『テイラー先生が遺したもの』@JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス
Sep
20
宮城県石巻市の小・中学校で英語を教えていた、アメリカ人女性の<テイラー・アンダーソン>さん(当時24歳)は、2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災で亡くなられています。
2008年、幼い頃から憧れていた日本へ、JETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)の英語指導助手として赴任。明るく優しい<テイラー>先生は、石巻の子どもたちの憧れでした。
「テイラーが死んだのは日本のせいじゃない。テイラーは日本の人たちを愛していたから」。<テイラー>さんの両親は、日米の懸け橋となろうとした娘の遺志を継ごうと、石巻の子どもたちへ本を贈りつづけています。それは「テイラー文庫」と名付けられ、10年近くの間に2万冊に達しています。
その「テイラー文庫」の本棚を作ったのが木工作家<遠藤伸一>さんです。<遠藤>さんの3人の子どもは、津波の犠牲になっています。子どもたちは<テイラー>先生の教え子でした。絶望の中、<遠藤>さんの生きる希望となったのが、本棚を作ることでした。
東日本大震災から、もうすぐ10年。海を越え、<テイラー>さんが遺した〈人のつながり〉を通して、深い悲しみを抱えて生きてきた人たちの背中を押しつづけるものを追います。
制作はTBSテレビ。ナレーションは、<堀井美香>TBSアナウンサーが務めています。取材を担当したのは、石巻出身で、自身も高校生時代に被災した<原田真衣>ディレクターです。