今年の読書(98)『阪急タイムマシン』切畑水葉(KADOKAWA)
Dec
25
編み物好きの主人公が小学生の頃に仲良くしていた幼なじみに阪急電車で再会する物語です。人とうまくコミュニケーションが取れず悩んでいた主人公が幼なじみと再会し、良い方に向かうのかと思いきや、阪急電車を巡り自分の過去と向き合うことになっていきます。
柔らかく心地よいタッチで、阪急宝塚線と今津線が物語の舞台となっています。宝塚をはじめとする兵庫の街が現実そのままに描かれており、見る人が見れば「あそこだ!」と楽しめる場面が出てきます。
また、関西弁の中でも神戸地方で使われる方言(神戸弁)での会話など、関西の読者には親しみを感じやすい作品となっています。関西人としてぜひ阪急電車に揺れながら読んでほしい一冊です。
Posted at 2021-12-25 23:07
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Posted at 2021-12-25 23:26
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