ダウ平均株価(6月9日)@終値3万2272ドル79セント
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欧州中央銀行(ECB)が9日の理事会で7月に量的緩和を終了すると決め、同月中には(0.25%)の利上げに踏み切る方針を声明文に明記しています。金融政策の正常化が景気に与える悪影響が懸念され、米国株にも売りが先行しました。
(ECB)の発表を受け、ユーロ圏の国債利回りが上昇(債券価格は下落)し、米長期金利も一時(3.07%)と1カ月ぶりの高水準を付けています。金利が上昇すると株式の相対的な割高感が意識され、ハイテク株に売りが先行、景気敏感株も値を下げています。
10日に5月の米消費者物価指数(CPI)が発表されるのを控えて様子見も多く、(CPI)について、総合指数は前年同月比では伸び率が横ばいとなる半面、物価の基調をはかる上で重視される前月比では加速が見込まれています。また、価格変動の大きいエネルギー・食品を除くコア指数では前年同月比、前月比ともに伸び率が鈍化するとの予想です。結果に対し、株式市場がどのような動向になるのか読みにくい流れです。
終値は続落し、前日比638ドル11セント安の3万2272ドル79セントで取引を終えています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落し、前日比332.045ポイント(2.7%)安の1万1754.226で終えています。