香港政府の<林鄭月娥(キャリー・ラム)>行政長官(63)は1日、定例記者会見で「香港は三権分立ではない」と明言し、行政が立法、司法を上回る権力で主導する体制だと指摘しています。香港国家安全維持法(国安法)により香港社会への統制が強まる中、民主的な政治体制を否定した形の発言です。
香港基本法(憲法に相当)には三権分立は明記されていませんが、三権が相互に抑制し、バランスを保つ仕組みが定められており、民主派を中心に香港の政治制度は三権分立と見なされてきました。
これに対し中国当局や香港の親中派はかねて三権分立を否定し、香港の政治制度は「行政主導だ」と主張してきており、争いがありました。
会見では、高校の教科書改訂で「三権分立」の記述が削除されたことをめぐり記者が質問。<林鄭>氏は、これまで争いがあったのは政府の宣伝や教育が不足していたためだと説明し「今日から、今の政府から誤りを正し、勇気を持って正しいことを言わなければならない」と語っています。
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Posted at 2020-09-01 15:46
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Posted at 2020-09-01 16:56
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