのですが、最終運行日の繰り上げは、新型コロナウィルス感染拡大と緊急事態宣言の発令によるものです。同社は、緊急事態宣言対象地域からの来場自粛を呼びかける一環として、ゴールデンウィーク前に運行休止することを決定しています。
最終運行に先立ち、通常は1両編成で運転している新十津川駅発着の列車について、14日から17日までは2両編成で、18日から24日までは4両編成で運転します。JR北海道は、沿線4町の住民を対象とした「ラストラン運行」を、別日に実施するとしています。
現地の交通事情に詳しくない人は、北海道の中心となる札幌駅に直接乗り入れる路線にもかかわらず、一部区間が廃止とは意外に思われるかもしれません。末端の駅に近づくほど乗客が減ることは、行き止まり型の支線ではよくある事例ですが、札沼線の場合は顕著でした。札沼線と東側にある函館本線の位置関係も理由のひとつになっています。
札沼線(学園都市線)は桑園駅で函館本線から分岐した後、ほぼ90度右に曲がり、北東方面に延びています。このルートは、少し距離があるとはいえ函館本線と並行しています。石狩川を渡った石狩当別駅を境に、札幌へ向かうには札沼線よりもバスで函館本線に乗り換えるなどしたほうが運行本数も多く、所要時間も短いという状況でした。
とくに札比内駅から新十津川駅までは函館本線に近づいていき、終点の新十津川駅は函館本線の滝川駅から車で約10分、バスで14分、徒歩で約50分の距離でした。実際には、列車に乗る人は函館本線の駅まで自家用車で送迎してもらうか、または駅前駐車場を利用していました。JR北海道は主要駅で「パーク&トレイン駐車場」を設置しており、岩見沢駅は1日500円、美唄駅、砂川駅、滝川駅は無料で利用可能となっています。
Posted at 2020-04-15 21:46
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Posted at 2020-04-16 00:25
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