遠目では、体長30ミリほどの双翅目ということでハエ目シギアブ科の
「ヤマトシギアブ」かなと近づきましたら、なんと一般的な「イエバエ」の3倍はあろうかと思えるハエ目(双翅目)ハエ亜目(短角亜目)アブ科の【ウシアブ】でした。
容姿は「シロフアブ」や、「ヤマトアブ」に似ていますが、複眼が緑色なので区別できます。
体は紫褐色を帯びる灰黒色~灰褐色です。背中の地色は黒色で、黄色の毛で覆われます。胸背の前半部に3本の褐色の縦線があります。腹は紫褐色で、中央に黄白色の三角の斑模様があります。
日本各地の山地で普通に生息するアブの仲間で、成虫は7~9月に出現し、メスは牛や馬から血を吸います。時に人を刺すこともあります。毒はありませんが、刺されますと結構な痛みを伴います。雑木林の樹液にも集まります。幼虫は肉食で、土中でミミズや小動物を捕食します。