米バイオ企業「モデルナ」の新型コロナウイルスワクチンを接種後、「アナフィラキシー反応」と呼ばれる急性の重いアレルギー症状が約40万人に1人の割合で表れたと、米疾病対策センター(CDC)が発表しています。
(CDC)によりますと、今月10日までに米国で同社のワクチンを1回接種した約404万人のうち、急な血圧低下や呼吸困難などのアナフィラキシー反応が10人に起きています。そのうち9人が接種から15分以内に発症したといいます。死者の報告はありません。
(CDC)は、米製薬企業「ファイザー」の新型コロナワクチンでは、米国で接種者の約9万人に1人の割合でこの反応が起きたと報告しています。
注射薬で症状を和らげられますが、ワクチン接種後には一般に約100万人に1人が発症するとされ、米2社の新型コロナワクチンはやや高い傾向があるようです。原因は不明で、成分のポリエチレングリコール(PEG)の可能性が指摘されています。
米2社のワクチンは、主成分の遺伝物質(mRNA)を包む膜に(PEG)を使用しています。(PEG)は歯磨き粉やシャンプー、化粧品などに広く含まれ、一部の人でアレルギーを起こす原因となるようです。
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