『忠臣蔵ファンタジー』@宝塚大劇場:花組
Nov
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前半のミュージカルは、年末定番の赤穂義士の物語を下敷きにしたフィクション。娘役トップとして大劇場初舞台となる<星風まどか>が、<柚香光>と息の合ったところを見せ、争いを乗り越えて愛を貫く女性を熱演しています。華やかにショーアップした異説忠臣蔵となっています。
戦国の争乱が終わり、平穏な時代を迎えた国際都市「エド」が舞台。世界中の科学を取り入れ、百花繚乱のバロック文化が花開く。そんな中、元赤穂藩士の時計職人「クロノスケ」(柚香光)は、時を戻せる時計を発明。それを使ってばくちで大もうけしますが、女性との関係だけはうまく作動しない。そこへ妖しい美女「キラ」(星風まどか)が近づき、大騒動が展開します。
タイトルにある時計(クロック)を巡り、元赤穂藩士とかたきの「コウズケノスケ」(水美舞斗)が争います。舞台美術や装飾も時計がモチーフになっています。登場人物の服装は和洋折衷で、中世の欧州風の雰囲気が漂っています。
続くレビューは100周年にふさわしい豪華さ。「花」がモチーフで、赤い衣装の>柚香光>、<星風まどか>をもり立てるように、タカラヅカ・カラーのすみれ色のスーツ、ドレスを身にまとったメンバーが切れ味あるダンスを披露します。迫力ある合唱の連続で、観客を魅せます。12月13日までの上演です。