『ここ以外のどこかへ』@<椎名零>監督
Jun
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青年同士の恋とも友情ともつかない交流を描いた『グラデーション』(2021年)の<椎名零>が監督を務め、ステイホームが奨励された時期に、家にいられない事情がある人々や、家にいたくない気持ちを抱える人々の思いに寄り添いながら、対照的な家庭に育った2人の少女の交流を通して、家族との向き合い方を問う作品に仕上げています。
新型コロナウイルスの感染拡大を理由に母親(大石菊華)から外出を禁じられた「ひかる」(森本あお)は、何カ月も外に出ていませんでした。一方、日々飲んだくれている母親(小夏いっこ)に悩まされる「みなお」(辻本りこ)は、家に居場所がありません。
ある夜、家を飛び出した「ひかる」は偶然「みなお」に出会い、ともに「家にいたくない」という思いを抱える2人は、あてどない夜の散歩に出かけます。