神戸：ファルコンの散歩メモ

８日、将棋界に新春の幕開けを告げる第７１期ALSOK杯王将戦七番勝負第１局が９、１０日、静岡県掛川市の掛川城二の丸茶室で行われるに先立ち対局場の下検分が行われています、今回４連覇と通算６期目の獲得を目指す＜渡辺明王将＞（３７）に、初の王将獲得で１０代での５冠達成を狙う＜藤井聡太竜王＞（１９）が挑戦する注目のシリーズです。

＜藤井聡太＞は昨年、「棋聖」と「王位」を防衛、「叡王」と「竜王」を獲得し、史上最年少４冠になっています。棋聖戦では＜渡辺明王将＞のリターンマッチを３勝０敗で退け、他の３タイトル戦ではいずれも＜豊島将之九段＞（３１）を下しています。秋の王将戦リーグは５勝１敗で挑戦権を獲得。通算勝率は８割を超え、タイトル数も通算６期と着実に増やしてきています。

＜渡辺明王将＞は昨年、「王将」・「棋王」・「名人」を防衛し３冠を堅持しています。通算タイトル獲得数は歴代単独４位の２９期となり、現代将棋界を代表する存在です。＜藤井聡太竜王＞には負け越していますが、２日制のタイトル戦で＜藤井聡太竜王＞と対戦するのは初めてで、連覇中の王将戦は実力を発揮できるタイトル戦です。

対局は本日９日午前９時に開始。開始前に振り駒を行い手番を決めます。同日午後６時に指しかけとなり封じ手で締め、１０日に指し継がれます。持ち時間は各８時間。立会は十八世名人資格者の＜森内俊之九段＞、記録は＜福田晴紀三段＞が務めます。