「2019 LD2」(画像:ラスクンブレス天文台グローバル望遠鏡ネットワーク)
木星が太陽の周りを回る公転軌道で、木星に前後して多数分布する「トロヤ群」と呼ばれる小惑星の一つに、彗星のような「尾」があることが、米ハワイ大学天文学研究所より22日に公表されています。。当初は小惑星とされた後、彗星のようなガスやちりの尾が観測される例が増えており、木星のトロヤ群では初めてになります。
この小惑星は昨年6月、ハワイ大が運用する「小惑星地球衝突最終警報システム(ATLAS)」の望遠鏡で発見され、「2019 LD2」と名付けられました。同月中に別の望遠鏡で尾が確認され、今年4月の観測でも尾が観測されています。
観測チームによりますと、小惑星の地下に氷があり、地滑りか別の小惑星との衝突によって露出し、水蒸気などが放出された可能性が考えられています。
あるいは、表面に氷がある小天体が、木星より遠く冷たい所から移動してきたかもしれないといいます。
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