ダウ平均株価(10月8日)@終値3万4746ドル25セント
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9月の米雇用統計で雇用者数の増加幅が市場予想を下回り、労働市場の回復が鈍化しているとの見方からやや売りが優勢となっています。一方、失業率は市場予想以上に改善しています。米経済の先行きや米連邦準備理事会(FRB)の金融政策を巡る見方が交錯し、総じて方向感に乏しい相場展開でした。
雇用統計で景気動向を映す非農業部門雇用者数は前月比19万4000人増と市場予想(50万人増)を下回っています。政府部門で教職員の雇用が減少し、学校の新学期入りに伴う雇用の押し上げ効果が例年より少なく、8月実績は23万5000人増から36万6000人増に上方修正されています。失業率は(4.8%)と8月(5.2%)から低下し、市場予想(5.1%)以上に改善しています。
雇用統計では平均時給の増加基調が改めて確認され、市場のインフレ警戒感が高まりました。米長期金利は前日比(0.04%)高い、債券価格は安い(1.61%)と6月以来の高水準を付けています。