「大阪環状線」誕生60周年
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歴史を紐解きますと、今の環状線で旅客営業が始まったのは1895年(明治28年)5月28日、大阪鉄道が天王寺~玉造間を開業したのが最初です。同年10月17日には早くも梅田(現:大阪)まで延伸開業、「キタ」と「ミナミ」が結ばれます。
続いて1898年(明治31年)、西成鉄道が大阪~安治川口間を開業します。
1900年(明治33年)に大阪鉄道は関西鉄道へ合併。関西鉄道はその後現在の和歌山線や紀勢本線をはじめ、関西東部の路線を多数有する大企業に成長していきます。
その後1907年(明治40年)に関西鉄道と西成鉄道は国有化され、1909年(明治42年)10月にはそれぞれ保有していた路線は「城東線」「西成線」という路線名称となり、1943年(昭和18年)には直通運転を開始します。
そして1961年(昭和36年)年4月25日、天王寺から大阪港を結んでいた貨物線、大阪臨港線の一部を旅客化し、西九条まで線路を伸ばす形で、大阪環状線が開業します。ちなみにこの時、西九条~安治川口~桜島間は「桜島線」となっています。実際に環状運転が始まるのは、この3年後になります。